【MWC 2017】サムスン電子、AMOLED搭載Galaxy bookでノートPC市場も先占

サムスン電子がAMOLEDを搭載したGalaxy bookで、ノートPC市場も先占に乗り出した。

2月27日からスペインのバルセロナで開催されたMWC2017で、サムスン電子は、12インチフルHD AMOLEDパネルと10.6インチフルHD LCDを搭載したGalaxy bookと9.7インチQXGA AMOLEDパネルを搭載したGalaxy tap S3をメインに据えた。

Galaxy bookとGalaxy tap S3は、ポータブルキーボードと連結することで、タブレットPC用途だけでなく、ノートPC機能も有しており、特にGalaxy bookは、第7世代インテル®CoreTM i5 dual core 3.1GHz CPUとウィンドウズ10を搭載して実際ノートPCと同様な作業環境を備えた。特に、タッチスクリーンと0.7mmの革新的なペン先を持つSペンを適用するなど、既存のノートPCより便利で多様な機能を備え、使用者の便宜を図った。

サムスン電子の関係者は、Galaxy bookを始めに、タブレットPCとノートPC市場を同時に攻略できると期待しており、AMOLEDパネルの弱点である画素の劣化(Burn in・バーンイン)現象の問題もノートPCに採用できるほど改善されたと述べた。

AMOLEDパネルは、ホワイト背景と固定されたタスクバー(Task Bar)、また主にアイコンを利用するPC環境でバーンイン現象を起しやすいめ、今までは同パネルをPCに採用することを見合わせていた。しかし、2016年にLenovoとhpがAMOLEDパネルを搭載したノートPCを発売し、MWC 2017では、サムスン電子もノートPCの全機能を持つGalaxy bookを発売した。これをもって、AMOLEDパネルのバーンイン現象に対する懸念も緩和されると期待できる。

Galaxy bookは、2017年4月、北米から順次発売し、販売価格はノートPCの通常価格とほぼ同水準の約1,000米ドルで設定されると予測されている。ノートPC市場へ大きな変化が生じると見られている。

<MWC 2017で、サムスン電子が公開したGalaxy book>

<Galaxy bookスペック、出所:サムスン電子のブログ>

中国Visionox、フレキシブルディスプレイはOLEDならではの革新的な技術

3月8日から9月の二日間、UBIリサーチが開催した第3回OLED Korea Conferenceで、中国Visionox Li Lin首席研究員は『Development of Foldable AMOLED Display』をテーマに講演を行った。

 

Li Lin首席研究員は、フレキシブルディスプレイの開発トレンドを説明し、「初期のCRTはオシロスコープ(Oscilloscope)用として開発されたが、フルカラー技術の開発により日常でも使われ始めた。

LCDは当初セグメント方式で開発されたが、半導体技術の発展で、TFT Black PlaneをLCDに適用することにより、スマートフォンから大型テレビまで幅広いサイズで採用されるようになった。

このような新規電子技術と材料技術の統合は、ディスプレイの革新をもたらした。フレキシブルディスプレイ技術は、既存のディスプレイとは異なり、OLEDならではの革新的な技術のひとつである。現在、Visionox内において集中開発している分野だ」と述べた。

また、Visionoxのフレキシブルディスプレイ開発の歴史を紹介しながら、2016年11月に開発されたタッチセンサー(Touch Sensor)を適用した7型折りたたみ式AMOLEDディスプレイのモジュールを見せた。

このモジュールは、180度Out-Folding可能で、40,000回の折りたたみテストに合格したと付け加えた。

<タッチセンサーが適用された180度折りたたみ式フレキシブルAMOLEDディスプレイ、出所: Visionox.com>

折りたたみ式ディスプレイを開発するためには、TFTの信頼性向上、高強度のOCA、引っ掻きに強く耐久性の良いカバーウィンドウフィルム (Cover Window Film)、厚さを薄くした円偏光板(Circular Polarizer Layer)、タッチパネルを一体化した形など、耐久性に優れているモジュールの厚みを減らすことが重要な課題だと説明した。

一方、Li Lin首席研究員は、フレキシブルOLEDパネルの大量生産問題につき、「結局のところ、歩留まり率の向上にかかっている。しかし、今はまだ、大量生産できる技術と経験が足りない」と述べながら、「他のレイヤーと結合させる形を検討している」と答えた。

最後にタッチパネルの開発に関する質問には、「様々な技術があると思うが、オン・セル(On-Cell)技術を検討している。材料としては、メタルメッシュ(Metal Mesh)が適切な対策になると思われるが、まだ具体的な計画はない」と述べた。

次世代フレキシブルOLEDの常用化を成功させる鍵となるのは?

第3回OLED KOREA CONFERENCEでサムスンディブプレイのキム・テウン首席研究員は『Flexible Display: Application & Technical issue』をテーマに発表を行った。

キム首席研究員は「Technical Breakthrough(技術革新)・New Application(新しいアプリケーション)・Strategic Partnership(戦略的パートナーシップ)」三つの要素がフレキシブルOLEDの常用化を成功に導く鍵となるものだと強く述べた。

 

キム首席研究員は、第一の鍵となる「Technical Breakthrough(技術革新)」には、ウィンドウズの耐久性向上と有機/有機材料の表面コーティング、低抵抗にフレキシブルな電極材料を使用したタッチパネル、レイヤー数の減少及びフレキシビリティのカプセル化(encapsulation)、フレキシブルで頑丈なTFT材料が求められている低ストレス構造のバックプレーンといった4つの重要なポイントがあると述べた。

 

第二の鍵となる「New Application(新しいアプリケーション)」は、生活や健康(Life&Health)・交通(transportation)・壁面ディスプレイ(wall display)・モノのインターネット(IoT)・サイネージやパブリックディスプレイ(signage& PID)・教育(education)など、様々な分野に拡大していくべきだと説明した。フレキシブルAMOLEDの特徴は、自由なデザインで靴、時計、眼鏡などの様々な分野に取り入れられ、Rollable(丸められる)は小型でポータブルの便利性を持ちながらも広い画面に表示できる最適なディスプレイと語った。また、オートモーティブも過酷な環境で寿命の問題など、まだ遠い話ではあるが、AMOLEDを活用すれば様々なアプリケーションを作り出すことができると強調した。

 

最後にキム首席研究員は第三の鍵として、パネルや材料、装備、産学研との連携、つまりコミュニケーション・コラボレーション・コンフィデンスなどを通じて双方にとって有益な戦略が必要だと述べながら発表を終えた。

 

UBIリサーチが発刊した『フォルダブル(Foldable)を実現するための重要なポイントと市場分析報告書』によると、サムスン電子はフレキシブルOLEDを活用、優れたデザインの採用で、スマートフォン市場に成功的に参入した。それにより他メーカーもプレミアムスマートフォン市場で競争力を高めるために、フレキシブルOLEDを積極的に取り入れようとすると予測される。2020年、フレキシブルAMOLEDパネル(スマートウォッチ用含む)は約10億台規模まで成長すると見込まれる。

サムスン電子、AR/VR市場向けに多様なコンテンツで存在感を見せつける

2月27日からスペイン バルセロナで開催された「MWC 2017」で、サムスン電子は開発中の多様なAR/VRコンテンツを初公開した。同社はAR/VR市場拡大に伴い、コンテンツ市場でも存在感を見せたい構えだ。

サムスン電子のCreative Lab (C-Lab) projectsからMWCの併設イベント「4 Years From Now (4YFN)」に同社のAR/VR製品を出展した。Creative Lab (C-Lab) projectsとは2012年12月にサムスン従業員による社内ベンチャーインキュベーションプログラムだ。また、4YFNとは今後4年後には世の中を騒がせそうなスタートアップを見つけようとのコンセプトで設置されたイベントだ。同社が今回展示した製品は、低視力および視覚障害の人たちが読書やTV視聴を容易に行うことを補助するための「ギアVR用視覚補助ソリューション‘リルミノ(Relúmĭno)’」と、スマートフォンとPCのコンテンツを遠隔で使うことができる「VR/ARソリューション’モニターレス(Monitorless)‘」、仮想現実で室内インテリアを体験できる「VRホームインテリア・サービス‘ビルドアス(VuildUs)’」、360度ビデオプラットフォームで仮想旅行を体験する「360度映像旅行サービス‘トラベラー(traVRer)’」の4つのプロジェクトを来場者に披露した。

‘リルミノ(Relúmĭno)’は屈折異常、白内障など視覚障害の症状を持つ人に対して、VR用アルゴリズムで視力を矯正してくれる効果が見られたとして同社は伝えた。今回のVRコンテンツはサムスン電子が製造するVRに採用を進めるが、今後はARにも適用させる検討を進めているとも語った。

’モニターレス(Monitorless)‘はリモートコントロールVR/ARソリューションで、モニターなしでスマートフォンとPCからストリーミング送信されたデータを特別なサングラスのレンズに映し出す。サングラスはは電気変色ガラス「Electro Chromic Glass」を採用しており、不透明に調節することもできる。普段はモニターレスでスマートフォンやPC用上での作業をARで行える。不透明にした場合はVR用として使えるという長所をもつ。眼鏡の縁にはHD解像度のmicroOLEDを採用し、スマートフォンやPCの画像を眼鏡のオプティカルレンズへへ反射させる原理で表示する。

‘ビルドアス(VuildUs)’はVRで室内インテリアを360度映像体験ができる。使用者が仮想空間に店に置いてある家具を配置するなど事前にイメージを掴め、製品の購入を促すきっかけとなる。現在、建築業界と家具業界での利用を増やすため共同開発を行っている。

‘トラベラー(traVRer)’は世界のランドマークや有名なスポットで撮影された360度映像データベースのプラットフォームとVRを利用して、世界各所の雰囲気、街の喧騒、歩きたい経路を歩くなど行ったことのないところへの仮想旅行を体験できるコンテンツである。

サムスン電子が今回公開したVR/ARコンテンツは開発段階であり、商用化は未定だが、VR/AR機器が使用者に便宜を提供できる分野に対して多様な観点から開発しているという点に大きな関心を集めた。AR/VRデバイスだけではなく、コンテンツ市場でもサムスン電子が台頭していることに業界は注目している。

<サムスン電子Creative Lab (C-Lab)展示館の全景、MWC 2017>

<サムスン電子の VR/ARコンテンツ、サムスン電子ブログより>

スマートフォンも今はHDR時代、ソニー、世界初の4K HDR適用スマートフォン公開。

MWC 2017で、ソニーは、世界初の4K HDR(high dynamic range)適用のスマートフォンXperia Z5/XZ premiumをリリースした。

特にブース中央に「From Bravia to Xperia」というキャッチ文句で観覧客たちの注目をひきつけた。

Braviaは、Sony CES 2017でリリースしたプレミアムOLED TVで(LG Displayの大面積OLED panel適用)」From Bravia to Xperia」というフレーズは、Sonyのプレミアムテレビ市場でのイメージをスマートフォン市場でも構築するためのものと解釈される。

Sony関係者によると、 「テレビ市場では、4K HDRが標準となっており、4K HDRコンテンツ制作も急激に増加している中、スマートフォン市場でも4K HDR適用の需要が増大するもの」と見られており、「Xperia XZ premiumは、4K HDRに基づいで豊かな色の表現と立体感でHDR適用のテレビ用コンテンツをスマートフォンでもリアルに楽しむことができるもの」と明らかにした。

Sonyは、プレミアムテレビ市場で、サムスン電子、LG電子とトップの座を争っており、2017年には、OLED TV発売プレミアム市場での位置をさらに強固にするものと期待されているが、スマートフォン市場では、サムスン電子とAppleに比べ、競争に遅れを取っているのが実情である。

今回ソニーの4K HDR適用のXperia Z5 / XZ premiumがプレミアムテレビ市場のようにプレミアムスマートフォン市場でも競争力を確保することができるかどうか、業界の関心が注目されている。

一方、ソニーは、今回のMWC 2017で23インチHDタッチスクリーンをインタラクティブプロジェクターに実装されたエクスペリアタッチとソニーのオープンイヤーオーディオ技術適用のワイヤレスステレオヘッドフォンのエクスペリアイヤー(Xpreia™Ear)などを同時に公開し、観覧客の大きな人気を博している。

<Sonyの Xperia XZ premium, MWC 2017>

LG電子、OLEDとNano Cell技術を前面に掲げたデュアルプレミアム戦略で国内TV市場に乗り出す。

LG電子が「OLED TV」とNano Cell技術を適用した「スーパーウルトラHD TV」を前面に掲げたデュアルプレミアム戦略で国内TV市場攻略に乗り出す。

LG電子は、23日、ソウル市瑞草区良才洞所在の瑞草(ソチョ)R&Dのキャンパスで韓国営業本部長チェ・サンギュ社長、HE事業本部長グォン・ボンソク副社長など、最高経営陣が出席した中で「2017LG TV新製品発表会」を開いた。ここで、グォン・ボンソク本部長は、「OLED TVとNano cellを適用したスーパーウルトラHD TVで消費者選択の幅を広げ、プレミアムTV市場を拡大していく計画だ。」と強調した。

 

LG電子は、65型「LG signature OLED TV」(モデル名:OLED65W7)を、25日、国内に発売する計画である。出荷価額は、1,400万ウォンであり、77型(モデル名:OLED77W7)は、上半期中に発売される予定である。LG signature OLED TVは、壁と一つになるウォールペーパーデザインのOLED TVであり、設置時の厚さが65W7基準で4mm以下であることが知られている。LG電子は、ウォールペーパーデザインを完成するため、画面を除いた全ての部品やスピーカーを別途の「Innovation Stage」に分離したことを明らかにしながら、Innovation Stageは、4つの一般スピーカーと2つのウーファースピーカーを含めた4.2chスピーカーを搭載したと言及した。LG signature OLED TVは、CES 2017で、出品作のうち、たった一つの製品にのみ授与される最高賞(Best of the Best)を受賞した。LG signitureは、WシリーズとGシリーズ(OLED77/65G7)に適用される。

<LG電子のsignature OLED TV W>

また、LG電子は、今年、新たにリリースされるLG ultra OLED TVに米国Dolby社の先端の立体音響システムである「Dolby ATMOS」を支援すると発表した。Dolby ATMOSは、画面に出てくる事物の動きや位置によって、音が使用者の前や後ろ、上から聞こえるように作ってくれる。例えば、主人公の頭上を飛行機が飛ぶ場合、音が視聴者の頭上から聞こえるようにしてくれることから、より立体的で事実的な空間感を提供する。

 

LG電子は、今年、Ultra OLED TV 5つのシリーズ10個モデル(77/65W7、77/65G7、65/55E7、65/55C7、65/55B7)を国内に新たにリリースする。Ultra OLED TV価格を55型は369万ウォンから500万ウォン、65型は740万ウォンから1,400万ウォンに設定した。

 

ほかに、LG電子は、Nano Cell技術を適用したスーパーウルトラHD TVの発売と様々な規格のHDR支援、ウェブOS 3.5適用などの計画を明らかにした。Nano cell技術を適用したスーパーウルトラHD TVの出荷価額55型が240万ウォン~360万ウォン、65型が450万ウォン~650万ウォンで、LG電子は、今年30余モデルのスーパーウルトラHD TVを発売することを明らかにした。

CYNORA、OLED Korea ConferenceでEQEが24%向上されたTADF blueを適用した新しいOLEDデバイス発表

CYNORAは、ユービー産業リサーチが主催する第3回OLED Korea Conferenceで最新blue TADF(Thermally Activated Delayed Fluorescence)エミッタ(emitter)研究結果について発表する予定である。CYNORAは、TADF材料と関連し、数年間活発な研究を進めてきた代表的な先導企業として、OLEDディスプレイの性能改善の最大のイッシュである青色エミッタマテリアル(blue emitter material)開発に重点を置いている。CYNORAは、報道資料を通して、CYNORAの青色TADFエミッタ(blue TADF emitter)を適用すれば、デバイス製造会社は消費電力が減少して、解像度が向上されたOLEDディスプレイを生産できると述べた。

<CYNORA>

CYNORAのCMOであるDr Andreas Haldiは、第3回OLED Korea Conferenceで、「Better Materials for Better Performance」セッションを通して、TADFエミッタの最新の研究結果について発表する予定である。Andreas Haldiは、24%のEQEと1,000時間の寿命(LT80)を持つsky-blue materialが適用され、性能が向上されたOLEDデバイスを発表する予定で、これまで報告された青色エミッション(blue emission)TADF技術の効率と寿命の側面で両方ともに最も優れた性能である。また、今年末に予定されている青色TADFエミッタ(blue TADF emitter)の商用化についての詳しい内容を発表する予定である。

<CYNORA>

ユービー産業リサーチは、最近、OLED emitting material市場が急激に増加しており、2017年には約US$980ミリオンに達するだろうと展望した。また、CYNORAは、AppleがOLEDディスプレイを適用する時、高性能を持ったOLEDパネルの需要は大幅に増加するものと予測しながら、これに対応してパネル製造会社は、製品の競争で有利な位置を占めるため、高効率のblue pixelsの適用に拍車をかけていることを明らかにした。

サムスン電子、MWC2017でVRで勝負手

サムスン電子が、スペインのバルセロナで開催されるMWC(モバイル・ワールド・コングレス、Mobile World Congress)2017で、2月27日から3月1日までVR(バーチャルリアリティー)関連Cラボ(Creative Lab)課題を披露する。

 

サムスン電子がMWC2017で披露するCラボ課題は、低視力者と視覚障害者たちの読書、TV視聴などを助けるギアVR用視覚補助ソリューション「リルルミノ(Relúmĭno)」、スマートフォンとPCの高仕様コンテンツを遠隔で操作可能なVR/AR(拡張現実)ソリューション「モニターレス(Monitorless)」、仮想現実で室内インテリアを経験するVRホームインテリアサービス「ビルドアス(VuildUs)」、360映像を繋いで見ながら仮想旅行を体験する360動画旅行サービス「トラベラー(traVRer)」などである。

 

サムスン電子創造開発センターのイ・ジェイル常務は、「今回披露するCラボの課題は、試製品段階であるが、外部使用者たちとの出会いを通して、VRとAR技術の拡張可能性を検証し、様々な試みを継続する計画である。」と述べた。

 

Cラボは、サムスン電子が創造的組織文化を拡散し、役職員たちの創造的なアイデアを発掘するために、2012年から導入した社内ベンチャー育成プログラムとして、センサーのような要素技術からビューティー、キッズ、VRなど、様々な産業分野で課題を選定している。

<サムスン電子がMWC2017で披露する製品たち、ソース:サムスン・ディスプレイのブログ>

Cybernet、OLEDディスプレイ用ムラ補正IC開発

日本のサイバネットシステム(Cybernet system)株式会社は、OLEDディスプレイ用ムラ補正機能IPを含むディスプレイドライバ(display driver)ICを半導体製造メーカーと共同で開発したと発表した。

<OLEDとDriver ICの構造図、例、出典:cybernet.jp>

サイバネット(Cybernet)は、「今回の共同開発により、OLEDパネルメーカーたちが向上されたムラ補正機能を容易に採用することができ、またサイバネットが提供する自動ムラ補正装置FPiS™シリーズを同時に用いることで、品質向上と歩留まりの改善による安定した生産を行うことも可能となる。」としながら、これに基づいて、市場への製品投入が加速されることを期待しているとした。

 

今回開発したムラ補正機能を含むOLEDディスプレイ用ドライバICは、2017年6月から汎用

ICと特定顧客向けICとして販売を開始する予定であり、最終的な製品仕様詳細と販売先ならびに販売時期については、追って公知を通して案内する予定であることを明らかにした。

<FPiSを活用した自動ムラ補正装置システム概略図、 出典:cybernet.jp>

スマートフォン用AMOLEDパネル市場、Samsung Displayは2020年までシェア70%を維持

UBI Researchが発行する「2017 OLED Display Annual Report」によると、スマートフォン用AMOLEDパネル市場は2020年に約570億米ドル規模にまで成長するとし、このうちSamsung Displayのシェアは約72%を占めるものと分析した。

2017年のスマートフォン用AMOLEDパネル市場は、Appleの次期iPhone用へのフレキシブルAMOLEDパネルの採用や中国携帯電話製造企業によるOLEDスマートフォン出荷量増加に支えられ、市場は大きく成長するものと期待されている。

Samsung Displayは、2016年からフレキシブルAMOLEDパネル量産ラインへの大規模な投資を行っている。2017年には増加する需要に合わせ、量産ラインへの投資規模を2016年に比べさらに拡大させるものとみられている。

Samsung Display以外にも大きな動きがあり、LG Displayをはじめ、中国と日本のパネル企業もフレキシブルAMOLEDパネル量産ラインへの投資を積極的に検討しており、同市場は大幅な成長が期待されている。

「2017 OLED Display Annual Report」では、このような投資をもとに、2016年3.744億個であったスマートフォン用AMOLEDパネル市場は2017年5.197億個と約38.8%成長するものと分析される。年平均成長率は39.8%が見込まれ2020年には年産14.22億個の市場をなすものと予想している。

特にSamsung Displayは、高解像度、フレキシブルAMOLEDパネルの技術力と積極的な投資により、後発メーカーとの格差を維持し続けるとみられている。そのため、後発メーカーのAMOLEDパネル量産が本格的に始まるものと予想される2018年以降も70%以上の市場シェアを占めることができるだろうと分析した。

「2017 OLED Display Annual Report」では、2017年に投資予想されるOLED量産ラインのキャパシティ、AMOLED適用のアプリケーショントレンド、主要パネルメーカー別の最新動向と投資現状、サプライチェーンを分析、OLED産業の大きな流れを把握が可能だ。また、2011年からのAMOLEDパネル市場の実績と2021年までの市場の見通しを様々な観点から分析し、今後の事業計画策定に役立つ内容となっている。

<スマートフォン用 AMOLEDパネル市場シェアの見通し>

2017年プレミアム TV価格とソニーのオーレッド陣営への加勢によるプレミアム TVの市場構図は

サムスン電子が、今回 CES 2017にて初めて公開したオーレッドテレビの Q7と Q8など、一部のラインアップについて、サムスン電子米国法人公式ホームページとアマゾンなどを通じて公開し、予約販売を行なっている。予約販売が進行中である製品は Q7ラインアップの55, 65, 75インチフラットテレビと Q7より高級型である Q8ラインアップの55, 65インチカーブドテレビで、65インチフラットテレビであるQN65Q7Fは16日アマゾン基準USD3,499.99ドル、65インチカーブドテレビであるQN65Q8CはUSD4,499.99ドルであることが調査で分かった。これはさる2016年に発売されたプレミアムテレビラインアップである ‘SUHD TV’に比べて発売価格が20%以上高い価格で、高い価格帯策定と向上された 画質を強調して、プレミアムテレビだけのイメージを構築しようとする意図として解釈される。

これに対して LG電子のオーレッドテレビ価格は持続的に下落している。昨年発売された65インチカーブドオーレッドテレビであるOLED65C6は16日アマゾン基準USD3,197.00ドルであって、2016年6月販売価格であったUSD6,000.00ドルに比べて50%くらい安い価格で売れている。また今年の販売モデルである65インチカーブドオーレッドテレビの OLED65C7の発売価格は15日アマゾン基準USD4,000.00ドルで、2016年発売製品に比べて30%安く策定されたし、サムスンの65インチカーブドテレビであるQN65Q8Cに比べてUSD500.00ドル安い。オーレッドを適用してプレミアムテレビ市場を主導しているのだけに、低い価格帯で 大衆化にもっと力を注いでいることと推測される。

 

このようにプレミアムテレビ市場にてオーレッドテレビとキューレッドテレビの価格がだんだんほぼ 等しい価格帯を形成しているため、画質とブランドイメージ、消費者のニーズ充足が重要な要素として浮かびあがっている。画質において色再現率はお互いが似たり寄ったりの性能を見せているが、明暗比と応答速度などの性能においては依然としてオーレッドテレビが優位を占めている。また、ブランドパワーとプレミアムテレビ市場にて相変わらずの位相を 持っているソニーが CES 2017でオーレッドテレビを初公開したし、スピーカーレスで音を出力する‘Acoustic Surface’技術と‘X1 extreme processor’という HDRチップを適用してオーレッドテレビの画質をより一層向上させて多くの注目を集めた。発売日と発売価格は未定だが、プレミアムテレビ市場での波及力は大きいだろうと予想されている。2017年発売されるプレミアムテレビ価格帯におけるそれぞれ違う戦略とソニーのオーレッドテレビ陣営への加勢で2017プレミアムテレビ市場がどのように改編されるのか多くの人の関心が集中している。

<2017年 65 inch Curved TV 新製品の価格比較, 出処 : Amazon.com>

サムスンディスプレイ、スマートフォン用AMOLEDパネル出荷量、半期別に1億台突破となる見通し

UBIリサーチによると、サムスンディスプレイの2016年4半期スマートフォン用 AMOLEDパネル出荷量は、約9.800台で、前半期比約6%、前年同期比15%増であることとして集計されたことを明らかにした。

UBIリサーチの関係者は“2016年度に投資されたA3ラインが1半期から順次的に稼動されることが予想され、従って、2017年1半期からサムスンディスプレイのスマートフォン用 AMOLED パネル出荷量は1億台を突破できることとなる見込み”であることを明らかにした。

また、中国セット業界とアップルなど、様々なスマートフォンセット業界から AMOLED パネルに対する要求が増えており、特にハイエンド級スマートフォンに適用されることが予想される AMOLED パネルの需要が大幅に増加するようになる見込みだと伝えた。

一方、サムスン電子は去る4半期カンファランスコールで、OLEDパネル販売量は前半期比小幅増加したし、主要スマートフォン顧客企業たちのOLED採用の増加により、積極的に対応して販売量増加を推進することを明らかにしたことがある。

BOE、中国合肥(Hefei)に1億4,500USD規模のOLED TVの生産ライン設立

BOEが現地時間、2017年2月6日、合肥(Hefei)の新しいOLED TVの生産ラインを設立するために、合肥(Hefei)市政府と10億CNY(約145million USD)規模の共同投資契約を締結した。契約書によると、BOEは、資金の80%を投資し、残りは合肥(Hefei)政府によって提供される予定であるし、プロジェクト会社は、 安徽省(Anhui)に位置するものと見られる。日程や生産規模の正確な内容については、まだ明らかになっていない。

 

現在、合肥(Hefei)のGen8パイロットラインで、少量のOLED TV用パネルを製造しているBOEは、今回のプロジェクトを通じて、プリンティングを含むOLED技術プラットフォームを形成して、OLED産業チェーンを構成するものと期待を集めている。

 

BOEは、SID2014で55inch FHD WRGB OLED TV prototypeを公開したことがあり、2016年11月に開催された「第18回中国ハイテクフェア」では、55inch UHD OLED Moduleが適用されたSkyworthの55inch UHD OLED TVを展示し、大きな話題を集めた。

 

今回の投資を通じて、現在LG Displayが主導している大面積OLED パネルl市場にBOEがどのような影響を与えるか、その成り行きが注目されている。

<BOEが公開した55inch AMOLED panel、SID2014>

<BOEの55inch UHD OLED Moduleと55inch UHD OLED TV、第18回中国ハイテクフェア>

コンシューマーリポート選定、スーパーボウル視聴に最も適したTVベスト5

地球村最大のスポーツイベントと呼ばれる北米プロフットボール(NFL)決勝戦「スーパーボウル」が目前に迫ったところで、スーパーボウル視聴に適したTV TOP5で、LG電子のOLED TVが1位から3位まで全部独占した。また、LG電子とサムスン電子は、10位圏内で5位を除いてすべて自社製品を出し、韓国企業たちの技術力を立証した。

 

米国のコンシューマーリポートが選定した2017年スーパーボウルを視聴するための最高のTVとして、LG電子の65インチOLED TVであるOLED65G6Pが選ばれた。コンシューマーリポートは、この製品について、優れた画質と明暗比、優れた内蔵サウンド、無限大の視野角など、すべての側面で最高だという評価をしたし、サムスンとSonyのフラッグシップ(flagship)を制した製品だと紹介した。

<LG電子の65インチOLED TVであるOLE65G6P>

2位と3位も全部LG電子のOLED TVであるOLED65E6PとOLED55B6Pが占めた。そして、OLED TVならではの優れた点とリーズナブルな価格を紹介した。そのほかにも、LG電子のUHD LCDTVは9位と10位を占め、LG電子は5つの製品が10位圏に入った。

4位は、サムスン電子のクオンタム・ドット(Quantum Dot) SUHD TVであるUN65KS9800が占めた。コンシューマーリポートは、高解像度の画質と優れたサウンドを見せてくれながら、ローカルディミング(local dimming)機能のあるフルアレイ(full array) LED バックライトを適用しブラック表現の水準が優れていると評価した。サムスン電子の他の製品であるUN55KS9000、UN55KS8000、UN55KS6500は、それぞれ6,7,8位を占め、サムスン電子の4つの製品が10位圏を形成した。

 

一方、韓国メーカー製品の以外には、唯一に10位圏内にSonyのXBR-65Z9Dが5位に選ばれた。コンシューマーリポートは、優れた画質とともに、バックライトマスタードライブ(Backlight Master Drive、BMD)という特殊なフルアレイ・バックライトシステム(full-array backlight system)を適用し、優れた明暗比を実現すると紹介した。

 

スーパーボウルの試合は、世界1億人以上の視聴者が視聴する世界最大の人気スポーツイベントであり、この期間中に、様々なプロモーションが進行されるので、この期間がブラックフライデーに続き、年中二番目の最適なTV購入時期として数えられてる。このようなスーパーボウルのイベントとOLED TVに対する良い評価は、最近OLED TVの価格下落に伴って、プレミアムTV市場でLCD TVとの競争で有利な立場を占めることと期待を集めている。

<スーパーボウルの視聴に適したTVのランキング、consumerreports.org>

超高画質のディスプレイカラーフィルター技術の開発

超高画質の鮮明度を持ちながらも、価格はもっと安価である次世代テレビの常用化を早めることができるカラーフィルターの技術が開発された。

韓国研究財団(理事長 チョウ ムジェ)はチュウ ビョンコン教授(高麗大)の研究チームが鮮明で解像度の高い色を現すことができる相補型プラズモンカラーフィルターを開発したことを明らかにした。現在ディスプレイ産業で主に使われているカラーフィルターは顔料や染料を利用した光吸収の方式である。これは有機材料を基盤としているので化学的な安定性が低く、RGBフィルターを其々製造しなければならないので単価が高い。その反面に、無機材料を使う光干渉方式のプラズモンカラーフィルターは安い費用で多様な色のフィルターを同時に製造することはできるが、ナノ構造物の二次元配列から発生する色の干渉現象のため、色の純度が低下する問題点がある。

<ホール( 陰刻)パターンと ドット( 陽刻)パターン構造の 開口比率による透過 スペクトラム、出処:韓国研究財団>

研究チームは陰刻パターンに陽刻パターンを組み合わせる相補型の設計方法で既存の定型化されたパターン模様を脱皮する逆発想を適用した。陽刻パターンは既存の陰刻パターンを反転させた形相で透過型カラーフィルターに応用するのが難しいというのが学会の一般的な見方だった。しかし、研究チームは特定の条件にて陽刻パターンが短波長の漏洩を効果的に遮断することによって純度の高い赤色の抽出が可能であることを確認した。

その結果、相補型として設計されたプラズモンフィルターで色を具現する領域が以前より30%広がる結果を確認することができた。

<製作されたホール(陰刻)パターンとドット(陽刻)パターン構造のプラズモニックカラーフィルター、出処:韓国研究財団>

また、プラズモンカラーフィルターはナノパターンの幾何学的な変数だけ調節すれば、赤色、緑色、青色など、多様な色相の具現が可能である。既存の材料と製造の方法をそのまま使えるため、追加的な費用の発生なく、性能を向上させることができる。

チュウ ビョンコン教授は“この研究は相補型の設計方法を通じて高い色再現性のプラズモンカラーフィルターを開発したものである。この研究がナノ光学素子を結合させた次世代ディスプレイの開発を早めるきっかけとなると期待される“と研究の意義を説明した。

この研究成果は未来創造科学部の韓国研究財団の基礎研究支援事業(個人研究)、教育部・韓国研究財団のBK21支援事業などの支援を受けて遂行された。国際的な学術誌である ネイチャーの姉妹誌の サイエンティフィック・リポーツに1月13日付けで掲載された。

2017年、注目されている自律走行車とOLED ディスプレイ

情報通信技術振興センターは、2008年から毎年次年度ICT(Information&Communication Technology)10大イッシュを選定し、発表しているが、2017年にはICT10大イッシュのうち、1位として、自律走行車とコネクテッドカーなど、自動車イッシュを選定した。

 

自律走行車とは、自ら周囲の環境を認識し、状況を判断して、計画した経路に沿って走行可能な自動車を意味するし、コネクテッド・カーとは、自動車とIT技術を融合し、ネットワークに常時連結された車であり、AppleのCarPlayとGoogleのAndroidAutoが代表的である。

 

現在、開発されている自律走行車では、運転手と車がやりとりする情報の多様性と複雑性が増大され、必要な情報をタイムリーに提供することができるディスプレイの重要性が浮き彫りにされている。そして、部分自律走行ではなく、完全自律走行時代には、内部空間活用度が高くなり、運転者の様々な2次活動を支えることができるディスプレイの活用度が増大されることと期待を集めている。

 

また、スマート機器とネットワークの発展に伴って、今後のコネクテッドカーは、内部のCID(Center Information Display)のようなディスプレイを通して、メディアコンテンツのストリーミングと様々なアプリケーションなどを活用して、無線通信サービスと情報を提供するディスプレイを通して、運転者 – 自動車 – 家を連結するコネクテッドデバイスになるだろうと予測されている。

 

ここに、LG Displayをはじめとして、多数のパネルメーカーたちが自動車用ディスプレイを開発しているし、完成車メーカーでも、他のメーカとの差別性及び商品性を浮き彫りにするために、多数のディスプレイを適用している。特に、クラスター(cluster)とCIDなど、曲面が多くて、フラットディスプレイ(flat display)が広い面積で適用されにくい領域についてフレキシブルディスプレイ(flexible display)が積極的に検討されている。これによって、デザインの活用度の優れたOLEDディスプレイが注目されている。

 

AMOLED パネルは、速い応答速度と広視野角、高い色再現性と明暗比を基に、視認性が高いという長所があるし、フレキシブル設計が容易で位置に関係なく、適用可能であるという利点を持つ事で、完成車メーカーから、多くの関心を集めている。ただし、現在、長い寿命確保に対する問題が残っていて、パネルメーカーたちは十分ではない寿命を含めて使用温度、明るさなどの性能向上のための開発を進めている。

<Automotive display市場ディスプレイ別占有率の展望2017〜2022>

一方、ユービー産業リサーチで発刊した「Automotive Display Report – application&market trend analysis and the market forecast」によると、OLEDパネルは、2018年から自動車のクラスター(cluster)やCIDに本格的に適用できるだろうと予想したし、自動車用ディスプレイ市場は、年平均約17%成長し、2022年までに約US$25,000 millionの規模になると見通した。このうち、AMOLEDパネル市場は約20%を占めるだろうと展望した。

プレミアムTV市場でカーブドTVは消えるだろうか。

2013年に初めて登場したカーブドTV(curved TV)は、しばらくの間、未来型TVとして注目され、CES2016では、サムスン電子と中国のHisense、Haier、TCLなど多数の企業がカーブドTVを展示した。また、XiaomiとLeTVなど、後発メーカーたちもカーブドTV(curved TV)を発売したし、サムスン電子は、2016年8月にHisenseとTCLなど中国TVメーカーたちと「カーブド連盟」を結成し、カーブド市場の拡大のために相互に協力することにするなど、カーブドTV市場の評価は、だいたい友好的であった。

<CES2016と2017、サムスン電子(左)とLG電子(右)のブース写真。2016年には、多数のカーブドTVが展示されたが、2017年にはフラットTVを中心に展示された。>

しかし、CES2017では韓国と中国など一部のメーカーのみがカーブドTV(curved TV)を披露したし、ヨーロッパとアメリカなど、他の家電メーカーたちは、フラットテレビ(flat TV)のみの展示をした。また、サムスン電子は、2017年フラッグシップ・TVモデルであるQ9をフラットテレビのみで発売して、より低廉な価格のモデルであるQ7とQ8モデルのみでカーブドTV導入を決定した。LG電子の関係者は、カーブドTV市場の下向気味について言いながら、今後、フラットOLED TVに集中する計画を言及するなど、主要セットメーカーたちのカーブドTVに対する認識に変化が起き始めた。それだけではなく、ヨーロッパの家電メーカーであるVestelの関係者は、視野角に対して非常に敏感なカーブドTVの欠点を述べたし、TV評価媒体であるReviewed.comと他の評価会社でもカーブドTVについて、否定的な意見を出すなど、プレミアムTV市場でカーブドTVの重要度が徐々に低下するだろうと予想される。

 

これによって、プレミアムTV市場は、フラットタイプを基にして、画質競争が大部分を占めるとみられすし、カーブドTV(curved TV)は、プレミアム級から1段階低いTV市場で中国企業との競争が予想される。多数の中国TVメーカーたちのカーブドTV発売によって、これ以上、プレミアムTV市場でカーブドTVは、差別化ポイントにならないため、セットメーカーたちは、消費者の目を捕らえるための新しい転換点が必要となるものとみられる。

LG電子、今年TV売上高のうち、OLED TVの比重15%上回ると予想

LG電子は、1月25日、実績カンファレンスコールで、全体TVの売上高のうち、OLED TVの比重は、2015年に5%未満であったが、2016年には2倍以上増加し、10%を達成したと明らかにした。また、2000ドル以上のプレミアム市場で、LG電子のOLED TV市場占有率が急激に増加し、ハイエンド市場での安定的な成長を見せていることからみると、2017年にはOLED TVの売上高がさらに拡大され、15%以上を占めるだろうと予想した。

また、LG電子は、昨年連結基準売上高55兆3670億ウォン、営業利益1兆3378億ウォンを記録したと明らかにした。売上高は、前年(56兆5090億ウォン)比で2%減少したし、営業利益は、前年(1兆1923億ウォン)比で12.2%増加した。

 

特に、HE(Home Entertainment)事業本部の売上高は、TVハイシーズンに伴う需要の増加及びプレミアムTV販売の拡大によって、前年(17兆3976億ウォン)比で0.2%増加した。また、LG電子は、パネル価格高騰にもかかわらず、プレミアム製品の販売拡大及びコスト競争力の改善戦略を通して、史上最大の営業利益である1兆2374億ウォンを記録した。

 

これによって、LG電子は、従来製品にIoTのようなプレミアム機能を付加し、継続的にプレミアムTVを発売する予定であることを明らかにした。また、韓国と米国販売中心からグローバル化を通じた販売地域の拡散に焦点を当てて事業を拡大していく計画だと述べた。

 

一方、LG電子は、2016年度に投資されたE4 phase2 26K Gen8 OLED量産ラインを今年第2半期から本格的に稼働するだろうと予想される。これによって、OLED TVの価格は下落することが見込まれ、OLED TV市場も大きく成長すると期待される。

LGディスプレイ、プラスチック オーレッドなど、オーレッド中心に施設投資5兆ウォン投入

LGディスプレイが本格的にオーレッドを中心に事業のポートフォリオを変更する。 LGディスプレイは1月24日行われた2016年四四半期の実績カンファレンスコールを通して今年5兆ウォン中終盤ぐらいの設備投資を敢行すると表明し、Gen6 プラスチックオーレッドと大型オーレッドなど、オーレッドに対する様々な投資が執行されることを明らかにした。特に、2017年のオーレッド投資について2016年比で20%が増えた70%へ拡大されることを伝え、本格的にオーレッド市場の拡散に集中する計画を明らかにした。

金相敦 LGディスプレイCFOは“事業の効率性のため、既存の五つの事業部をテレビと IT, モバイルなど、総三つの事業部として統合し事業の構造を改変した“と述べ、”大型オーレッドは画質を超え、デザインと価格中心へ、中小型オーレッドはG5のGen6 POLEDでモバイルとオートモーティブ事業に集中する“ことを明らかにした。また、POLEDのためのGen6 E-5の工場は2017年三四半期から本格的に量産へ突入することになると予想した。新規キャパシティーについて“新規で生産されるオーレッドのサイズは55インチと65インチ、77インチで、2017年の65インチ以上のキャパシティー の比重は2016年度の30%比で10%が増えた

40%以上になろう“と述べた。

金相敦専務は“今年のオーレッドテレビの展望と需率の改善によるオーレッドテレビのキャパシティーについては下半期に総6万枚のキャパシティーを確保したし、これは2016年比二倍で150万から180万台ぐらいの生産を意味する“と述べた。また、”大型オーレッドテレビの需率は80%以上を確保し、これは LCDのゴールデン需率が10年掛かったことに比べるとオーレッドは2年でゴールデン需率を確保したことになる“と強調した。

最近イッシュになっている中国業界たちの大型 LCDパネルラインの増設に対しては、現在第8.5世代のオーレッドとLCDは充分量産が可能だが、 Gen10以上は技術と量産、生産性など、検討すべき課題が多いと述べ、今後60インチ超大型4K, 8Kの市場への対応のための増設の可否は慎重に対応することを明らかにした。またLGディスプレイの中長期的な戦略はオーレッドを拡大することで、オーレッドの新しい市場を形成するのが方針であることを加えた。

LCDテレビとの価格比較については“オーレッドの今年のオーレッド追加増設を通して約

6万枚以上のキャパシティーを追加したが、これは150万台から180万台の物量の拡大の水準だ“と述べ、”全体のテレビ市場の規模から見て極めて小さい規模で、LCDとの価格の比較は意味がない“と言及した。。 LGディスプレイはオーレッドテレビのターゲティングが

LCDとの競争ではなく、ただ、ハイエンドプレミアムテレビの市場であることを強調しながら、2017年を起点として、サイニジ、放送用、メディカルなど、産業用へのオーレッドの市場の拡張を準備していることを明らかにした。

一方、今月の初め、アメリカラスベガスで開かれたCES 2017で公開したことのあるクリスタルサウンドの オーナーシップについては、“ LGディスプレイが供給したクリスタルサウンドパネルに戦略的なパートナーであるセット業界がサウンドコントロールとアルゴリズムを通してサウンドを更に改善したこと”を明らかにし、“オーレッドパネルの 四分面サウンド制御の技術は LGディスプレイ独自の技術だ“と言及した。

LGディスプレイは四半期売上7兆9360億ウォン、営業利益9040億ウォンを達成し、19個半期連続の営業利益の黒字行進を継続していき、当期純利益は8247億ウォンで前四半期比で

335%増加した。製品別の売上比重は、テレビが38%で最も大きい比重を占め、モバイルが31%、ノートパソコンとタブレットが17%、モニターが14%を占めた。パネル価格の上昇と需要の増加などで好調勢を維持し、年間の売上は26兆5041億ウォン、営業利益は1兆3114億ウォンを記録しながら四年連続、営業利益1兆ウォンを突破した。

一方、UB産業リサーチによると、 LGディスプレイの50インチ以上の大面積のオーレッドパネルは2017年に150万台が出荷される見込みだそうだ。

サムスン電子、ディスプレイ事業の営業利益、一兆3、400億ウォン記録

サムスン電子は24日進まれた2016年四四半期の実績カンファレンスコールを通してディスプレイ事業にて「売上高7兆4,200億ウォン、営業 利益1兆3,400億ウォンを記録したことを明らかにした。去る第三四半期に続いて二半期連続1兆ウォンを超える大規模の黒字を記録したことになる。

サムスン電子によると、2016年四四半期のオーレッド事業の場合、顧客の多変化による販売量の増加と原価改善の活動が 続けられ、OLEDパネルの販売量は前四半期比で小幅増加したことを発表した。 LCD事業の場合、需給安定の中、販価の強勢が持続され、 需率/原価の強勢が続けられ、 需率/原価の改善及び UHD/大型などの高付加製品の販売増加で実績が改善されたと伝えた。

テレビパネル販売量の場合、数量と面積基準すべて前四半期比で小幅減少した。

サムスン電子は2017年にOLED事業にてサムスン電子の技術リーダーシップ及び適期CAPAの確保を基に フレキシブルなど、ハイエンド製品の外部供給を拡大し、前年比で成長を押し進めることを明らかにした。 スマートフォンの フォームファクターの革新などによる高付加 フレキシブルの需要が大きく拡大される見込みを表明した。

また, LCD事業は中国業界のCAPAの持続的な増加と業界間の競争が深化しているが、 UHD/大型などの高付加 製品の競争力を更に強化し、 フレームレス、 CURVED などデザインの差異化で製品の販売拡大による安定的な 受益性の維持に力を入れることを伝えた。

サムスン電子は2016年の施設投資に25.5兆ウォンを執行したが ディスプレイ事業に9.8兆ウォンが執行され、2017年の施設投資の規模はまだ確定されていないと伝えた。

サムスン電子は一四半期にOLED事業で主要スマートフォンの顧客社のOLED採用が増えるに伴って、取引先製品の需要に前向きに対応して販売量の増加を推進しており、, P-Mixの効率化による実績向上を推し進めることを明らかにした。 LCD 事業は需要が低迷する時期に入ったことによる需要減少が予想されるがタイトな需給が持続されることが予想され、高付加製品の販売拡大と原価競争力の持続の再考による受益性の確保に主力することを伝えた。

これに対し、サムスン電子は 需率及び原価の改善活動を強化し、UHD/大型/curvedなどの高付加製品の販売を拡大して受益性を確保することを明らかにした。

サムスン電子は2016年四四半期に携帯電話9,000万台、タブレット800万台の販売量を記録しており、一四半期に携帯電話の販売量は前四半期比で増加し、タブレットの販売量は減少する見込みだと伝えた。LCD TVの販売量は1,600万台を記録、1四半期には季節性の影響で40%減少し、年間では一桁数の序盤代の成長が予想されることを明らかにした。

一方、サムスン電子によれば、昨年末の L7-1(LCD)ラインの閉鎖はシャープの供給中断の以前にOLED転換のために決定された事案で、シャープとは関係なく、現在保有中のLCDの生産ラインの追加閉鎖は考えられていないことを 明らかにした。OLED capaと関連しては市場と顧客のニーズにより適期に確保する方針を伝えた。

オーレッドに関するすべてが一箇所に、UB産業リサーチ、'第3回 オレッド コリア コンファランス'開催

UB産業リサーチは来る3月8日(水)から9日(木)までの両日間、ノボテルアンバサダーホテルにて‘Lessons from History and How OLED Can Evolve’を主題に第3回 オーレッド

コリア コンファランスを開催する予定である。

アップルとソニーの本格的なオーレッドパネルの採用により、2017年のオーレッド産業は

一層速く成長することが期待される。これと同時にパネルと装備、材料業界間の競争も更にもっと深化されるものと予想され、このような状況にて成功的なビジネスのためには産業動向とトレンドを理解し、戦略的に対応すべきであり、産学研、パネル、材料、装備業界間の緊密な交流と互いの関心事とアイディアを共有できる場が要求されている。

UB産業リサーチではこのような業界のニーズを反映して、第3回オーレッド コリア コンファランスを通して多様な情報と意見を自由に交換できる機会を用意した。

第3回オーレッド コリア コンファランスでは、活用の範囲と使い方がますます広まっていくオーレッドの過去の歩みを分析し、これに基づいて今後の成功的な発展方向とオーレッド産業を成長させる戦略について議論するために準備された行事で、オーレッド産業へ実質的に役に立つことができる価値のある時間になろうと業界から期待されている。

今回の行事ではUB産業リサーチとサムスンディスプレイ、Cynora(サイノラ), CEREBAを含め、オーレッド関連のセットとパネル業界、材料/装備の業界、大学/研究所など、オーレッドディスプレイに関連した国内外の専門家である13名が ▲Exploring new opportunities with OLED and the preparation, ▲Possible directions and the reasoning for OLED, ▲Lessons from the history and how OLED can be evolved, ▲OLED and its collaboration, investigating the possibilities について発表を進める予定である。

また、コンファランスの期間中、午餐、オーレッド レセプションと朝食の行事を行い、業界間の ネットワーキングの場を用意することによって、お互いの意見の共有を基にオーレッド産業の成長に寄与できる機会を準備した。

詳しい事項はwww.oledkoreaconference.comで確認できる。

オ-レッドテレビ、SUHDテレビの価格を猛追撃

オーレッド・テレビの価格が持続的に下落しながらSUHDテレビの価格を猛追撃している。

アマゾン(www.amazon.com)でエルジ-電子の2016年3月のモデルである65インチの4KUHD

オレッド・テレビ(OLED65B6)の価格が16年12月を規準にUSD3、147ドルで16年7月の価格で

あるUSD4,747ドルに比べ、USD1,600ドルが下落したこととして現われている。

55インチ4K UHDオーレッド・テレビ(OLED55B6)の価格はUSD2,097ドルで16年7月の価格であるUSD2,897ドルに比べ、USD800ドルが下落した。

類似したプレミアム製品群であるサムスン電子のSUHDテレビの価格は65インチ(UN65KS8000)がUSD1,648ドルで、同じサイズのエルジ-電子のUHDオーレッドテレビに比べてUSD1,499ドルの差があることになっている。

特に55インチ(UN55KS8000)はUSD1,131ドルで、同じサイズのエルジー電子のUHDテレビに比べてUSD966ドルの差があり、USD1,000ドル未満へその差が狭まったことがわかる。

2016年の65インチモデルを基準にUHDオーレッドテレビとSUHDテレビの価格の差を比べてみると、2016年7月基準にUSD2,500ドルの価格の差が生じたが、2016年12月の基準では約USD1,500ドルの価格差で55インチだけではなく65インチにおいてもオーレッドテレビの価格がSUHDテレビとの価格差を猛スピードで狭めていることが明らかになった。

<エルジ-電子とサムスン電子の65インチ、55インチテレビの価格の比較、出処:UBIリサーチ>

一方、 LGディスプレイは2016年度に投資された E4 phase2 26K Gen8 OLEDの量産ラインを今年の2四半期から本格的に稼動することと展望され、オーレッドテレビの価格は更にもっと下落できることと予想される。

また、CES2017でオーレッドテレビの陣営へ参与した業界の数が6業界から11業界へ著しく増加し、特にSonyの ような大手製造社と多様なヨーロッパの業界が合流して、オーレッドテレビの市場が活性化している趨勢で、オーレッドテレビの価格の下落はプレミアムテレビの市場にて LCDテレビとの競争において有利な高地を占めることと展望される。

画質は十分、もうユーザーの目の健康のためのAMOLEDが大勢

スマートホン(Smart phone)とPC、TVなど、長時間モニターとスマートホン機器のような電子機器に長時間さらされている現代人は、ブルーライト(blue light)によって疲労と眼球乾燥症が誘発され、ひどい場合、網膜や水晶体に損傷をもたらすことがある。特に、メラトニン(melatonin)という睡眠誘導ホルモンの分泌に影響を与え、睡眠の妨げになることもある。

Samsung Displayは、ブログを通して、有害な波長である415〜455㎚部分の発光を減らし、安全な波長を発光させて色感を維持しながらも、有害なブルーライト(blue light)は遮断できる自発光AMOLEDのメリットを紹介した。このような目の健康に対する優秀性で、2016年にドイツの認証機関であるVDE(Verband Deutscher Elektrotrchniker e.v)が行った光生物学的安定性検査で「Safety for Eyes」の認証を業界で一番最初に取得した。

 

また、DCI-P3基準で74%水準を表現するLCDに比べて100%の優れた色再現率とLCDに比べ半分以上の薄さ、低消費電力など、さまざまなメリットを紹介したし、色弱者のために錐体細胞の機能低下の程度を自らチェックし十分に認識できない色を意図的に強く見えるように補正する「Vision Aid」を披露するなど、画質を含む性能だけでなく、ユーザーの目の健康のための人間にやさしいAMOLEDならではの様々なメリットをブログを通して広報した。

 

一方、Samsung Displayはディープブルー・サブピクセル(deep blue sub-pixel)とライトブルー・サブピクセル(light blue sub-pixel)が適用されたピクセル構造を適用したBioblue パネルをSID2016とIMID2016で披露した。ディープブルー(Deep blue)とライトブルー(light blue)を適用しライトブルーだけで代替されるAMOLEDパネルの色表現力の低下を防止したし、AMOLEDのブルーライト(blue light)の比重をLCDの25.1%対比半分水準の12.8%で、大幅に減少させた。

2017年OLED発光材料の市場規模1兆ウォン突破の見通し

2017年OLED発光材料の市場が1兆ウォンを超える見通しである。

 

ユービー産業リサーチの「OLED emitting material Report-2nd data spread sheet」によると、2016年OLED発光材料の市場は、2015年比で15%増加した約US$650 millionで集計されており、2017年には約US$980 million、ウォンに換算すると1兆ウォンを超える規模になるだろうと展望した。

 

ユービー産業リサーチの関係者は、「OLED発光材料の継続的な価格下落にもかかわらず、2016年サムスンディスプレイとLG Displayの稼働率の増加によって、2016年OLED発光材料の市場が15%上昇したことと分析される。また、2017年には2016年投資が行われたLG DisplayのE4 lineとサムスンディスプレイのA3 lineが本格的に稼動することによって、OLEDの発光材料市場も大幅に成長するだろうと期待される。」と明らかにした。

 

また、「2017年には中国メーカーたちのOLED量産ラインの稼働率が高くなることが予想されOLED発光材料メーカーたちでも注視すべきだろう。」と、「現在、中国企業のOLED発光材料の使用量は少ないが、大規模なGen6 flexible AMOLED パネル量産ラインへの投資が進行中であるため、今後のOLED発光材料の市場では、中国AMOLED パネルメーカーの売り上げが急激に成長することと期待される。したがって、OLED発光材料メーカーたちの成長のためには、中国営業に集中すべきだろう。」と述べた。

 

このように、2017年には、OLED発光材料の市場が大幅に上昇しながら関連企業の競争も激しくなるだろうと予想される。

 

一方、報告書によると、2016年の主要メーカー別実績では、Samsung SDI(Novaled含む)1位を占め、日本のIdemisu Kosanが2位、米国のUDCが3位であった。

<2016年AMOLED発光材料の市場実績と2017年の展望>

[CES2017] TVの帝王-王の帰還

10年前まではTV市場の至尊として君臨したが中価TV市場でサムスン電子とLG電子に負け、低価TV市場では製品を出すこともできずTV辺方で追い出されプレミアムTV市場だけを守っていたSonyがCES2017でOLED TVを持って派手に帰還した。

Sonyは TV 市場で一番強い面貌を持っておりTVがSonyの顔の役目をしていたためいつもCESとIFAでは展示場の入口の真ん中を占めた。しかしTV 事業で数年間の赤字を出してTV事業が縮まり、去年のCES2016とIFA2016ではカメラがTVの代わりをした。展示に参加した多くの観覧客がSonyがTV事業で没落していることを実感しこれからはカメラ会社に変身すると考えた。

しかし Sonyは今までの不尽を踏みCES2017でもう一度TV市場で王になるとを宣布した。TVがカメラを退けてまた展示場の入口の真ん中を占めた。しかしこのTVは今までSonyが売ったLCD TVではなくてOLED TVである。

LGディスプレイが生産した77インチと65インチのCrystal Sound OLEDパネルにSonyが直接開発した4K HDRプロセスX1を搭載したBRAVIA OLEDを全世界に公開した。

今まで見たOLED TVとも柄が違うことが分かった。一言で表現すると「WOW」だ。世界で一番美しく格調あるTVであると表現することができる。横に展示されている既存のBRAVIA LCD TVとは比較できない状況であった。この LCD TVはQuantum dot技術を使っていてLCD TVの中では一番画質が優秀なTVである。それにもかかわらずこれらのLCD TVは新たに初公開するOLED TVとは比べることができない下等品(low grad)に転落してしまった。

Sonyの展示関係者によるとSonyがOLED TV事業を決めたきっかけはSonyが求めていた画質がついに完成されたからであると説明し量産はまだ決まっていないが今年2四半期以後になると言及した。

今までのOLED TV市場はLG電子によって主導されていたがSonyの加勢によってOLED TV市場はいっそうもっと盛り上がる見込みである。

今後のプレミアムTV市場はOLED TVを中心にLG電子とSonyがリーディングするだろう。

[CES2017] LGディスプレイ、世界初の話すディスプレイ開発成功

LGディスプレイが平板ディスプレイが叶えたかった夢を技術を完成させてCES2017プライベートブースでこの製品を初公開した。

LCDが平板ディスプレイの代表者として落ち着き始めた頃に多くのディスプレイエンジニアがスピーカーをディスプレイに付ける製品を開発したがった。しかしスピーカーの振動が液晶の動きに影響を与える可能性があり結局スピーカーとディスプレイが一体化することはできなかった。

しかしLCDのこのような限界がOLEDで解決された。ディスプレイとスピーカーが一体化できるコンバージェンスが LGディスプレイによって完成されたのである。

OLED パネルの裏2か所に小型スピーカーを直接附着して音がディスプレイから直接出るようにした。 この方式を使うと俳優が話す時、音が画面から出る感じにすることができる。スピーカーの個数を増やせば画面から立体効果を出すことができる。

パネルがスピーカーの動きによって一緒に震動するため音響効果によってパネルに置かれた小さな玉が波状的に動いた。逆に表現すると音が見られるようになった。

誰も成功することができなかったと言うディスプレイがついに実現したのである。このディスプレイの名前は「Crystal Sound OLED」である。

Crystal Sound OLEDの開発を主導したLGディスプレイのヨ・サンドク社長は初めの開発段階にはOLED パネルの信頼性に影響が生じる可能性があると懸念していたが結局は世界最初の製品開発が成功したと誇りを述べた。ヨ・サンドク社長はOLED TVの開発を主導したLGディスプレイの最高首長として生涯最高の作品を作ったことに対して喜びを隠さなかった。

ヨ・サンドク社長は今年からはOLED事業首長からCMOに就いた。ポジションは違うが相変らずLGディスプレイのOLED 未来を導くだろうと期待される。ヨ・サンドク社長は今後の本人の役目をOLED 生態系がより丈夫で元気になることができるように最善をつくすと今後の抱負を明らかにした。ヨ・サンドク社長は今年から韓国情報ディスプレイ学会(KDIS)の会長を引き受けた。数年間のLCDとOLEDの開発経験を土台として韓国ディスプレイ学会がより発展できるように産学研をよくまとめるリーダーになることと期待される。

[CES2017] LG電子プレスカンファレンスと展示動向

OLED TV市場をほとんど独占しているLG電子がCES2017プレスカンファレンスで言及した2017年の新しいOLED TVは「LG Signature OLED TV W」である。「W」が意味するのは「Wallpaper TV」だ。

LG電子が今年から販売するOLED TV WはTVの厚さがわずか2.57mmに過ぎない。LCD TVと違いバックライトがないからである。最近LCD TVは輝度をあげるために直下型バックライトを使用しておりこのような製品はむしろ厚さが厚くなっている。

LG電子は OLED TV Wが非常に薄く相対的に重さも軽いため壁に付けて使用することができること

を強調するため硝子にOLED TV Wを付けて展示した。スピーカーは別途にTVの下に設置してドルビ

ーシステムを使用している。

 

LG電子の展示場はますますもっとOLED TVでうめられている。全体の展示空間の約30%がOLED T

Vのための空間である。

IFA2016のようなOLED TVドームが展示場の残りの空間を占めておりHDR技術が接木されたOLED TV

の画質の優秀性が紹介された空間があった。

展示空間の真ん中にはプレスカンファレンスで紹介されたOLED TV Wが展示されている。

今回のCES2017でLG電子のOLED TVは去年のIFA2016とほとんど同じだったため技術的な新規性またはデザインの新規性等は発見されなかった。

Automotive display用OLED panel、2018年から適用予想、核心のイッシュは寿命の確保。

OLED panelがモバイル機器とTVに続き、automotive用displayにも本格的に適用されると予想される。

CES2017でも自動車用のディスプレイとしてflexible OLEDが主力製品となっていることがpre-eventのChrysler conferenceも明確に明らかになった。(参照:https://www.olednet.com/ces2017-media-day-automotive-chrysler-potal/ )

UB産業リサーチから発刊した「Automotive Display Report – application&market trend analysis and the market forecast」によると、OLED panelは2018年から自動車のclusterやCIDに本格的に適用できると予想したし、優れた画質とflexibilityに基づいてプレミアム車両に優先適用されると予想している。

完成車企業は、環境へのやさしさ、connected、smart、自律走行などをコンセプトにして、差別化をしようとしており、それに応じて車両の内部のinterfaceも変化している傾向にある。特に、connected、smart car、自律走行車が進化するにつれ、様々な情報を配信して処理する必要があり、従来のanalog方式では限界がある。したがって、自動車のdisplayの役割がますます重要になっており、displayの領域も徐々に広がっている。特にclusterとCIDは、曲面が多く、正方形のdisplayが広い面積に適用されにくい点があり、それに応じてflexible displayの重要性が強調されている。

AMOLED panelは速い応答速度と広い視野角、高い色再現率とコントラスト比を基に、運転者に高い視認性を提供することができ、flexibleが容易で、自動車のどの部分にも適用可能であるという利点で、自動車企業の間で大きな関心を払っているし、主まパネルメーカーとの共同開発を進めている。

しかし、AMOLED panelが車に適用されるためには、寿命がまだ不足しているという問題がある。レポートでは、車両用のdisplayの要件に比べてAMOLED panelの寿命は約50%程度確保したと分析されて、寿命の確保を最大の課題として挙げた。

レポートでは、車両用display市場は、年平均約17%で成長し、2022年まで約US $ 25,000 million規模になると予想し、二重AMOLED panel市場は、約20%を占めると見通した。

< Automotive display市場ディスプレー別シェアの見通し 2017~2022 >

[CES2017] Media Day:自動車名門とディスプレイ名門の出会い

CES2017の事前行事であるPre-CES2017 Media Eventでクライスラーは、次世代コンセプトカー「ポータル(POTAL)」を紹介するイベントを開催した。

クライスラーが見る未来で、人間が生活する空間は、家庭と職場、自動車の3つの領域に分類され、自動車を「第3の領域(Third Space)と称した。自律走行が可能となる未来の自動車では、運転者が運転をしないので、車の内部でも、自宅や職場でのように様々な活動ができるからである。

「ポータル」の内部デザインは、とてもシンプルにまとめられた。まず、ハンドルは、ダッシュボード(dash board)に収納できるようになっている。インパネ用ディスプレイは、「ハイマウント(high-mount)」タイプで、ダッシュボード上部に設置され、視認性が非常に高くなるように設計した。このディスプレイは、走行情報をはじめとして、外部環境へ接続することができる「コネクティッド(connected)」技術が融合されている。ダッシュボード(dash board) の下部にもディスプレイが設置されている。

未来の自動車時代を開くために準備した「ポータル(POTAL)」の室内前面にあるディスプレイはすべてAMOLEDで構成されている。「ハイマウント(high-mount)」AMOLEDは、フレキシブル(flexible)OLEDであり、下部はガラスで作られた12インチAMOLEDである。この二つのディスプレイは、すべてサムスン・ディスプレイが供給した。

これまで、様々な自動車ショーで紹介されたコンセプトカーに曲面のディスプレイが装着された製品が多く使われたが、フレキシブル(flexible)OLEDを直接使用し展示されたのは今回が初めてだと思われる。

「ポータル(POTAL)」に使われたフレキシブル(flexible)OLEDは、外部から入ってくる光から情報損失を最小限に抑えるために、反射処理が非常に優れていたし、スクリーンをブラックで処理し、視認性も最高の状態であった。

自動車名門とOLED名門が会って、新技術が誕生している。

モバイルディスプレイで世界最高の技術力を持つサムスン・ディスプレイが提供したフレキシブル(flexible)OLEDは、当分の間は、車には使われないだろうと予想される。AppleがiPhoneにフレキシブル(flexible)OLEDを本格的に使用して、サムスン電子も、次期GalaxyS8にはすべてフレキシブル(flexible)OLEDだけで構成する事が予想されることから、現在進行中のフレキシブル(flexible)OLEDラインとしては、スマートフォン市場対応にもキャパシティが不足している。サムスン・ディスプレイは、フレキシブル(flexible)OLED供給不足が2019年まで続くと分析されることから、世界最高の名品インパネは、2020年頃から見ることができるだろうと予測される。

LGディスプレイ、CES 2017で次世代市場に先導技術を大挙公開

<出典 : LGディスプレイ、CES 2017から次世代市場に先導技術を大挙公開>

LGディスプレイが1月5日から8日まで米国ラスベガスで開催される‘CES(Consumer Electronics Show)2017’展示会期の間、さらに多様な製品と限界を超えたNext Levelの差別化された技術力を披露する、積極的なマーケティングに挑む。

LGディスプレイは、米国ラスベガスのコンベンションセンターに顧客社専用の特別展示館を設け、4日から8日まで‘Our Technology, Your Innovation’というスローガンのもと、LGディスプレイだけの一歩進んだ差別化された技術で、顧客の革新を共に成し遂げていく意思を伝えている。

特にLGディスプレイは、今回の展示会で極上の高画質は基本、OLEDの次元が違うデザインと無限な可能性を実現させた新製品など、LGディスプレイだけの差別化された技術力で、顧客に新しい未来を提案する多様な製品を披露する予定だ。

■    極上の高画質、デザインの限界をなくした想像以上のOLED新製品初公開

LGディスプレイは次元の違う画質を具現するだけでなく、応用範囲とデザインの側面でも可能性が無窮無尽な、OLEDだけの差別化された価値を実現した製品を大挙公開する。

今回展示される55インチFHD透明ディスプレイは、既存製品に比べ色合いが改善され、さらに自然な透明感のある画面を具現した。紙のように薄い革新的なデザインのWall Paper TV用ラインアップは、UHD 65インチ、77インチが展示される。UHD 77インチ両面ディスプレイとUHD 77インチ6台で構成される、柱形態のコマーシャルディスプレイなど、未来志向的な製品も多様に展示され、画質それ以上の価値を提供する、OLEDの多様な可能性を提示する予定だ。

■    とどまることなく進化し続けるIPS、限界を超えるLCD技術を披露

LGディスプレイの広視野角、高解像度技術のIPSがもう一段階さらに進化する。LGディスプレイは、さらに高まった透過率と、アップグレードされた画質を基盤にWCG(Wide Color Gamut, 広範囲の色再現率を具現する技術)、HDR(High Dynamic Range、明暗比を極大化する技術)、高解像度技術ソルーションを通じて、画質の性能や価格競争力をすべて高めたIPS製品を多様に公開する。

特に今回の展示会で披露するIPS Nano Color技術は、ナノ(Nano)サイズの高色再現粒子を使用して、より正確で豊富な色を表現できる、LGディスプレイのWCG技術だ。これにIPSが持つ広視野角という長所が追加され、どの角度からでもより正確な色を体験できるようになった。今回の展示には、65インチUHD製品に対応して披露される。

■    in–TOUCHを通じたタッチ使用者の経験拡大とDisplay本然の画質を向上させた製品の公開

LGディスプレイは、タッチセンサーをパネルに内在化したin-TOUCH技術を、24インチ級モニターまで拡大適用する一方、デザインの良質を掲げて大型化、高解像度製品の戦略でIT市場でも差別化された価値を提供する。

in-TOUCH技術は、タッチカバーグラス(Touch Cover Glass)が必要ないため、さらに薄く軽い製品を可能にした。それだけでなく13.3インチin-TOUCHパネルに Active Pen Solutionを適用し、既存のAdd-on(パネルの上にタッチセンサーを追加する方式)技術に比べて外郭部分でのタッチの正確度が高く、タッチの認識速度が速いため繊細な筆圧表現が可能だ。

さらに株式取引など事務環境の他、映画鑑賞、没入感のあるゲーミングなどに適合した、世界最大の38インチ級の曲面モニター、実物と変わりない画質を具現した32インチ級の8Kモニターなど、放送の他、映像編集のための専門家用HDR対応モニターパネルも多数披露される。

■    画質の優秀性とデザイン自由度のクラスが違うP-OLED未来バージョン提示

LGディスプレイは真似のできない画質と、デザイン自由度のP-OLED(プラスチックOLED)技術で、次元の違う自動車用未来製品を提案する。

大画面そして完璧なブラック表現が可能なだけでなく、デザインの柔軟性まで高いP-OLED技術は、車の曲面とマッチして、車インテリアの新しいビジョンを提示するのに最適な技術だ。LGディスプレイは、安全と便宜性を向上させる計器盤表示装置(Cluster)、中央画面表示装置(Center Information Display)、助手席ディスプレイと同じく大型透明OLED、鏡形OLEDなどの未来コンセプトの製品を、実際に車で使用するような体験ができる展示スペースを用意した。

合わせてLGディスプレイは、5.5インチQHD P-OLEDで本格的な中小型OLED市場進出を狙う。この他にも円形、四角など多様なデザインのスマートウォッチ用P-OLED製品を披露する。

LGディスプレイのハン・サンポム副会長は、“LGディスプレイは差別化された技術で、市場の期待を上回る新しい価値を提供できる先導的製品を提案してきた”と、“次世代ディスプレイのOLEDだけでなく、既存の限界を超えた新しい技術で、これからも市場に先制して対応し、市場と顧客に差別化された価値を提供、先導企業としての存在感を確固していく”ことを明らかにした。

AUO、内部と外部両方180度折り曲げられるbi-directional foldable AMOLED ディスプレイ披露

台湾AU Optronics(AUO)社は、12月7日から9日、日本福岡で開かれたIDW(International Display Workshops)2016で、内部と外部両方180度折り曲げられるbi-directional foldable AMOLED ディスプレイを発表した。

既存のフレキシブル AMOLED ディスプレイは、プラスチック基板/OLED素子/円形偏光板/タッチフィルム順の積層構造がほとんどで、このような構造は、上下の主な材料物性値が非対称になってしまうことから、内部と外部両方を自由に折り曲げるには限界があった。これに対して、AUO社は、円形偏光板の代わりに10um程度の厚さのカラーフィルターアレイ(color filter array)をパネルの中心に位置するようにして、TFTとTFE レイヤー(layer)をニュートラルアクシス(neutral axis)に位置するようにすることで、引張や圧縮強度に耐えられるようにした構造を通して、4mmの曲率半径で120万回以上のfolding cycleに耐えることができようにした。全体の厚さは100um程度で、カラーフィルターアレイ(color filter array)は、偏光板をなくして反射光を抑える目的として適用された。

Inwardとoutward folding条件でfolding timeによるluminance ratioの変化、IDW2016

また、AUO社は、カラーフィルターアレイ(color filter array)を適用した5″のfoldable AMOLED パネルの性能を公開した。カラーフィルターアレイ(color filter array)の適用時、円形偏光板を適用したパネルより消費電力が1603mWから824Mwに約50%低減されたし、300 nitsの同じ明るさで動作寿命が3倍向上したことを明らかにした。

AUOの5″foldable AMOLED display性能、IDW2016

Kopin、新しい技術とビジネスモデルで、mobile VRとAR用OLED microdisplay市場に進入

Mobile VRとAR、ウェアラブル(wearable)技術開発企業であるKopinは、現地時間、12月21日、モバイルVR及びARアプリケーションのためのOLED microdisplay市場に進入すると発表した。この会社の最初のOLED microdisplayは、来月に開かれるCES2017で試演される予定である。

Kopinは、ダイレクトビュー製品のサイズや重量、電力の制約無しに高速OLED-on-silicon microdisplayを具現できる新しいシリコンバックプレーン構造を開発したと発表した。このmicrodisplayは、モバイル及びウェアラブルシステムに優れたユーザーエクスペリエンス(user experience)を提供する超高解像度、低電力及び小型フォームファクタが特徴である。

Kopinは、OLED-on-silicon microdisplayは、シリコンバックプレーンとOLED放出レイヤーという二つの核心要素で構成されることを明らかにした。Kopinのビジネスモデルについての独特な点は、設計に対する専門知識は、Kopin内にある反面、二つの製造作業すべてが専用ファウンドリーにアウトソーシングされる最初のフルファブレス(full fab-less) OLED microdisplayビジネスモデルだという点である。Kopinがファブレス(fab-less)に優れた最大の理由は、、VRとAR、MR市場が成長する時、OLED microdisplayに対する需要が大幅に増加するものと見ているし、OLEDファウンドリーに対する資本投資は、負担が大きいので、他の企業の投資を活用することが、市場に備える最善の方法だと見ているからである。

KopinのCEO兼創立者であるDr.John C.C.Fanは、「Kopinは、3千万個以上のAMLCD及びLCOS製品が出荷されたmicrodisplayシステムの最も大きくて成功的な供給者の一つである」と言いながら、「Kopinは、OLED microdisplay及びモジュールを製品ポートフォリオに追加することで、顧客に様々なディスプレイ技術と光学技術を提供し、顧客が様々なデザインを評価して、これを基に目標としたアプリケーションの最適化された製品を作ることが出来るようになった。」と言及した。

最後に、Dr.Fanは「KopinのOLED microdisplayは、仮想と増強、混合現実応用分野の向上される技術をうまく活用できるように特別製作された。」と言いながら、「Kopinは、OLED microdisplay市場の成長で良い機会を捕らえることを目標としている。」と明らかにした。eMaginとSonyなど、競合先の前で、来月に開かれるCES2017でKopinがどのような新しいOLED microdisplay panelを披露するのか成り行きが注目されている。

2016年1月に公開されたKopinの世界で最も小さいsmart glass display、businesswire.com

 

LG Display、IDW2016でOLED TV及び照明用最新WOLED素子の開発動向について発表

LG Displayは、12月7日から9日、日本福岡で開かれたIDW(International Display Workshops)2016でOLED TV及び照明用最新WOLED素子の開発動向について発表し、OLED TV用最新WOLED素子の色領域がsRGB対比114%から129%に、DCI対比90%から99%まで拡大されたことを明らかにした。論文では、3stack構造を適用した55″UHD OLED TVがフルホワイトスクリーン(full white screen)で150cd/m2、ピークホワイトスクリーン(peak white screen)で500cd/m2の輝度を示し、2stack構造に比べ20%節約された消費電力効率を示した。

LG Displayの2stackと3stack WOLED照明構造、IDW2016

また、照明用WOLEDを紹介しながら、OLED TV用WOLEDは、blue/yellow-green/blueの3層タンデム構造であるのに対し、照明用WOLEDは、green-red/blue/green-redの3層タンデム構造であることを明らかにした。反射率の高いAg cathodeとlight extraction filmを適用して90lm/wの高効率を見せたし、色温度はwarm white rangeの2,850Kで、CRIは88の特性を示した。このOLED照明は、2017年第3四半期から第5世代ラインで生産を開始すると明らかにした。

LG Displayのlight extraction filmを適用した2stackと3stack WOLED照明構造、IDW2016

一方、LG displayは、9月に米国サンディエゴで開催されたOLED summit2016で800nitの65″UHD OLED TVを展示し、65″ curved QD-LCD TVと画質を比較し大きな関心を引き出した。そして、来年には輝度がもっと改善された1000nits以上のOLED TVを披露するだろうと予想されている。

65inch OLED TV(左)と65inch curved QD-LCD TVのBlack表現力の比較、LG Display、OLED Summit2016

Sony、2017年に二つのOLED TVモデルを発売確定??

噂だけであったSonyの2017年 OLED TV市場の進出が事実と明かされた。OLED associationのベリー・ヨン(Barry Young)CEOはフォーブスにこのような事実を伝えながら、Sonyは2017年に55インチと65インチの2個のOLED TVを発売する予定だと明らかにした。

ベリー・ヨンCEOは2017年の2四半期からパネルの出荷が始まり3四半期や4四半期に本格的に販売される予定であり、55インチの4K OLED TVが約8万台、65インチのOLED TVが約12万台、発売開始予定だと述べた。

Sonyは以前にもLGDのOLEDパネルを適用したモニターを発売した事があり、今回のOLED TV用のパネルもLGDから供給を受けると知られた。 注目すべきところはSony OLED TVの価格である。 ベリー・ヨンによるとSonyの55インチOLED TVの価格は約1,999ドル、65インチは約2,999ドルになる予定であり、これはLG電子で2016年の6月に販売した55インチUHD OLED TVの価格である2,297ドル(OLED55B6, Amazon), 65インチUHD OLED TVの価格である3,297ドル(OLED65B6,Amazon)よりそれぞれ300ドルずつ安く、現在LG電子が掌握しているpremium OLED TV市場でも価格競争の構図が形成されると予想される。

まだCES 2017でSonyのOLED TVの公開は確実ではないが、生産が確かになればCES 2017でその姿を確認することができると期待される。SonyのOLED TV市場の進出によってLG電子も2017年 OLED TVに対して攻撃的な価格政策を繰り広げることと予想されているため、SonyのOLED TV市場の進出がOLED TVの大衆化にどのような寄与をするようになるのか、そしてディスプレイ産業にどのような影響を及ぼすのか成り行きが注目されている。

Sonyの PVM-X550 HDR 4K OLED モニター, source : digitalmediaworld.tv

OLED TV、ディスプレイ市場のパラダイムの変化を主導

12月2日、ユービー産業リサーチの主管で、ソウル汝矣島中小企業会館で開かれた「2016 OLED決算セミナー」でイ・チュンフン、ユービー産業リサーチ代表は、「OLEDは、LCDと比べて完璧なブラックと速い応答速度などを前面に出して、ディスプレイ市場のパラダイムの変化を主導している。」と伝え、「LCDメーカーたちは、既存のLCDに比べ色再現率を高めたQD-LCDを出しているが、OLEDも進化が進んでいる。」と明らかにした。

LG電子は、今年上半期CES2016で展示ブースの照明を暗くしたが、OLED TVの輝度に対する自信を見せながら、下半期のIFA2016展示ブースでは、照明を明るくしてOLED TVを展示した。CES2016とIFA2016を通して、輝度を600nitsから800nitsに向上させたし、来年には1000nits以上のOLED TVを披露するだろうと展望した。

イ代表は、「現在のTV市場でOLEDは、LCDに比べ3倍、QD-LCDに比べ2倍以上のパネル単価を形成しているが、LGディスプレーがOLEDパネル単価を下げる場合、これ以上パネル値下げをするのが難しいLCDメーカーたちは、困難を迎えるだろう。」と伝えた。

ここに、LCDメーカーたちがOLEDとの差別化戦略によるQD-LCDに対する戦略が必要であると分析した。また、QLEDについての関心も高まっているが、QLEDは成熟度という観点から見ると、まだ胚芽の状態であると伝えた。QLEDより ソリュブルOLED(soluble OLED)が先に登場すると思われるし、QLEDの開発は少なくとも10年以上はかかるだろうと予想した。

TV用OLEDの主な争点として、サイズ、価格、輝度など3つに要約した。OLED TVのサイズは、現在、55inchがメインだが、65inch以上の市場を形成することが重要であると明らかにした。Gen10ラインに対する投資が必要であるが、現在は、インフラが弱いことと見通した。価格については、インクジェット方式で新規ラインの投資をしたら価格を大幅に下げることができると展望した。最後に、輝度については、3-stackとtop emission構造を利用すれば、輝度を大きく向上させることができるだろうと分析した。

一方、2017年OLED市場の展望については、2016年の出荷台数は3.9億台であり、2020年に15億台に成長するだろうと展望した。フレキシブルOLED(Flexible OLED)パネルはハイエンド市場(high-end市場)で、リジッドOLED(rigid OLED)パネルはミッドエンド市場(mid-end市場)を主導するだろうと予想した。売上高は、2016年17兆ウォンから2020年には60兆ウォンに成長するだろうと展望した。これは、中国企業たち(BOE、Tianma、GVOなど)の成功的な進入と成長をした場合を予想した数値である。

現在のOLED市場は、モバイルを中心に成長するだろうが、2018年以降には、TVも安定的に市場に定着し成長すると展望した。

2017年は、消費者にとってOLEDの革新性を強調できる重要な一年になると思う。

12月2日、劉備産業リサーチの主管で、ソウル汝矣島の中小企業会館で開かれた2016OLED決算セミナーで、LG経済研究院のイ・ウグン責任は、2017年が消費者にとってOLEDの革新性を強調できる重要な一年になると予想した。

イ・ウグン責任は、大型OLEDパネルから注目すべきのイッシュの一つとして、「来年のCESを迎え、現在のpremium TV市場でOLED TVはLGが市場を主導しているが、Sonyが加勢するときのインパクトを注視するべきだろう」と述べ、「まだ既存の消費者にSonyの画質に対する基本的な期待があるため、このような視点からSonyのOLED TVがどのような革新的な様子を見せるのか、また、消費者にどのような反応をもたらすかについて関心を持って観察する必要がある」と述べた。

中小型のイッシュとしてmobile phone市場でAppleのiPhone8(仮称)にOLEDパネルの採用を言及し、「Apple iPhone8にOLED displayをどんな方法で実現するか、これに通じて、果たして消費者にどれだけのインパクトを与えられるのかが重要である」と言った。また、「OLEDを適用したにもかかわらず、従来のLCDと差別化した革新性を示さなければ、消費者のOLEDへの期待が消えるかもしれない」と言い、消費者の視点からOLEDに対する意味のある反応を引き出さなければならないと強調した。

2017年にはAppleのflexible AMOLED panelが適用されたiPhoneが発売されると期待されており、SonyもOLED TV事業への進入について継続的に検討していると確認された。2017年にはOLEDを適用した製品を発売するset企業がもっと増えると期待される。消費者が、複数のメディアの報道と噂を通じて、従来のLCD製品とは違う「OLED製品だけの全く新しいもの」を期待している状況で、2017年はOLEDの革新性を強調し、商品性を打ち出すこのできる重要な一年になると思われる。

スマートフォン用OLED panel、四半期の出荷量1億台を目前に

Ubi産業リサーチによると2016年第3四半期のスマートフォン用AMOLED panelの出荷量が9,600万台で集計されたと発表した。

前期比103%, 前年同期比で148%増加した数字で、前期に引き続き四半期別最高の出荷量をさらに更新した。

Ubi産業リサーチの関係者は“ギャラクシーノート7に対する生産中断によりノート7用のflexible AMOLED panelの生産量が計画より減少したものの中国向けとギャラクシーs7シリーズ用AMOLED panelの出荷量増加が第3四半期の出荷量アップに大きな役割をしたものと分析される”と述べた。

現在スマートフォン用のAMOLED panel市場はサンスンディスプレイが91%以上を占めていて、BOEとEDO, Tianma, Visionoxなどの中国panelメーカーが少量量産している状況である。

なおAppleも2017年に発売されるiPhoneの一部モデルに対してflexible AMOLED panelを適用すると見込まれて、これからのスマートフォン用AMOLED panel市場は継続して増加する予定である。

Ubi産業リサーチはスマートフォン用のAMOLED panel出荷量は年平均成長率41%で2020年までに約14億台規模を形成すると見込まれ、この中でflexible AMOLED panelは約61%を占めると見通した。

三星電子のQD vision買収、QLED常用化を前倒しできるか。

21日業界によると三星電子は最近QD visionの買収戦に参加して優先協商対象者として選定されたことが確認された。三星電子が提案した買収金額は7000万ドルで、業界は遅くても来週中に最終買収に合意すると見ている。

Quantum dotは大きさによって具現する色が異なる物質で、三星電子は世界初でLCD BLUにquantum dot sheetを適用して色再現率を向上させたSUHD TVをプリミアムTV市場に披露し、中国メーカーも積極的に製品を発売している。

MIT出身の研究者らが成立したQD visionはカドミウム系のquantum dot分野で技術力の高い専門企業として最近は非カドミウム素材も披露している。業界では三星電子のQD vision買収がquantum dot TV市場の拡大とともにQLEDの常用化を前倒しするための礎石であると見ている。

QLEDはOLEDに比べて酸素と水分の影響が少なく、半値幅が狭くて高色純度のパネルが具現できると期待を集めているが、開発初期段階でOLEDの材料に比べて非常に低い効率と寿命が問題点として言及されている。なお、quantum dotの中心体に使われるカドミウムは有毒性が強い発癌物質であり、QD visionと Nanoco, NanosquareなどでCd-free物質を開発しているがカドミウム素材に比べて性能が低い。従って、業界ではQLEDが量産に適用されるまでは最小5年以上がかかると予想している。

一方、これに関連してソウル大学のイ・チャンヒ教授はさる10月Ubi産業リサーチが主管した「QLEDと solution Process OLED市場への進入可能性分析及びセミナー」で「大規模の投資と人力が投入されると予想より早い時期に製品を見ることができると思われ、OLEDと構造が似ていて進入障壁が低くなる可能性がある」と述べた。

三星電子のQD vision買収が大規模投資の引き金になってQLEDの常用化を前倒しできるか、それからディスプレイ産業にどのような影響を及ぼすかの成り行きが注目されている。

BOEとCSOT、OLED TV用のpanelで中国初のタイトル獲得

16日に開催された「第18回中国ハイテクフェア」でBOEは55″UHD OLED Moduleが適用されたSkyworthの55″ UHD OLED TVを展示し、大きな話題を集めた。

CSOTも従来は31inch FHD OLED panelを展示したが、今回は31inch curved FHD OLED panelを公開した。

Curved OLED panel3枚をつけて、約80inchを具現し、解像度は5760*1080、輝度は150nitsである。

両社はLG Displayで量産しているWRGB+CF構造を適用して製造した。

今回の展示を通じて、BOEとCSOTがそれぞれ55inch UHD OLEDと31inch curved OLEDで中国メーカー初のタイトルを持つようになり、今後、WRGB OLED panel市場の成長に新たな原動力になれると期待される。

BOEは、HefeiのGen8パイロットラインで、CSOTは中国ShenzhenのGen4.5 R&Dラインで、OLED TV用のpanelを製造しており、両社は、大面積OLED量産ラインへの投資を積極的に検討している。

現在、大面積OLED panel市場は、LG Displayが唯一に量産ラインを保有しており、単独でOLED panel市場を導いている。今後、BOEとCSOTが大面積OLED panel市場に加勢すると予想され、大面積OLED panel市場での競争を通じた市場の拡大が行われると期待される。

ミラーレス自動車用ディスプレーの可視化、車両用のOLED displayの青信号

昨7日、国土交通部が「自動車および自動車部品の性能と基準に関する規則」の一部の改定案を立法を予告してからサイドミラー(後写鏡)のない「ミラーリス自動車」に対する興味が高まっている。自動車の前・後方と両サイドの前ドアに超小型カメラを装着し、車内にディスプレー画面を通して視野を確保する方式で、機能エラーとデザイン開発の問題があるが、従来のサイドミラーの問題点だった死角地帯の問題が解決され、燃費とデザインの改善できることが期待される。

これによって、ミラーリス(Mirror-less)自動車用ディスプレーが自動車用ディスプレーのマーケットの新たなマーケットの動力として注目されている。自動車用ディスプレーの分野はモバイルやテレビに比べてより多いcustomizationが必要とされ、高付加価値の創出が期待される産業である。これにLGDやSDCのパネル企業がマーケット攻略のための製品を開発中であり、特に両企業ともFlexible OLEDを中心で日本・台湾の企業とは異なる差別化された戦略を展開する方針を立てたことが知らされている。

Flexible OLEDは薄くて軽い特性と曲がる性質で設置面で自由であり、新たなデザインが要求されるミラーリス自動車に有利である。また、LCDに比べて高い明暗費や早い反応速度、広い視野角で高い視認性を実現することができ、自動車ディスプレーに適合だと評価されている。去年の7月1日、自動車部品の供給企業のContinental corporationは自社のホームページを通して2枚のOLEDが適用されたミラーリス自動車の諸長所を紹介し、暗い状況や雨天時でもより良い視野提供ができると述べた。また、Alfred Eckertの未来開発部の総括担当者は『眩しさや弱い光による影響も解決できるはずだ』と言及した。

2枚のOLEDパネルが適用されたミラーリス・コンセプト・カー> (出展: www.continental-corporation.com)

最近サンスン電子からアメリカの自動車電装企業業のHarmanを引き受けて、自動車電装事業を本格的に推進してあり、業界ではサンスン電子のOLEDと半導体などの力量が電装事業の進入に大きなシナジー効果を出すことができると見られている。また、LG Displayは2018年にはOLED displayを基に車両用ディスプレーで全世界のマーケットシェアの30%を確保し、売上を2兆ウォンを達成することが目標だと述べた。

このように電子/ディスプレーの業界で電装産業での事業拡張にOLED displayが核心役割をすると予想され、ディスプレー産業の成長に新たな原動力ができると期待される。

Solution Process OLED TV 2019年の市場発売展望、Mid-end TV市場攻略

UB産業リサーチから11月14日発刊したSolution Process OLED市場への進入可能性分析レポートによると、solution processで製作されたOLED TVは2019年に市場に発売される見通しである。

Solution processは、大面積のOLED panelをGen8以上の機器で分割せずにRGB pixel構造で製造することのできる技術であり、主なAMOLED panel企業から積極的に開発を進めている。

しかし、solution processに適用される発光材料は、従来の蒸着材料をink化させるために、様々なsolventを混合のため、蒸着材料より純度が低く、発光効率が低下し、寿命が短いしかない。それにもかかわらず、solution processを主なpanel企業で積極的に開発している理由は、color filterを使用せず、発光材料を使用効率が高く、WRGB方式のOLED panelに比べて構造が単純なため、コスト削減ができるというからである。

報告書によると、「Solution process OLED用発光材料の開発が積極的に行われているが、プレミアム市場に進入するためには、WRGB方式より効率が良くなければならない。しかし、WRGBは効率を20%以上向上させることができるtop emission構造で開発中であり、蒸着材料も継続的に開発がされていて、solution process OLEDがWRGBの性能を超えることはかなり難しいと予想される。むしろ適度なレベルの寿命と効率をもとに、mid-end TV市場を攻略してLCDを代替するシナリオが最も有力である」と予想した。

今回、発刊されたSolution Process OLED市場への進入可能性分析レポートでは、solution processが適用できるOLEDとQLED、hybrid QDのイッシュと市場への進入可能性、今のsolution process OLEDとQD産業のsupply chain、主なsoluble OLED material企業の性能比較分析などを収録して企業からsolution process産業を把握することに役立つと期待される。

一方、Solution Process OLED市場への進入可能性分析レポートの55inch以上の大面積solution process OLED panel市場は、2019年から本格的に量産され始めて、2021年約US $ 1,000 millionの規模に成長して、全体の大面積OLED panel市場の約15を占めると見通した。

三星電子、前作に比べ400nit以上輝度が向上されたギャラクシーギアS3発売

11日、韓国に公式発売された三星電子のスマートウォッチ「ギアS3」が18日、米国、英国、オーストラリア、フランス、ドイツ、フランス、シンガポール、UAEなどでグローバル発売される。994人を対象に実施した米国のあるアンケート調査の結果、ギアS3を購入する意思のある回答者の割合が54%(510人)に達するほど、市場の反応も熱いと予想される。

今回発売された三星のギアS3は、1.3インチのAMOLEDディスプレイを活用して、主な内容を画面に常に表示する「常時オンディスプレイ(AOD)」機能を実装しており、バッテリーの容量も従来の250mAhより27%向上された380mAhで、1回の充電で最大3〜4日間使用が可能であり、残量が5%の場合、時計モードを設定して、最大10時間ほど使用できるようにした。また、IP68等級の防水/防塵とともに、GPSが搭載されて、高度、気圧、速度計として様々なレジャー活動や運動をする際に便利な機能が追加されたし、三星ペイも追加搭載されて、様々な利便性が増加した。特に、前作に比べ400nit以上明るさを強化して、既存の製品の問題であった明るい屋外でも鮮明な画面で様々な情報を確認できる屋外視認性の問題を解決した。

三星電子は、ソウル永登浦タイムスクエアをはじめ、パミエステーション・光化門Dタワー・CGVの全国の主要店舗などで「ギャラクシーS7エッジ」ブルーコーラルと「ギアS3」を披露し、発売を記念して、全国15カ所で月末まで大規模な体験イベントを行うと明らかにした。「ギャラクシーS7エッジブルーコーラル」や「ギアS3」の体験マーケティングに対する詳細については、三星電子のギャラクシーS7キャンペーンサイト(http://www.samsung.com/sec/galaxys7/experience)から確認できる。

一方、UB産業リサーチによると、スマートウォッチ用のAMOLEDパネル市場は、2020年まで年平均約14%で成長して、1億台以上の市場を形成すると見通した。

Merck-Idemitsu Kosan、OLED materials関連業務協約締結

MerckとIdemitsu Kosanは7日、両社のOLED materials関連特許権の一部を共同で使用するための業務協約を締結したと発表した。

両社は、OLED materialsを量産する代表企業として、長い開発の歴史と多数の特許を保有しており、現在、様々な企業にOLED materialsを供給している。

今回の協約は、長寿命と高効率を有するOLED materialsを開発するために提案された。

これにより、両社は、明示された条件の下で、相手企業の特許権の一部を活用し、OLED materialsを開発から製造、販売まで行うことができることはもちろん、高性能OLED materials研究開発に集中できるようになった。

また、両社はOLED市場を追加的に確保するために、特許権の共同使用の範囲を拡大させる議論を継続的に行う計画であることを明らかにした。

一方、ユービー産業リサーチが発刊した「OLED Emitting Material Annual Report」によると、OLED materialは後発走者の本格的な量産開始とTV用OLED panel市場の拡大によって、2016年から2021年まで年平均46%成長し、約US$4,323millionの規模になるだろうと見込んだ。

超プレミアムLGシグネチャー(SIGNATURE)OLED TV、2年連続「CES最高革新賞」受賞

LG電子の超プレミアムLG SIGNATURE(LGシグネチャー)OLED TVが「CES最高革新賞(Best of innovation Awards)を受賞した。これで、LG OLED TVは2年連続で「CES最高革新賞」を受賞し、現存する最高のTVであることをもう一度立証した。

LG OLED TVは、「ビデオディスプレイ(Video Display)」部門で「CES最高革新賞」を受けるなど、全部で6つのCES革新賞(CES2017 Innovation Awards)を受賞した。これで、LG OLED TVは、2012年から5年連続でCES革新賞を受けることになった。

主催側である米国消費者技術協会(Consumer Technology Association、以下CTA)は、LG OLED TVが▲完璧なブラックを基に実現する鮮やかな画質、▲革新的なデザイン▲優れた音響などを整えたと評価した。OLED TVは、バックライトなしで自ら光を出すため、LCD TVと違って、完璧なブラックを実現することができる。これをもとに、自然に最も近い色を具現する。

LG電子は、TV、生活家電、スマートフォン、IT、AVなどでもCES革新賞を受賞したことで、11つの部門で21つのCES革新賞を受賞した。

生活家電は、洗濯機、冷蔵庫、空気清浄機など6つの製品がCES革新賞を獲得した。LGシグネチャー洗濯機と乾燥機パッケージは、ツインウォッシュと乾燥機のデザインが同じである。ツインウォッシュは、世界で初めてドラム洗濯機の下段に、ミニウォッシュを結合させた製品である。

ブラック・ステンレスデザインのLGプレミアム冷蔵庫は、独創的な便宜機能と洗練されたデザインが好評を得た。「冷蔵庫の内のミニ冷蔵庫」と呼ばれる収納スペース「マジックスペース」に「ノックオン」機能を追加した「ノックオン・マジックスペース」を適用した。「ノックオン」は、冷蔵室の右側ドアを二度たたくとドアが透明になり、ドアを開けなくても冷蔵室の内を見ることができる機能である。

空気清浄機も初めてCES革新賞を受けた。LGプレミアム空気清浄機は、汚染物質の位置に関係なく、室内の空気をより早く、均一に浄化する。

IT部門では、スマートフォン、モニターなど5つの製品がCES革新賞を受賞した。プレミアム・スマートフォンLG V20とLG G5は、優れたオーディオとカメラの性能を有すると認められた。LG V20には、世界で初めて、「クアッドDAC(Quad Digital to Analog Converter、デジタルーアナログ変換器)」を搭載した。LG G5には、135度の世界最大画角をカバーできるカメラを搭載し、同じ距離でより広い背景を収めることができる。超軽量の優れた性能と利便性を備えたLG Gram PC、Ultra HD解像度を適用した超高解像度モニターもCES革新賞を受賞した。

AV部門では、ビームプロジェクターTV、ブルートゥース(Bluetooth)のスピーカー、LG Tone Plus Activeなど、4つの製品がCES革新賞に選ばれた。

CTAは、毎年1月初に開かれる世界最大の家電展示会CESの出品作たちを対象に「ビデオディスプレイ(Video Display)」、「生活家電(Home Appliance)」、「携帯電話(Wireless Handsets)」など、28つの部門で技術、デザイン、消費者の価値などを評価、CES革新賞を授与する。CES革新賞受賞製品のうち、各部門別最高製品には、「CES最高革新賞」の栄誉を与える。

LG電子の米国法人長ジョ・ジュワン専務は、「一歩進んだ技術と革新的なデザインでお客様に差別化された価値を持続的に提供する。」と強調した。

サムスンとアップル、最初のFull-screen displayスマートフォンのタイトルは誰が握るか。

Full-screen displayを搭載したスマートフォンをすぐ会うことができると思われる。市場調査会社のユービー産業リサーチが最近発刊した「Key issue and Market Analysis for Foldable OLED」によると、2017年までには左右ベゼル(bezel)のないベゼルレス(bezel-less)タイプのフレキシブル(flexible) OLEDが、スマートフォン市場をリードし、その後は左右だけでなく、上下のベゼルも最小化、または無くした形態のfull-screen displayが2017年から登場し、それ以降の市場を主導するだろうと見込んだ。

スマートフォン・ディスプレイの開発トレンド展望(出典:ユービー産業リサーチ)

具体的な状況も把握されている。アップルインサイダー(AppleInsider)は、11日(現地時間)、米特許庁(USPTO)の発表を引用して、アップルが最近ディスプレイに光センサーを統合した電子装置の設計特許(US20150303244A1)を出願したと明らかにした。

アップルが最近出演した光センサーを統合した電子装置のデザイン図面1

アップルは、この特許で、ディスプレイ部にセンサーを適用することを言及しながら、ディスプレイの側面に周辺光源センサー(Ambient Light Sensor)又は近接センサー(Proximity Sensor)を配置するなどの例示とディスプレイ及びセンサー回路が、ガラス又はプラスチックで作られた透明の封入層Encapsulation Layer)によって保護されるという例示も挙げた。アップルインサイダー(AppleInsider)は、このようなデザインが不要なスペースを減らし、full-screen displayを可能にするだろうと見込んでいる。

アップルが最近出演した光センサーが統合された電子装置のデザイン図面2

10月26日、サムソン・コエックス(COEX)で開催された2016 IMIDビジネスフォーラムで、サムスンDisplayのパク・ウォンサン首席によるスクリーンサイズに対するディスプレイのトレンド発表は信頼性をさらに高めた。パク・ウォンサン首席は「サイズの限界があるモバイルフォンの特性上、セットサイズ対比ディスプレイのサイズは非常に重要であり、edge displayがdisplay area(以下DA)が80%程度であったならば、full-screenが適用された携帯電話のDAは90%以上であり、今後、市場をリードすることになる一つのトレンドだ」と明らかにした。ガラス一体型指紋認識、超音波を使った指紋認識などまだ正確に議論された技術はなかったが、note7で見せてくれた左右ベゼルのないbezel-lessタイプからさらに進めて上下部分のbezelも無くして、既存とはまったく違う新しい形態のfull-screenスマートフォン登場を予告している。

サムスンディスプレイ発表資料、2016 IMIDビジネスフォーラム

LG電子もfull-screen displayに対する特許を出願したことがある。2015年6月にPatently Mobileの報道資料をみると物理的なボタンの代わりに、仮想ボタンとアプリのアイコンが適用されることを確認することができる。しかし、デザインだけでは外観のほか、どんな材料と内部部品が使用されるかは正確に把握することができないし、該当特許以降の関連ニュースも聞こえてこないことから、実際開発の可否は不確実な状態である。

LG電子が米国でflexible Displayを活用してデザインしたホームボタンのないスマートフォンデザイン(出典: Patently Apple)

このように、スマートフォンメーカーがfull-screen Displayの導入を積極的に検討している理由は、製品の没入感とともに、消費者が体感できる最大の変化としてDisplayが選ばれるためだと思われる。また、最近、VR市場の拡大に応じて、モバイルフォンを装着するゴーグル型のHMD(Head Mounted Display)に適用するためには、レイテンシ(Latency)問題がないOLEDディスプレイの適用とともに広いディスプレイ領域が必要であるとの意見も提示されている。

一方、ユービー産業リサーチの「Key issue and Market Analysis for Foldable OLED」報告書では、2017年full screen AMOLED panelが初出荷されると予想したし、2020年には全体flexible AMOLED panel市場の60%を占めており、bezel less typeのflexible AMOLED panel市場を上回ると展望した。

Flexible OLED type別の定義と市場占有率の展望(出典:ユービー産業リサーチ)

SUNICシステム1.1um shadow distanceデモ成功、1500ppiまで具現可能

SUNICシステムは、2016 IMID Business forumでplane source evaporationと厚さ100umのshadow maskで1.1umのshadow distanceの具現に成功したと発表した。1.1umのshadow distanceは、約1000ppi〜1500ppiの高解像度製作が可能な数値である。

Plane source evaporationは、metal plateにOLED発光材料を蒸着して裏返した後、metal plateに熱を加えることにより、OLEDの発光材料を垂直に蒸着させる技術である。OLEDの発光材料が蒸着されるshadow angle(Ф)が90度になると、理論的にはSD(Shadow distance、step hight/tanФ)の値が0になるので、FMMの厚さを薄く、高解像度で設計することができ、高解像度のAMOLED panel製造が可能になるという原理として、IMID2016学会で初めて発表され、大きな関心を集めた。

SUNICシステムのファン・チャンフン博士は「今回の結果を基に、shadow mask厚さを減少させ、step heightを3umまで減少させると0.37umのshadow distanceを具現可能になり、これは最大2250ppi(11K)の高解像度AMOLED panel製造が可能になる。」と言いながら、0.37 shadow distance具現のための開発に拍車を掛けると発表した。

また、今回の発表では、plane sourceでは不可能だと思われていたhostとdopantのco-evaporationに急速加熱(flashing evaporation)を適用して解決したと明らかにした。Donor filmにhostとdopantを同時蒸着した後、donor filmを 急速加熱(flashing evaporation)すると、hostとdopantを同時に蒸発させることができ、donor filmを製作する時、dopant ratioをコントロールすることにより、カラーコントロールを簡単にすることができることを証明した。

Flashing evaporationを適用したcolor control結果

1.1umのshadow distanceを具現した結果

BOE、Flexible OLEDラインに465億元規模の投資決定

10月28日、中国四川省綿陽市のラジオやTVの情報源によると、BOEが第6世代flexible OLED生産ラインに465億元(約7.8兆円)を投資することを決定した。

2016年12月に着工を開始し、2019年からの量産を目標にしており、capaは月48Kの規模である。これは、中小型ハイエンドのスマートフォンに投入される予定である。BOEは、中国成都にも第6世代flexibleの月45K規模の投資を進めている中で、追加的に増設に乗り出したのである。

最近、中国のOLEDへの投資速度が加速している。 BOEだけでなくVisonox、EDOなどの中国panel企業もGen6 flexible AMOLED panel量産ラインの投資決定や増設が進められている。

現在まで投資が決定されたり、進行中であるBOEのGen6 flexible AMOLED panel量産ラインだけをみても、三星ディスプレーのGen6 flexible AMOLED量産ラインであるA3 lineの総capaの約120kの75%規模である。他の中国panel企業の投資が決定され、capaと検討しているcapaを合わせると、三星ディスプレーとLGディスプレーの追加投資を勘案しても、韓国のflexible AMOLED panel量産capaを超える数値である。

このように、中国の積極的なflexible AMOLED panel量産ラインへの投資が進むにつれて、中国のAMOLED panel市場が急速に成長すると予想される。

LG OLED TV、LCD追い抜いて北米プレミアムTV市場掌握

10月26日三成洞コエックスで開催された2016 IMIDビジネスフォーラムで、LGディスプレーのキム・グァンジン常務は、北米でのプレミアムTV市場でOLED TVのシェアがLCDを追い抜き、今後もプレミアム市場にもっと集中すると明らかにした。

キム・グァンジン常務は「2016年第1四半期の基準で、北米でのプレミアムTV市場の中、65inch US $3,000以上では53%、55inch US $2,000以上では80%のマーケットシェアを占めた。これらの結果は、消費者がプレミアムTVにお金を使うという意味で、OLED TVがプレミアムTV市場で成功していると見ることができ、今後もプレミアム市場にOLED TVで注力していく」と発表した。

OLED TVで問題と指摘してきた寿命については、米国のTVの交換周期が8年であり、中国は6年であるのに対し、OLED TVは1日8時間の使用基準で、10年以上の寿命を確保したと発表し、画像スティッキングに関しても、補償画路とsensing、アルゴリズムなどを介して改善したし、全く問題がないことを強調した。

また、来年の市場の見通しでは、今年は約90万台、来年は150万台以上の大面積OLED TV用のpanelを生成できると見込みが立ち、TV以外にもモニターとサイネージなど、様々な分野の市場を創出すると発表した。

一方、LG Displayは今年、3回目の大面積OLED panelの量産ラインへの投資を進めており、2017年の上半期の稼働を目指している。

サムスンディスプレイ、エッジの次はフル・スクリーンへ市場が移動

10月26日三成洞(サムソンドン)COEX(コエックス)で開催された2016 IMIDビジネスフォーラムで、サムスンディスプレイのパク・ウォンサン首席は、エッジ・デザイン(edge design)のスマートフォンの次はフル・スクリーン(full screen)が市場を主導すると展望した。

パク・ウォンサン首席は、「ITとTVに続き、モバイル市場の高速成長が続いており、2016年以降にはモバイル市場がTV市場を上回ると予想される。」としながら、モバイル市場がディスプレイ産業の核心市場になると分析した。

特に、パク・ウォンサン首席は、スマートフォンはポータブルなので、サイズに限界があることから、DA(Set size対比display size、Display size/set sizeの値)が重要になり、既存のエッジ(edge)タイプが80%のDAであれば、今後は、90%以上のDAを持ったフル・スクリーンスマートフォンが発売され、市場をリードすることと述べた。

この他にも、モバイル・ディスプレイの核心技術として、低電力と内蔵センサ、高解像度、見やすさなどを強調しながらAMOLEDが最も適合したモバイル機器用ディスプレイであることを強調した。

Samsung Display発表資料、2016 IMIDビジネスフォーラム

一方、ユービー産業リサーチで10月に発刊した「Key issue and Market Analysis for Foldable OLED」報告書では、2017年フル・スクリーンAMOLEDパネルが初出荷となると展望したとともに、2020年には全体フレキシブルAMOLEDパネル市場の60%を占め、bezel-lessタイプのフレキシブルAMOLEDパネル市場を上回ると展望した。

フレキシブルOLEDのタイプ別定義と市場占有率の展望(出典:ユービー産業リサーチ)

サムスン電子、ディスプレイ事業の営業利益1兆200億ウォン記録

サムスン電子は、27日行われた第3四半期実績カンファレンスコールで、ディスプレイ事業で売上高7兆600億ウォン、営業利益1兆200億ウォンを記録したと明らかにした。第1四半期2700億ウォンの営業赤字を記録したディスプレイ事業は、第2四半期1400億ウォンの黒字に転換したのに続き、第3四半期の1兆ウォンを超える大規模黒字を記録し全体実績に寄与した。ディスプレイ事業の四半期の営業利益が1兆ウォンを突破したのは、2013年第2四半期(1兆1200億ウォン)以来、13四半期ぶりとなる。

OLEDの場合、全体的な販売量の増加とともに、フレキシブルなど高付加価値製品の比重拡大によって実績が改善された。LCDの場合、需給改善による販売価格の安定とともに、収率及びコスト改善、UHD/大型など高付加価値製品の販売増加によって、収益性が改善され、黒字転換した。TVパネル販売量の場合、数量基準で前四半期対比10%台、面積基準で前四半期対比20%台増加した。

第4四半期には、スマートフォン市場が繁忙期に進入し、製品の差別化を追求する主要顧客の会社たちのOLEDパネル採用が継続的に増加すると予想していることを明らかにした。フラッグシップモデル需要に積極的に対応し、効率的な製品ミックスの改善を通した堅調な実績成長を推進すると明らかにした。  LCDパネル部門は、第4四半期にも販売価格が安定している中、UHD TV市場の成長とサイズ大型化が持続されると明らかにした。収率及びとコスト改善活動を強化して、超大型、高解像度、カーブドなどの高付加価値製品の販売を拡大し売上拡大と収益性向上を推進すると明らかにした。  また、サムスン電子は、年末までにOLEDライン増設に10兆9000億ウォンを追加投資する計画で、これは昨年の2倍以上増加した数値である。

2017年にはOLEDパネル部門で主要スマートフォンメーカーたちの需要増加に積極的に対応するため、フレキシブル製品供給を本格化し、全年対比大幅な成長を推進するという計画である。LCDパネル部門では、中国企業のキャパ拡大持続とメーカー間の競争激化によって、難しい事業環境が予想されるが、TVサイズ大型化及び高解像度のトレンドは続くと展望していることを明らかにした。UHD TV、大型などの高付加価値製品との差別化製品を通して競争力を強化し、収益性を高める計画である。

サムスン電子の第3四半期の携帯電話販売量は8900万台、タブレットは650万台を記録した。第4四半期に、携帯電話の販売台数は、前四半期の水準を維持してタブレットの販売台数は増加すると予想した。LCD TVの販売台数は、1100万台を記録し、第4四半期には50%程度の成長が予想されると明らかにした。

LG電子、第3四半期のOLED TV販売量2倍アップ

LG電子は、27日行われた第3四半期実績カンファレンスコールでOLED TV販売量が昨年より2倍以上増加し、現在、OLED TVが全体TVの売上高で10%以上を占めていると明らかにした。第4四半期の販売量も第3四半期対比2倍以上増加すると予想していることを明らかにした。

サムスン電子のQD( Quantum Dot)TVの対応戦略については、OLED TVで価格競争をするつもりはなく、徹底的にプレミアム戦略を続け、最高のTVはOLED TVであるという認識を強化すると強調した。実際、2000ドル、3000ドル以上の市場でOLEDが占める市場規模が急激に増えていると説明した。

TV事業を担当するHE事業本部は、第3四半期に四半期史上最大規模の営業利益(3815億ウォン)と、最高レベルの営業利益率(9.2%)を達成した。売上高は4兆1415億ウォンで、前四半期(4兆1572億ウォン)と大きな変動はなかった。  LG電子は、第4四半期に本格的なシーズン入り、TV需要の増加が予想されるし、特に、OLED TV及びUHD TVのようなプレミアム製品の需要が先進市場を中心に前四半期対比さらに拡大されることと見込んだ。パネル価格の上昇、マーケティング費用の拡大などの影響で、収益性は前四半期対比減少すると予想されるが、OLED TV及びUHD TVなど大型プレミアム製品のシーズン需要に成功的に対応していくと明らかにした。

一方、ユービー産業リサーチによると、プレミアムTV市場でOLED TVは2016年16.7%から2020年に68.1%の市場を形成しながら、高速成長することと見込んだ。

LGディスプレイ、OLED投資比重、今年50%から来年70%にアップ

LGディスプレイは、26日第3四半期経営実績カンファレンスコールを開催し、今年、OLED関連の投資比重は50%であり、来年には少なくとも70%まで投資額を拡大すると明らかにした。

中小型モバイルディスプレイ市場は、LCDからPOLEDへの転換が加速化すると予想されるし、来年、上半期6世代E5ラインの量産安定性と技術競争力の確保など、ビジネス協力を強化し、OLED拡大基盤の構築元年とすると強調した。来年からは中小型OLED事業に注力することにしたのだ。  POLED生産ラインの生産計画と未来戦略も明らかにした。欧米E5-1ラインとE5-2ラインは、それぞれ月7500枚規模の生産ラインに既存のLTPS設備を転換し、POLED投資を進めている。また、坡州E6ラインも月1万5000枚規模で投資を進行中である。2018年下半期には量産できると明らかにした。

OLED TV市場は、収率及びプロセス改善、生産性向上などによるコスト削減のための努力を継続することを明らかにした。来年上半期第8世代2万5000枚キャパを成功的に量産し、顧客の多変化を通して強固なOLED TV市場を構築することを明らかにした。今年、全体TVパネルのうち、OLEDの売上比重は10%であり、OLED TVパネルのうち、55インチの量産比重は70%だったし、来年には65インチの比重がもう少し増加することが予想されると伝えた。  大型LCDでは、大型化、高解像度の領域で高い市場成長を期待すると言った。中国の追撃が激しくなっているが、OLEDなどハイエンドLCDに集中すれば、2〜3年の間に十分に収益性を確保できると強調した。

OLEDのビジネスを次世代事業として挙げた最大の理由は、従来のTV・モニター用IT機器以外に、自動車、コマーシャル用などに拡張できるし、自動車の場合、複数の会社と協業を進めていて、最近の話題であるVRまたはプラスチックOLED製品の採用に対し複数の会社が関心を示していると明らかにした。  コマーシャル用の場合、パブリックサイネージのほか、医療用、放送用など、様々な分野で実質的に顧客と開発協業を進めているし、OLED照明事業も、複数のアプリケーションを一箇所に集めて、近いうちに方向性を持って進める予定だと加えた。

LGディスプレイは、大型LCDパネルの価格上昇と全製品郡において拡大されている大面積トレンドによって、第3四半期の売上高6兆7238億ウォン、営業利益3232億ウォンを達成しながら、18四半期連続で、営業利益の黒字行進を続けた。売上高は、前四半期(5兆8551億ウォン)に比べて15%上昇した。そして、営業利益は、平均取引価格(ASP)が上昇して、UHD、IPSなど高付加価値製品の比重増加に支えられ、前四半期(444億ウォン)に比べて634%急増した。

一方、ユービー産業リサーチによると、LGディスプレイの50インチ以上の大面積OLEDパネルは2016年には90万台、来年には150万台が出荷されると予想した。

様々なスタイリングとデザインが可能なOLEDが車載用照明に最適

最近、スマート・カー(smart-car)、コネクティッド・カー(connected-car)など、自動車産業が発展するとともに、各自動車メーカーたちは自社ブランドだけのユニークなデザインと様々な機能を実現するために、LEDとOLEDなど、様々な照明の適用を拡大している。これに対して、韓国光技術院のジュ・ジェヨンセンター長は「自動車用照明は収益性が期待される事業だが、自動車産業の特性上、進入障壁が高く、後発走者として追撃することが容易ではない。最終的には購買欲求を刺激することができるかが重要である」と、現状況について言及した。また、LEDが従来のハロゲンとHIDに比べて、もっと人気を集めることができた理由は、デザインに強みを持ったためだと言いながら、LED照明の成功要因の一つとして「styling possibilities」を挙げた。

そして、「2013年を起点として、自動車用ランプ市場は、外装が内装市場を追い越したし、2014年から2019年まで年平均11.6%の成長をし、2019年には3.1B USBの市場になるだろう。」と予測しながら、特に「外装市場は毎年15%以上成長するだろうし、DRL(Daytime running lamp)とヘッドランプ(Head lamp)成長率が高く、市場をリードしている。」と言った。

また、ジュ・ジェヨンセンター長は「OLEDが市場に進入するためには、LEDを単純に代替することではなく、新しいデザインで購買欲求を刺激しなければならない。」と言及しながら、「トヨタ(Toyota)のfun-VIIコンセプトカー、または、2013年に公開されたクライスラー(Crysler)の照明のように、感性を刺激するユニークなデザインであれば可能性がある。」と言った。

ToyotaのFun-VII コンセプトカー、出典:トヨタ公式ホームページ

Chryslerで公開したfloating island bezel、出典:www.metrododgedeals.com

このように、OLEDは、薄くて軽く、曲げることができる特性を持っていて、自由なデザインが可能であるという長所があり、車載用照明だけでなく、室内照明など次世代の光源として多くの関心を集めている。ユービー産業リサーチで2016年8月に発刊された2016 OLED lighting annual reportによると、OLED照明は環境に優しく、高いエネルギー効率を持つ照明であり、輝度や寿命などの特性が、R&Dレベルでは、LEDと同等の性能を見せていることが知られているので、各車両メーカーたちが要求する輝度だけ満たすことができたら、車載用ディスプレイとして十分な競争力を持つことと思われる。

自動車用ディスプレイ、OLEDの新たな収益源となることが期待

最近、グローバル自動車用ディスプレイ市場は、毎年、約10%台の安定的な成長を続けており、これにより、LGディスプレイとサムスンディスプレイが新しいアプリケーションとして注目し投資を惜しまない。これに対して、ヤン・ソンジンLG経済研究院の責任研究員は、企業たちの自動車用ディスプレイへの進入理由は、新たな収益創出効果が期待されるためだと明らかにした。

ヤン・ソンジン責任研究員は、「自動車用ディスプレイ市場は、ディスプレイ全体市場の10%の規模で、自動車全体のコストの2%水準であるが、スマート・カー(smart-car)とコネクティッド・カー(connected-car)の開発など、自動車産業は着実に発展している。これに対し、ディスプレイ市場はますます萎縮しているし、パネル価格もだんだん下落しているため、生存に直結する問題となっている実情である。」と言った。これに対する代案の一つとして、自動車用ディスプレイ市場を言及しながら、「参加企業が少なく徹底的にカスタマイズすることが必要な自動車用ディスプレイパネルの平均価格がモバイルフォーンやタブレットPC に比べて2〜3倍高いためである。」と、その理由を明らかにした。

自動車用ディスプレイ市場は、台湾の2015年売上高の基準でInnoluxとAUO、CPT、日本のJapan display、Sharpが市場全体の約70%を掌握しており、国内では唯一のLGディスプレイが10%のシェアを記録したし、後発走者であるサムスンディスプレイは順位圏進入に失敗した。しかし、LGディスプレイは、自動車用ディスプレイを育成事業の一つとして指定しフレキシブルPOLEDを持って市場に進入するという計画を明らかにしたし、サムスンディスプレイも中小型OLED技術力を基に、自動車用ディスプレイの差別化戦略を展開する方針を立てたので、シェアもますます上昇する見込みである。

LGディスプレイFlexible Automotive Display、SID2015

現在、沈滞しつつあるディスプレイ市場で高収益を得るためには、結局、自動車用ディスプレイ市場にも集中しなければならないと思われるし、OLEDパネルが自動車用ディスプレイの厳しい要求条件を満たすことができたら、モバイルとタブレットPC市場を越えて新たな収益源をつくる機会になるものと予想される。

QLEDへの積極的な投資、QLED商用化への近道

10月14日、ソウルの中小企業会館で開催された「QLEDとソリューションプロセス(Solution Process OLED)の市場進出可能性に対する分析セミナー」でソウル大学のイ・チャンヒ教授と韓国セラミックス研究院のバン・ジウォン先任研究員がQLEDの現状況と開発動向、争点について意見を共有した。

ソウル大学校のイ・チャンヒ教授

イ・チャンヒ教授は、QLEDがOLEDより半値幅(FWHM)が20〜30nm程度狭く色純度が高いし、製作時の精度も高いレベルだということから色再現性で有利だと言いながら、現在のQLED用発光材料の効率がOLEDを追いつくほどの一定レベルまで到達したと明らかにした。しかし、QD(Quantum Dot)発光材料の寿命に対する安定性確保と重金属物質であるカドミウム(Cd)を使用しないCd-free QLEDの技術的な問題を核心争点として言及し、「業界でどれだけの資金と人材投資規模によって、商用化時点が5年、3年早まることも有りうる。」と言いながら、QLEDへの投資が商用化への近道であることを強調した。

セラミックス研究院のバン・ジウォン先任研究員

韓国セラミックス技術院のバン・ジウォン先任研究員もQLED用発光材料の発光効率と安定性(stability)、ノントキシック(Non-toxic)QDについて、共通した意見を明らかにしてから、QDを使用し、blue-LED BLU(Back Light Unit)にQD CCL(Color Change Layer)を適用したQD-LCD、WOLEDにQD CCLとC/F(Color Filter)を適用したOLED、blue-OLEDにC/FなしでQD CCLを適用したOLEDなど、QD 材料を活用して様々な方向から接近していることを発表した。

このように、QLED関連学界でQLEDの可能性を積極的に論議したことに対し、ユービー産業リサーチのイ・チュンフン代表は、QLEDと関連し、「QLEDが開発されているだけにWOLEDも開発に努めることとなり、WOLED技術が今のボトムエミッション(bottom emission)方式からトップエミッション(top emission)方式に進化し輝度がさらに向上することになれば、QLEDはプレミアムTV市場への進入がますます難しくなるだろう。」と言いながら、「新しい技術が市場に進入することができる場合は、商用化されている技術と比較し、性能と効率、コストなど、どのような面で新たな技術が良いのかを検討してみなければならない。」と発表した。

US$1,000以下の55 inch OLED TVの可能時点は?

10月14日、汝矣島中小企業会館で開催された「QLEDとソリューションプロセス(Solution Process)OLED市場進出可能性に対する分析セミナー」で、デュポンのジョン・ソンジン部長は、ソリュブルOLEDマテリアル(soluble OLED material)に対する動向と最新の開発内容を紹介した。

ジョン・ソンジン部長は、現在、ソリュブルOLEDマテリアル(soluble OLED material)と工程技術は、完成段階にあるが、これを結合し、ソリューションプロセス(Solution Process)をどのように完成するのかについての問題は、依然として争点となっていて、これに対し、Material performance)(T95>9k hr, CE>25 cd/A)とUniform printing(SRU>0.95)、Contain(performance 90% of flood print)、Conformal Drying(luminance aperture>95%)が核心要素であることを言及した。

Solution Process商用化のための4つの核心要素

既存にデュポンは、Surface Energy Modificationを利用するノズルプリンティング(Nozzle Printing)方式でソリューションプロセス(Solution process)研究開発を進めていた。この方式は、溶液を継続的に供給するための量調節が容易で、ノズルが詰まらないという長所があったが、材料消費が多くて、パネル素材による制約があった。

このような問題と最近大きくなっているインクジェット(Ink Jet)市場によって、デュポンは、インクジェット・プリンティング(Ink Jet Printing)方式でバンク(Bank)を形成した後、有機物を蒸着する方向に研究開発を進めていることを明らかにしながら、インクジェットマテリアル・パフォーマンス(Ink Jet Material Performance)を公開した。

デュポンが2016年第2回OLED Korea Conferenceで発表した資料と比較すると、レッドとグリーンは寿命、ブルーは効率を重点的に開発したものと見られる。レッドの寿命は約6%、グリーンのの寿命は2倍に向上されており、ブルーの効率は約10%増加したことが分かった。

ジョン・ソンジン部長は、「徐々に大型化が進んでいるディスプレー(display)市場でOLEDが市場拡大をするためには、ソリューションプロセス(Solution Process)の採用が不可欠であり、セットメーカーでソリューションプロセスで2020年までにUS$1,000以下の55inch OLED TVを量産することができるようにソリュブル(soluble)OLED発光材料の開発に注力する予定だ。」と強調した。

デュポンの既存のInk Jet MaterialとPerformance比較

WOLED、2025年以降にプレミアムテレビ市場を主導する見込み

Ubi産業リサーチが、韓国ソウル市の中小企業会館で「QLEDとSolution Process OLED市場への参入可能性の分析セミナ」を開催した。

イ・チュンフンUbi産業リサーチの代表は、「世界プレミアムテレビ市場においてOLED TVが2016年には16.7%のシェアを示し、2020年には68.1%のシェアでプレミアムテレビ市場を主導する見込み」と述べ、「LCD TVは低い価格と高い解像度を除くとOLED TVの性能に追いつかない」と分析した。

現在、大面積テレビ市場は中国がLCD産業に物量攻勢をしかけて韓国LCD市場を脅かしており、価格対性能比の面からも中国に押されている。これに対してLG DisplayとLG電子は、OLED TVでプレミアム市場で競争力を備え、市場に成功的に参入し、プレミアムテレビ市場の掌握と大衆化を目標として量産への投資と技術開発に拍車をかけている。

OLED TVの大衆化において最も重要な要素は価格である。2016年4~6月期基準でUHD OLEDパネルのASP(平均取引価格)は720ドルで、FHD OLEDパネルは450ドル水準である。UHD OLEDパネルが500ドル水準まで確保できるのであれば、テレビ市場を主導できると予想した。

業界では、大面積OLEDパネルの価格を引き下げるため、Solution Process(溶液工程)方式を採用するための開発が積極的に行われており、OLED TVの代案としてQLED技術も最近イシューとなっている。

これについてイ・チュンフン代表は、「Solution process OLEDやQLEDの技術の発展で常用化に近づくほど、WOLEDの技術も一歩発展することになり、solution process OLEDとQLEDの市場参入は簡単に成し遂げることができないと見込んだ。特に、サムスン電子においてOLEDに次ぐ技術としてみているQLEDは技術的なイシューが多く、量産製品までは10年ほどの研究が必要」と予想した。

なお、 solution process OLEDと市場に成功的に参入するためには、レイヤー数を画期的に減少させるなど、WOLEDに比べるコストを大幅に引き下げる技術が開発されなければならず、普及型市場をターゲットに参入しなければならないと強調した。特に、solution process OLEDが普及型市場に参入することになると、solution processで製造されるQLEDも市場参入が容易になり、2025年以降にはプレミアムテレビはWOLEDが主導し、普及型テレビ市場はsolution process OLEDとQLEDが占めると分析した。

2025年以降のテレビ市場におけるシナリオ(出所:Ubi産業リサーチ)

NHK、130inch 8K OLED Display 公開

10月4日から7日まで日本の東京で開催されたCEATEC JAPAN 2016で日本の公営放送であるNHKで未来のTVのフォームファクタと関わるリサーチの一環として130inch 8K OLED Displayを公開した。

今回公開された130inch 8K OLED Display 日本のAstro Designと共同開発され、LG Displayの 65inch 4K OLED panelを横縦2枚ずつ計4枚を頼み製作された。

パネルの厚さは約1mmに過ぎずdisplayを固定するため裏板を付けた後も2mmに過ぎない超スリムdisplayを具現した。

NHKは10年以上8K放送技術を開発し、初の開発製品は 2002年に初公開した。 またリウオリンピックで衛星を使った試験放送を流した事があり、2018年にレギュラー8K放送の開始を予告しており、リアルタイムでのサービスの提供は2020年の東京オリンピックを目指している。

コンテンツ市場はUHDに引き継いで8Kに対する開発が集中的に行われている。これに対応するためLCD陣営でも8Kに対する開発が集中的に行われており、次世代のプレミアムTV市場の核心となることと予想される。

対面的OLED displayもプレミアムTV市場でLCDとの競争のためには8Kに対する開発が積極的に行われなければならない時点だと分析される。

Bezel-lessの次はfull-screen、full-screen OLED panel 2020年60%マーケットの占有展望

スマートフォンの性能、デザイン等が進化し続けることによってスマートフォン用のディスプレーの形態も多様化されている。サンスン電子のedgeシリーズがflexible OLEDスマートフォン・マーケットに成功的に進入、他企業もflexible OLED基盤の製品を適用している。特に2017年にはアップルのアイフォンにOLEDが搭載されることと予想され、ディスプレーのマーケットに大きな変化が期待されている。

マーケット調査企業のUBI産業リサーチが最近発刊した「Foldableの実現のために核心イッシュとマーケット分析報告書」によると2017年まではdual edgeタイプから変形されたbezel-lessタイプのflexible OLEDがスマートフォン・マーケットを主導し、full-screen、foldable、rollableなど、新しいタイプのflexible OLEDが登場して多様な形態のディスプレーが搭載されたスマートフォンが登場することと見込んだ。

特に左右だけではなく、上下のbezelも最小化、または無くして前面の全体をdisplay化した形態のfull screen displayが2017年から登場、その以降のマーケットを主導することと見込んだ。

報告書ではfull-screen OLED panelが2017年約17%の占有率から2020年には約60%までbezel-less typeのOLED panelの占有率を超えると分析した。

Flexible OLEDのスマートフォンの中で最も大きなイッシュであるfoldableスマートフォンに対してはマーケットの反応を調べるために、2017年に初発売する可能性が高いと展望し、コンシューマーたちのニーズと技術開発の動向を分析してみると2019年から本格的な量産の開始が可能と見込んだ。また、Foldableスマートフォン・マーケットの規模は2020年に約1,500万台が出荷され、全体のflexible OLED panelのマーケットの2%の占有率になると予想した。

スマートフォン・ディスプレーのtpye別のヒストリー(UBI産業リサーチ)

[KVRF 2016] VR産業でもOLEDが主導

仮想現実(VR)と拡張現実(AR)産業の現在と未来をみることができるKorea VR Festival 2016(以下、KVRF2016)が10月6日から9日まで上岩(サンアム)DMCヌリクムスクェオで開催された。

 

今回の行事には、サムスン電子、サンファ企画、オキュラス、ソニーなどのグローバル企業をはじめ、企業79社が参加したし、共同制作センターと野外センター、ビジネスセンターなどに約157個のブースが設けられ、各メーカーの新技術を確認することができた。

<サンファ企画の巨大ロボットアームを用いたVRシミュレータ>

最近、ポケモンGOによって、VRとARについての関心が高まっている中、多くの見物客たちが興味を持って訪問したし、各企業は、それに合わせてFPSやスキージャンプなどのゲームコンテンツをはじめ、ローラーコースターとパラグライディング、石窟庵体験など、様々な体感型コンテンツを披露した。それだけでなく、BIOTECHでは、アイトラッキング(Eye-tracking)連動型認知集中力訓練システムを、そして、P&C Solutionでは、軍シミュレータ用VRゴーグルを披露するなど、単純にゲームに限定されず、VR産業が教育や健康、軍分野など全分野にわたり、多様に適用することができるということを示した。

<エムゲームのローラーコースター体験用VR4D シミュレーター製品>

フェスティバルに参加し、歩き回りながら興味深かった点のひとつは、大多数の高価なヘッドマウントディスプレイ(HMD:Head Mounted Display)機器には、AMOLED パネルが使われたということである。13日発売予定のソニーのソニープレイステーション(Sony Playstation) VRからサムソンギア(Samsung Gear) VR、そして中国企業のうち、Nibiruという会社でもサムソンのAMOLED製品を適用した。メーカー関係者たちの共通した意見によると、LCDの本質的問題であるバックライトユニット(BLU:Back Light Unit)とコントラスト比の対するイッシュもあるが、レイテンシ(Latency)という反応速度と関連のある問題が原因でAMOLEDを適用すると明らかにした。よく、レイテンシとは、オンラインゲームでのコンピュータとコンピュータ間の連結による遅延時間を言う。しかし、VRではユーザーの頭の動きに応じて、仮想現実も、新しいイメージを迅速にロードしなければならないが、この視線を移すたびに発生する遅延速度をLCDで具現するには無理があるからだそうだ。いくら、演算能力が優れた製品であってもスクリーンに表示される遅延時間を「0」に近づけるためにAMOLED適用は必須である。

<近日発売予定のプレイステーションのVR製品たち>

このように、展示場の多くの企業とスタートアップ企業が自社のVR技術力を誇っているし、江南では、国内で最初にVRカフェがオープンするなど、VRについての関心がますます高まっているが、国内ではまだVR関連規制が曖昧で、明確に標準化されていないため、収入モデルさえまともに設定することが難しいという現実的な話を聞いた。法規制によってビジネスモデルが変わるし、メーカーのVR産業への参加にも影響があるので、政府はVR産業のグローバル競争力強化のために、体系的な収益プラットフォームを用意するための適切なサポートと方案を提供すべきである。

CYNORA、高効率と長寿命の青色TADF(熱活性化遅延蛍光)エミッタで新たな跳躍を成す。

TADF(熱活性化遅延蛍光、thermally activated delayed fluorescence)材料のリーダであるCYNORA(サイノラ)が現地時間で2016年10月5日に、高効率と寿命二つの両方を満足する新しい青色発光材料(blue emission)を開発したと発表した。これらの成果は、OLED産業が必要とする青色発光性能が適正水準以上に達したものと評価されており、新たに開発されたTADF材料の実用化を2017年の終わりの目標にすると述べた。

2016年5月にCYNORA(サイノラ)は、高効率の青色エミッタシステム(blue emitter system)と、長寿命の青色エミッタシステム(blue emitter system)をそれぞれ開発したが、その後の約6ヶ月間で、CYNORAは、高効率と長寿命を同時に満足させる 青色TADF(熱活性化遅延蛍光)エミッタシステムを開発したと明らかにした。

CYNORAで発表したところによると、新たに開発された青色エミッタシステム(blue emitter system)で製作されたOLEDデバイスは、420時間の寿命(LT80, 500 cd/m2, λ < 480 nmの条件の下で)とともに14%の外部量子効率(External Quantum Efficiency)を示し、これらの性能は、青色発光TADFがすぐにOLEDディスプレイ産業に適用できることを示したものと評価した。
CYNORAのCSOであるThomas Baumannは、「青色TADFエミッタの持続的な発展は、TADF専門チームの成長と顧客との緊密な協力で可能することができた。また、私たちは、来年末の市場投入のために最適化された複数の種類の高性能TADF材料を開発している。」と語った。

 

CYNORAのドーパント(dopants)は完全な有機物であり、真空で蒸着することができるように作られた。また、青色TADF発光物質を溶液プロセスの2番目の段階で使用する予定である。CYNORAの青色TADF技術に基づいてパネルメーカーで高効率と長寿命の高解像度OLEDディスプレイ製造が可能になるのかCYNORAの今後の歩みが期待される。

Flexible AMOLED panelのマーケット2020年、約10億台の規模で成長

UBI産業リサーチで00日発刊した『Foldableの実現のために核心イッシュとマーケット分析報告書』によると2020年flexible AMOLED panel (smart watch向けを含む)が約10億台の規模で成長することと分析された。

報告書ではSamsung Elec.でEdge band design差別化でflexible AMOLED smartphoneのマーケットに成功的にマーケット進入し、現在、様々なset企業からも適用中でedge typeのflexible AMOLED smartphoneのマーケットが2017年に多く増加することと見込んだ。特にSamsung Elecのこれから発売するhigh-endのモデル全てにflexible AMOLED panelの適用が予想され、Appleのflexible AMOLED panelが適用されたiPhoneが2017年から発売することと予想されて、flexible AMOLED panelのマーケットは年平均70%に成長、2020年約US$ 40,000 millionの規模になると見込んだ。

また、2017年にはflexible AMOLED panelを適用したsmartphoneでfoldable smartphoneとdual edgeの変形されたモデルが発売されると予想される。

UBI産業リサーチ関係者によると『新たなtypeの固定型flexibleのスマートフォンと一緒にfoldableのスマートフォンが2017年発売する可能性が高く、特にfoldable smartphoneはマーケットの反応を確認するための目的が多くと予想される。』と述べた。

一方、報告書ではfoldable applicationの実現のために各パート別(substrate ~ cover window)核心イッシュと現状況、主要開発の動向を扱って、諸企業からtruly flexible AMOLED panelに対する開発方向を予測できると期待されている。

韓國はこれからOLEDだ!

第7回ディスプレーの日の記念式がソウル所在のマリオットホテルで10月4日夕方開催された。 祝辞でディスプレー協会長のLGディスプレーの韓相範(ハン・サンボム副会長は韓國のLCD産業が日本を凌駕したことが2004年で10年余にして中国に追撃される時期があまり残っていないことを強調して、今後ディスプレー産業が持続成長するためにはOLEDに集中する道が重要であることを表明した。
このような雰囲気は授賞者の業績にも明らかになった。 銅塔産業勲章と産業褒章、大統領表彰、首相表彰までOLEDに明確な功労がある企業所属の責任者が賞を授与した。

<左から、三星(サムスン)ディスプレーのイ・ジョンヒョク常務、インベニアのシン・ドンチャン代表、LGディスプレーユン・スヤン研究所長>

銅塔産業勲章を受賞したインベニアのシン・ドンチャン代表は8世代WOLED蒸着装備の開発の功労で賞を授与し、LGディスプレー研究所長のユン・スヤン常務は55インチ透明OLED開発の功労、三星ディスプレーのイ・ジョンヒョク常務は、OLEDの核心技術を開発して三星ディスプレーがOLEDマーケットの97%を占有できるようにした功労を認められた。

LGディスプレーOLED TV、専門家画質評価書 ‘全分野で最高’

LGディスプレー(代表取締役社長、韓相範/www.lgdisplay。com)のOLED TVが米ディスプレー専門家グループのディスプレーメート(DisplayMate)から最高画質と絶賛を受けた。

4日(米東部時間基準)、ディスプレーメートは自社のホームページに’最新LG OLED TV画質評価(2016 LG OLED TV Display Technology Shoot-Out)’というタイトルのポスティングを通じてUHD解像度の65インチOLED TVと最新のLCD TV画質比較評価結果を公開した。

ディスプレーメートの比較評価は現在市販されているUHD解像度の65インチOLED TV(モデル名:65E6)と最新のLCD TVを対象に『ブラック表現』、『HDRの実現』、『視野角』、『色/輝度の精度』、『応答速度』及び『反射率』など画質評価の全ての部分にわたって行われた。

まず『ブラック表現』評価でディスプレーメートはOLED TVはLCD TVとは異なってピクセルの一つ一つを制御するため、光漏れの現象がなく完璧なブラックを表現できたと分析した。

特に、『HDR(High Dynamic Range)実現』項目でディスプレーメートは最新LCD TVが光源(Backlight)の部分制御(Local Dimming)技術を適用したにもかかわらず、隣接した光源から出る光のせいでブラックと白を同時に満足させることができない限界を持つ反面、OLED TVは高(High)を超えて、極限(Infinite)レベルのHDRを実現できると絶賛した。

視野角の評価でディスプレーメートはLCD TVがサイドからの視聴時の色再現率の低下、色変化(Color Shift)やコントラスト比減少現象が起きている反面、OLED TVはサイドからから見ても、色と明暗の変化が全く発生しないと分析した。

色と輝度の正確度の面でもOLED TVは国際電気通信連合(ITU、International Telecommunication Union)が定めたHDTV基準(BT.709)とデジタル・シネマ標準(DCI、Digital Cinema Initiatives)と分析した際、入力データと出力映像でみられる色誤差がほとんどなく、最新のLCD TVに比べて確実な比較優位があると分析した。

応答速度の場合、ダイナミックな動画(秒当たり2,544ピクセル移動)を1/320秒で撮影したイメージで最新のLCD TVでは重なり画面(Ghost Image)が現れた反面、OLED TVは残影(Blur)が全くない完璧な映像を見せたと分析した。

さらに、反射率(Reflection)の評価でも、ディスプレーメートはOLED TVが外部の照明に対する反射率が1.1%に過ぎず、照明や太陽光の影響が大きい家庭環境でも光反射がなく鮮明な画質を実現できると分析した。 これは反射率が2.2%であるLCD TVに比べて2倍程度優秀な結果だ。

ディスプレーメートの評価結果でLGディプルレイのOLED TVは①自発光で完璧なブラックを実現、②HDRの実現に最適のTVであり、③どの角度でも色の退色がない同一のカラーを表現、④正確な色の表現と歪曲のない完璧な画質を誇り、⑤迅速な応答速度に引っ張られない鮮明な画面を見せて⑥反射率が低くて、家庭TV環境に最適であるという側面から、LCDを超えたレベルが違う技術であることを改めて立証された。

ディスプレーメートのレイモンド・ソネイラ(Raymond M.Soneira)博士はテストの総評で、『LGディスプレーのOLEDパネルを採択したUHD解像度の65インチOLED TVは画質面で完璧に近い((In terms of picture quality、the LG OLED TV is visually indistinguishable from perfect))、

『LG OLED TVは今までテストしたTVの中で最高の性能ということに疑いの余地がない(It is unquestionably the best performing TV that we have ever tested or watched)』と絶賛した。

一方、ディスプレーメートは米ディスプレー専門家集団が運営するディスプレー専門メディアで、テック関連記事引用回数が全世界のメディアのうち60位のUSA Todayに続いて61番目に多いほど、その影響力が高まって、今回の評価を進めたソネイラ博士は米プリンストン大学で理論物理学を専攻しており、AT&Tベル(Bell)研究所とCBS放送局などを経たディスプレー専門家で現在ディスプレーメイト代表を務めている。

写真出典 : LG Display

次世代の大面積技術として脚光を浴びているソリューションプロセスOLED(solution process OLED)とQLEDの市場進出の可能性

最近、プレミアムTV市場でOLED TVとQD-LCD TV間の競争が激しくなっている。SID2016で QD VisionとNanosysが、IFA2016では、サムスン電子とハイセンスがOLED TVと比較し、QD素材が適用されたTVの優秀さを強調した。これに対して、 LGディスプレイ(LG Display Co., Ltd)もOLED summit2016でQD-LCDとOLED TVを比較して、HDRに最適化されたTVはOLED TVであることを強調しながら対抗した。

現在、大面積TV市場は、普及型モデルでは、圧倒的にLCD TVが優勢を占めているが、プレミアム市場では、OLED TVが徐々にシェアを広げながら善戦している状況である。

各陣営の戦略をみると、大面積OLEDは、価格競争力の確保を通して、プレミアムから普及型まで、市場占有率を拡大するためにソリューションプロセスOLED(solution process OLED)を積極的に開発中であり、LCD TV는 OLEDに対する劣勢を克服するためにQD素材を積極的に活用し、最終的には、自発光QLEDを目標に開発に心血を注いでいる。

このように、プレミアムTV市場での競争が徐々に全体TV市場に拡大されることが予想される中、ソリューションプロセスOLED(solution process OLED)とQLEDに対する現状況と市場進出の可能性について、業界の関心が高まっている。

これによって、ユービー産業リサーチは、10月14日、汝矣島中小企業会館で「QLEDとソリューションプロセスOLED(solution process OLED)の市場進出可能性に対する分析セミナー」を開催し、現在の大面積TVとパネル市場の現状況を分析してから、QLEDとソリューションプロセスOLEDの現状況と争点、そして市場進出の可能性について取り上げる予定である。

ユービー産業リサーチのイ・チュンフン代表取締役は、大面積OLEDとQLEDの現状況と市場進出に対する可能性を分析し、今後の大面積OLED産業が進むべき方向性を提示する予定である。

デュポンのジョン・ソンジン部長は、ソリューションプロセスOLED(solution process OLED)の核心であるソリュブルOLEDマテリアル(soluble OLED material)に対する動向と最新の開発内容を発表し、ソリューションプロセスOLEDの市場進出時期について見通す予定である。

ソウル大学のイ・チャンヒ教授と韓国セラミックス技術研究院のバン・ジウォン先任研究員は、クオンタムドットマテリアル(Quantum dot material)の長所と開発問題、今後の発展の方向について議論する予定である。

今回のセミナーは、メディアと展示会を通して、イッシュになった部分をユービー産業リサーチで技術と市場の観点から分析し、意見を共有しながら、その可能性に対する可能性を論ずるという点で注目を集めている。登録及びお問い合わせ先は、下記の通りである。

ユービー産業リサーチ、オハナ(hanaoh@ubiresearch.co.kr、02 577 4940)

[OLED summit 2016] HDRコンテンツ、OLED TVが適格

ハリウッド映画会社がHDRを適用したコンテンツで2015年から制作を始め、ここ最近様々なコンテンツサービス会社でもHDRが適用されたコンテンツの提供を増やしている傾向であり、HDRを支援する4K TVが市場で話題を集めている。

HDRはサムスンが販売しているSUHD TVとLGが販売しているOLED TVにも適用中で、大半の4K TVメーカーでも支援している。

よって、HDRをどれほど上手に消化できるかがプリミアムTV市場の決め手になる見通しである。

OLED summit 2016にてLG DisplayはOLED TVがHDRコンテンツを表現する上で現存する最高のTVであることを発表した。

LG Displayのユザンジン研究委員

LG Displayの画質開発室のユジャンジン研究委員は”HDRを表現するのに最も核心的な要素はpeak highlightであり、HDR映像で最も頻度の高いpeak highlight sizeは1%以下のwindow sizeだ。 1%を超えるwindow sizeではQD-LCDのpeak輝度が1,200nit以上でOLED TVより高く測定されたが、1%以下に減少すると、QD-LCDのpeak輝度は急激に減少し、0.01%window sizeでは約100nitに過ぎない。 しかし、OLED TVは10%以下のwindow sizeで、いずれも500nit以上の均一なpeak輝度を表現することができる。 これはHDRコンテンツの表現範囲を100とした場合QD-LCD TVは40、OLED TVは60とOLED TVがQD-LCDより20%ほどHDRコンテンツを上手に表現することができる。”とし、OLED TVがHDRに最も適したTVだと述べた。

window sizeによるpeak輝度の比較

発表後に続いたOLED TVとQD-LCD TVの比較リハーサルでもOLED TVのblack表現力と広い視野角、正確な色の表現力を強調し、OLED TVが現存する最高の画質を見せられるTVであることを強調した。

QD-LCD TVも広くて豊かな色彩と表現をTVに込めるため積極的に開発されているが、BLUが必要なnon-emissive displayという限界があるため、QD-LCDの画質はOLED TVより一段階下の画質であるしかないというのがLG Displayの立場である。

[OLED summit 2016] AMOLED パネルアプリケーション、PCへの拡張は成功するだろうか?

OLED Summit 2016の初日にPC用AMOLEDパネルに対するintelとOTI Lumionicsの発表が行われた。両社は、PC用AMOLED パネルについての現在の状況分析と今後の機会をテーマに発表し、PC用AMOLED パネルが、まだ長い道のりだということを示唆した。

2016年1月、Lenovoが14インチ2550×1440解像度のAMOLEDパネルを搭載した世界最初のOLEDノートパソコン、「X1 Yoga」の発売を発表してから、次々とHPも13.3インチ2560×1600解像度のOLEDノートパソコン、「Specter X360 hybrid laptop/ tablet」を発表した。また、サムスン電子でも、年初に開かれたCES2016で「Galaxy Tab Pro S」を公開しながらPC用AMOLED パネルの可能性を証明しているようだった。

しかし、intelとOTI Lumionicsは共通で、AMOLED パネルは、LCDに比べて 消費電力と輝度、寿命、価格面で不足している状況だと発表した。OTI Lumionicsでは、 Galaxy Tab Pro SとX1 yoga、Mac bookなど3つの製品に対するテスト結果を示しながら、PC用AMOLEDパネルの改善すべき点を強調した。

特にOTI LumionicsのCEO Michael G. Helanderは、「PC用AMOLED製品のburn-in testの結果、8時間以内にLT97以下に減少したし、これは一日平均7時間使用されている事務用パソコンには、非常に重要な部分である。AMOLEDパネルが適用された製品がプレミアム級であることを勘案すると、現在の10倍程度寿命が改善されるべきものだと判断される。」としながら、PC用AMOLEDパネルの寿命が改善され、burn-in現象が減少すべきだということを強調した。

IntelのJohn F. Jacobsは、「OLEDがホワイト環境で寿命と消費電力が高いという問題があるが、最近のPC環境のトレンドは既存のオフィスやインターネット中心のホワイト環境から、様々な色のコンテンツを活用する頻度が高くなっている傾向で、白いスクリーンのデスクトップが減少している。これは、OLEDの新しい機会となるだろう。」とOLEDの機会についても強調した。

AMOLED パネルは、ホワイト表現のためにはRGBのすべてのサブピクセル(sub pixel)を駆動しなければならない。したがって、オフィスプログラムやインターネットブラウザのように、主に、ホワイト背景の画面を使用するPC環境では、消費電力が高くなり、寿命も比較的縮まる問題があるため、モニター市場でAMOLEDパネルは、医療用や放送用など、特殊用モニターによく適用されていた。

しかし、Intelからの発表のように、PCの使用環境が徐々に変化していて、OLEDの寿命も継続的に改善されている点を考慮すれば、PCでもAMOLEDパネルがもっと役割を果たす日がくると予想される。

OLEDの長所である高い明暗比と色再現率、速い応答速度、広い視野角を強調すると同時に、寿命を改善できるOLED発光材料開発がOLED産業拡大のための核心になるべきだと分析される。

Intelの John F. Jacobs

OTI Lumionicsの Michael G. Helander

[OLED summit 2016] OLED TV vs. QLED TV、OLED TVでブラック表現力が圧倒的

米国サン・ディエゴ(San Diego)で開催されているOLED Summit 2016でLGディスプレイ(LG Display Co., Ltd)が同級最高モデルである65-inch UHD OLED TVと65-inch Curved QD-LCD TVを比較し、参加者たちの大きな関心を集めた。

比較したモデルのスペックは以下の通りである。

一般のテレビ番組、映画などの様々な映像とパターンを通して、OLED TVとQD-LCD TVの多様な画質を比較できるように展示した。

LGディスプレイ(LG Display Co., Ltd)の関係者は、「OLED TVとQD-LCD TVをユーエッチディ・アライアンス(UHD Alliance)の標準であるホワイト色温度6500Kを表現するモードに設定するようになると、OLED TVがQD-LCD TVに比べ、圧倒的にブラック色をよく表現していることが分かる。基本的に、 輝度はQD LCD TVがOLED TVより高いが、基本はLCDなのでOLED TVの色味よりもっとホワイトトーンが加わり、歪曲を感じるようになる。また、視野角でもOLED TVは、ほとんど歪曲なしに表現することができるが、QD-LCDは、色が歪曲される。」と言いながら、OLED TVがQD-LCD TVより優れた画質を持っていることを強調した。

実際の展示場で上映された映像を比較してみると、下の写真のように、宇宙映像でOLED TVは、星一つ一つを鮮明に表現している反面、QD-LCD TVはかすかに見える程度に星が表現されている。視野角でもOLED TVの左右の色変化はほとんどなかったが、QD-LCD TVは色が変わることを確認できた。

65-inch OLED TV(左)と65-inch curved QD-LCD TVのブラック表現力の比較

前回、SID2016のNanosysとQD Visionが、IFA2016ではサムスン電子とハイセンスがQD-LCD TVがOLED TVより優れていることを強調した。しかし、今回のOLED Summit 2016で、LGディスプレイ(LG Display Co., Ltd)は、OLED TVがQD-LCD TVと比べ、はるかに優れていることを示した。

このように、QD-LCD TV陣営とOLED TV陣営間の画質競争がますます激しくなっている中で、今後のテレビ市場でどのようなテレビが消費者たちに認められるか、業界の関心が高くなっている。

[OLED summit 2016] LG Display、必ず開発すべきのpOLEDのcore technology発表

21日(現地時間)、アメリカのサンディエゴで開催されたOLED summit 2016でLG Displayのイム・ジュス部長は『Going forward with pOLED & future challenges』というテーマでpOLEDで必ず開発すべきの5つのcore technologyとnext pOLEDについて発表した。

pOLEDの5つのcore technologyとしてdream picture qualityとdesign freedom、process simplication、cost innovation、a diversity of pOLED productsを挙げた。

Dream picture qualityではハイレゾリューションでのHDRとBT-2020の適用を、design freedomではlow stress TFTとmetal meshなどの新規TSP sensorの開発、flexible window coverの耐久性の向上を核心課題として発表した。

また、process simplicationのための低温工程とタッチ一体化のようなpanelのlayerを減少させる工程の開発とこれを通してcost innovationが必要ということを強調した。最後にVRとPC用のモニター、車両用などdiversity of pOLED productsのための低電力のために材料の開発(燐光ブルー、TADFブルーなど)、開口率を高めるためのpixel designの変更を提案した。

pOLEDの新しいチャンスとしてfoldableとautomotive、VR機器に適用を挙げ、next pOLEDとしてtransparent displayを言及した。

今回のLG Displayの発表は前回のIMID 2016でのSamsung Displayの発表とすごく似ていて、pOLED (flexible OLED)に対する両社の開発方向とロードマップが一致していることと分析される。

特にmobile機器用のAMOLED panelでBT2020の適用はSamsung Displayで今年初めて言及したことに続いてLG Displayでも言及して、モバイル機器のBT2020の適用がもう一つの核心イシューになることが予想される。

LG Displayのイム・ジュス部長

LG Displayの発表内容、OLED Summit 2016

Samsung Displayの発表内容、IMID 2016

OLED技術、自動車に続き、航空産業まで、その領域を拡大

有機発光ダイオード(OLED)技術が融合された飛行機をすぐに会うことが見込まれる。

 

既存のOLED市場で、ディスプレイはモバイル分野で、ライティングは、室内照明分野に適用されたし、いくつかのメーカーでは、車両のリアランプ(rear lamp)やダッシュボード(dash board)にこれを適用するためのプロジェクトを進行中だといわれていた。

 

しかし、国際家電展示会(IFA)2016が開かれたドイツのベルリンで、LGグォン・ボンソクHE事業本部長(副社長)が記者懇談会を開き、「海外航空会社2社と航空機用フロントモニタと窓などにOLEDディスプレイを設置する案を協議していて、これは、座席用だけでなく、窓などをすべて含むもので、適用する時点については議論する必要がある。」と言って、OLED産業が本格的に拡大されていることを明らかにした。

 

特に、ルミオーテックやオスラム、そしてLGイノテックなどをはじめとするいくつかの会社が室内用OLED室内照明及び他の分野にOLEDを適用するための技術を披露したことがあり、他のパネルメーカーも航空産業融合のために技術開発をしていることが知られ、新しいアプリケーション創出に対して、成り行きが注目されている。

 

OLEDは、薄くて軽い特性を持っていて、曲がるように設計することが可能なので、大きな体積を占めることなく、空間の活用度が高い。このような特性のために、位置や空間的制約なしに簡単に設置することができ、窓にOLEDが搭載されれば透過率の調節を通して、乗務員が窓を確認しなくても、自動的に光の透過を調節することはもちろん、ディスプレイを通して、乗客が知りたがるフライト情報などを確認することができるようになるし、中央のディスプレイや計器板などの大きさと形を多様化することができるだろう。

 

このような視覚的効果以外にも、飛行機の総重量を下げ、燃料節約に貢献することが期待される。2014年 英国政府出現機関のプロセスイノベーションセンター(CPI、Centre For Process Innovation)で発表した内容によると、OLED適用時, 従来対比航空機の動体及び燃料の重量が減少され、固定的な燃料消費量の節減効果があることと予測したし、さらに消費電力と発熱も低く、冷房によって消費される燃料も節減し、温室効果ガス排出も最小限に抑えることができるものと期待している。

<CPIのOLEDディスプレイが適用された飛行機内部のコンセプト写真>

これに加えて、OLED関連アプリケーションと市場も順調に成長するものと見られる。市場調査会社ユービー産業リサーチで発刊した2016 OLED Display Annual Reportによると、2016年AMOLED市場が14,800 million USD規模で形成されると予測したし、2020には約71,705 million USDで約49%の年平均成長率を予測している。また、OLED ライティングも、企業の投資が本格的に始まる2019年からの売上高が大幅に増加し、2025年には7,500 million USD以上の市場が形成されると予想することから、今後、様々な形でOLEDディスプレイあるいはライティングが融合されたアプリケーションに会うことができると期待される。

サムスンギアS3 vsアップルウォッチ2の全面戦争

アップルが7日(現地時間)、iPhone 7と7プラスとアップルウォッチ2を公開し、先の 31日(現地時間)に公開されたサムスンのギアS3と全面戦争を繰り広げることになった。 ギアS3は発売日が未定だが、Appleウォッチ2との全面戦争を避けることができなくなった。

アップルウォッチ2は、水深50メートルまでの防水となる防水機能を強化し、GPSユニットが追加され、位置情報利用と運動追跡機能も強化された。 特に全世界的に突風を巻き起こしたナイアンティックの人気モバイルゲーム「ポケモンGO」アプリが基本搭載される。

ステンレス素材のアップルウォッチ、エルメスとの共同制作「アップルウォッチエルメス」、ナイキとの協力製品である「アップルウォッチナイキ 」など4種のアップルウォッチ2を発表した。

サムスンのギアS3は、GPSが搭載されて、高度、気圧、速度計に様々なレジャー活動や運動をする際に便利な機能が追加され、サムスンページも追加搭載されることによって、様々な利便性が増加された。 また、電池の消耗を最小限に抑え、主な内容を画面に表示する「常時オンディスプレイ(AOD)」も装備されて時計本来の機能に充実であることが可能になった。

また、伝統的な時計の感性を盛り込んだスタイリッシュなデザインと前作よりも強化された回転ベゼルの直感的なUIで視線を集めている。

両方のスマートウォッチともOLEDディスプレイを搭載し、1000 nits以上の最大値の明るさを実現して、明るい屋外でも様々な情報を鮮明な画面で確認できるように実装化した。 特にアップルウォッチ2は、前作の450 nitsの倍以上、ギア3も前作に比べ400nit以上の明るさを強化した。
現在のスマートウォッチ用AMOLEDパネルはサムスン電子のスマートウォッチ用flexible AMOLED panelは、サムスンディスプレイ単独で供給しており、アップルウォッチ2のflexible AMOLED panelは、サムスンディスプレイとLGディスプレーで供給すると言われている。

一方、UBIリサーチによると、スマートウォッチ用AMOLEDパネル市場は、2020年まで年平均約14%成長し、1億台以上の市場を形成するものと見ている。

対面的OLED TV、FMMでも可能になる。ダウォンシス(DAWONSYS)、 ジュール加熱下向き式蒸着技術開発。

溶液工程とSMS(Small mask scanning)方式だけでアクセスされたRGB方式の対面的OLED panel用の画素形成技術がFMMでも可能になることが期待されている。

ダウォンシス(DAWONSYS)は対面的ディスプレーパネルの量産に適用が容易、材料の使用効率を従来より2倍以上向上させたジュール加熱蒸着工程方式の下向き式蒸着技術を開発した。

ジュール加熱蒸着とは、導電性薄膜に電圧を加えたら抵抗によって短い時間内に少ないエネルギーで表面温度だけ急速に高めて導電性薄膜の上に形成されたorganic material膜を少ないエネルギーに急速に蒸発させることのできる技術である。

ダウォンシス(DAWONSYS)で開発した蒸着技術のコンセプトは次のようだ。ソース基板の上にorganic materialsの薄膜を形成してジュール加熱を使用してソース基板表面の全てのorganic materialsを下部に位置したpanelに一回で蒸着させる方式だ。

ダウォンシス(DAWONSYS)の関係者によると『従来の蒸着工程で使用するpoint sourceやLinear sourceに比べてジュール加熱蒸着工程はArea sourceを利用するため、蒸着速度が約100A/s以上で非常に速い。また、材料の使用効率が70~80%で、従来の蒸着工程比2倍以上向上され、下向き式蒸着に対面的にFMM方式が適用可能で、検証実験結果shadow effect dimensionが4μmとして高解像度の具現が可能である。したがって、JIES蒸着装備は対面的OLEDの新しいsolutionになるだろう』と述べた。

従来の対面的OLED TVはFMMの垂れる現象によってRGB方式での製造に困難を経験していた。 したがって、現在量産中のOLED TV用panelはopen maskを適用したwhite OLED + color filter方式を適用している。

また、対面的OLED TVをRGB方式で製造するため、solution processも積極的に開発中だが、soluble発光材料の効率と寿命の問題で未だ量産に適用されていない状況である。

しかし、ダウォンシス(DAWONSYS)で開発した蒸着技術を適用すれば、FMMを適用した真のRGBの構造のOLED TV用panelの製造が可能となり、従来使用されている蒸着材料をそのまま適用可能なため、効率と寿命も確保することができる。

今回ダウォンシス(DAWONSYS)の新しい蒸着技術が今後の対面的OLED panelの製造技術にいかなる影響を及ぼすかが期待とされている。

[IFA2016] フィリップスが考えるテレビの未来とは?

フィリップスが「IFA2016」において、有機ELテレビを展示した際のインタービュー内容を簡単に紹介する。

フィリップスが見るテレビの未来は、まさに有機ELテレビだ。

「We really see OLED as the future of TV」

[IFA2016] サムスン電子のテレビ展示、コンセプトは?

「IFA2016」に設けられたサムスン電子のテレビブースは従来とは非常に違ったところがある。
現在市販されている液晶テレビには、LEDバックライトを使用する既存のテレビと、量子ドットシート(quantum dot sheet)を使用するSUHDテレビの2種類がある。ところが、当社ブースで広い展示エリアを占めながら紹介されている製品は、まだいつ世に出るか分からない量子ドットディスプレイを使用する「inorganicテレビ」。

サムスン電子が実物のテレビ製品に代わって紹介した概念的な「inorganicテレビ」は、有機ELテレビより遥かに優れた性能をもつ製品だ。有機ELテレビを表す「organic」は時間の経過とともに輝度が急激に低下し、テレビとしての機能を完全に失ってしまうが、「inorganic」は殆ど変化がない。これが事実だとすれば、永遠に使えそうな優れた製品だ。

また別の概念展示でサムスン電子は、「Inorganicテレビ」の色純度がずば抜けて優れていることを示した。

「Organicテレビ」の光源から放射される光はRGBがとても曖昧だ。これに対して、「inorganicテレビ」は生まれながらに明確なRGBで始まる。この光がカラーフィルタに届く前から既に「inorganic」は独立した波長と強度を形成しているが、「organic」は色が分離されていない曖昧な光になっている。ここで見られる「inorganicテレビ」の構造は、液晶とカラーフィルタの間に量子ドットを挿入した形になっている推定される。最後に、カラーフィルタを通過した「organic」の光は、青と緑赤が混ざっている2波長の光を3波長の光に変換させたものであるため、三原色の色純度が低いという。これに対して、「inorganic」はカラーフィルタに届く前からずっと色純度の高い光をより強く外へ放している。
この2つの展示内容が事実だとしたら、サムスン電子は実に物凄い次世代テレビを準備していることになる。
問題はこの技術はまだ誕生していない、お母さんのお腹の中にもいない、全くの概念に過ぎないものだというのが、来場者からの指摘だ。何が起きるか分からない未知の世界についてあまりにも正確に堂々と描写するサムスン電子の姿は、逆説的に未来のテレビに対する準備が全くできていないかのように受け取られている。
さらに、有機ELテレビを、現在市販されているSUHDテレビと比較せず、未来のテレビ技術と比較したことで、量子ドットを使用するSUHDテレビより有機ELテレビの方が優秀だということを間接的に認めたことになる。
サムスン電子は「IFA2016」での展示を通じて、SUHDテレビが今後も成長し続けるということをアピールし、近いうちに有機ELテレビは消えるということを示そうとした。だが、現状としては有機ELテレビの方がSUHDテレビより優れているため、未来の「inorganicテレビ」と比較するしかない。返って、その緊迫な状況を自認してしまった。
最後の一言、液晶テレビにどんなことをしても「black」は無理。液晶だから。

AUO、VR用AMOLEDパネルの本格量産を開始

AUOでもVR用のAMOLED(Active Matrix Organic Light Emitting Diode;アクティブマトリクス式有機EL)パネルを本格的に量産することが期待される。

AUOは、「Touch Taiwan 2016」において、1.2~1.6型のスマートウォッチ用AMOLEDパネルと12.3型の自動車用AMOLEDパネル、及び3.8型のVR用AMOLEDパネルを展示した。

特にVR用AMOLEDパネルは、3.8型2セットの構成で、各AMOLEDパネルの解像度は1080×1200の423ppiとなっている。2枚のAMOLEDパネルを使用して2K解像度(2160×1200)を実現した。

AUOの関係者は、「ウェアラブルとVR用AMOLEDパネルを集中的に量産するつもりで、特にVR用AMOLEDパネルは一部を生産してRazerとOSVに供給している。2016年第4四半期から本格的な量産に取り掛かり、四半期ごとに100,000台以上を出荷する予定である」と明かした。

AUOのVR用AMOLEDパネルは、現在「Vitrolight technology」という会社でモジュールとして販売している。Vitrolight technologyのホームページによると、AUOのVR用AMOLEDパネルのモジュールは、価格が1ピース当たり240~350米ドルで、毎月2,000ピースまで供給できるという。

<AUOのVR用AMOLEDパネル、Vitrolight technology>

[IFA2016] 有機ELテレビ陣営、昨年に比べて2倍増加

「IFA2016」において有機ELテレビを展示したメーカーはLGエレクトロニクスを含めて11社。有機ELテレビの展示規模の順にみると、Vestel、Skyworth、Loewe、Philips、Grundig、Seiki、Metz、Changhong、Panasonic、Condorとなる。
「IFA2016」では6社だったが、今回は5社が増えた。ほぼ倍増している。今回出展しなかったメーカーはHaier 1社だけで、新しく合流したメーカーはLoewe、Philips、Seiki、Metz、Condorがある。
中でも目立つメーカーがLoewe社。

<IFA2016にて展示されたLoeweの有機ELテレビ>

そして、Loeweの有機ELテレビの広報パネルには次のように書かれている。「OLED display thinner than a smartphone」と「The most beautiful OLED in the world」。

フィリップスはテレビ展示エリアの壁面を除く全空間を有機ELテレビだけのための場所にした。壁面には液晶テレビを展示しているが、その中央部には有機ELテレビを立体的に配置し、有機ELテレビが来場者によく見られる構成にした。

<IFA2016にて展示されたフィリップスの有機ELテレビ>

フィリップスが液晶テレビから有機ELテレビに乗り換えるということを明らかにした展示だ。

LGエレクトロニクスの次に最もダイナミックな展示は断然Skyworthの展示だ。「IFA2015」から有機ELテレビの高速な応答速度を広報するカーレースゲーム映像を流している。前回の展示から変わったのはすべてHDR(ハイダイナミックレンジ)対応の有機ELパネルを搭載していること。昨年と比べて非常に明るくなった。

<IFA2016にて展示されたSkyworthの有機ELテレビ>

有機ELテレビの販売を行ってはいないが、出展したメーカーとしてHisenseがある。Hisenseを含めると12社になる。Hisenseは自社が販売しているULEDテレビの優秀性を広報するために、有機ELテレビとの比較展示をした。この展示で使われたパネルは昨年の有機EL製品。実際に見るとULEDテレビより暗く映る。しかし、すぐ隣のSkyworthブースでは超高画質の有機ELテレビを展示している。ブースの場所選びが悪かった。

<IFA2016にて展示されたHisenseのULEDテレビと有機ELテレビ>

[IFA2016] LGエレクトロニクスの自信は一体どこからくるのか?

LGエレクトロニクスがIFA2016において展示空間の5割ほどを使い有機ELテレビを披露した。展示会場を有機ELテレビで埋め尽くした。

言葉の必要がない展示だ。ただ見て楽しむだけでいい。

画質だけではなくデザイン面でも1枚ガラス板のようなスリムさを「Picture on glass」というコピーで披露した。
有機ELテレビが液晶テレビと比べてどんなところが良いかについては、もう言葉は必要ない。ただ見せるだけで十分。

去るCES2016の際にLGエレクトロニクスのブースは映画館のように暗かった。有機ELテレビの強みである「黒」をうまく表現しようとした狙いがあると思われるが、返って「有機ELテレビは暗い場所ではないと見づらい不完全な製品である」と思われてしまう恐れがある。

CES2016LGエレクトロニクスのブース:照明が非常に暗くてまるで映画館の様。
(写真のサイズを同じにしてください)
しかし、CES2016の天井照明とIFA2016の照明を比較してみると、違いがはっきりわかる。暗闇から抜け出した。LGエレクトロニクスが変わった。
LGエレクトロニクスが明るい空間でも有機ELテレビのメリットを引き立たせられる自信を得たのだ。LGディスプレーが生産しているテレビ用有機ELパネルの構造が、B(青)とYG(黄緑)を3つの層に積層する2色構造から、R(赤)・G(緑)・B(青)をすべて使用して3色を実現する3層構造に変わった。色の効率と明るさが圧倒的に向上したのだ。
もうこれ以上「暗闇の子」ではない。LGエレクトロニクスは今回の展示を通じて、堂々と液晶テレビと競争できる品質が確保できたという自信を披瀝した。

もちろん液晶テレビ事業は引き続き展開していることも表した。たくさんの有機ELテレビが展示されたエリアとは比べものにならないほど狭い空間に量子ドット(Quantum Dot:QD)技術を採用した液晶テレビを展示した。主役の座を譲り展示会場の一隅に展示された液晶テレビは、未だに液晶テレビが永遠に続くと信じている競合他社に対して、謙虚になるべき時代が近づいていることを示している。

[IFA2016]サムスン電子、有機ELテレビと完全決別を宣言!

2014年の「CES2014」において「有機ELテレビはまだ技術が不十分で、さらに3年程度の開発期間が必要とされる」と言及してから2年半が過ぎ、「IFA2016」でサムスン電子は有機ELテレビ事業を展開しないと強くアピールした。
最近サムスン電子は、韓国マスコミとのインタビューで「有機ELテレビはまだ画質に問題が多く、サムスン電子は数年内にQLED(quantum-dot light-emitting diode:量子ドット発光ダイオード)テレビでテレビ事業を継続する」ことを明らかにした。
「IFA2016」でテレビの過去と現在、そして未来がどのようになるかについてサムスン電子の内情を明かした。

サムスン電子のブースで公開されたデータによると、「過去の液晶テレビは現在LEDテレビに引き継がれており、未来には無機材料が使われる量子ドットテレビに進化する」とのこと。さらに、テレビ市場から消えたプラズマテレビと同様に有機ELテレビも湾曲フルHDテレビ程度で消えるということを表した。
この資料からするとサムスン電子は、他の液晶テレビセットメーカーは気にせず、ただLGエレクトロニクスの有機ELテレビにだけ全ての焦点を合わせているように分析される。
実際にテレビ市場でシェア首位の座にあるサムスン電子としては、プレミアムテレビ市場で勢力を拡張しているLGエレクトロニクスの有機ELテレビが目障りで仕方ないはずだ。しかし、55型・65型のUHD有機ELテレビが売れている現在としては、サムスン電子の展示内容は度が過ぎたような気がする。
ライバルに対するネガティブな攻勢はマーケティングとして許されることもあるが、今回の展示では度が過ぎた。挙句の果てにサムスン電子は、まだ存在もしない無機ELテレビ(量子ドットテレビ)と有機ELテレビの耐久性を充実に比較展示することまでした。
有機ELテレビは時間の経過とともに色が酷く変化するが、無機ELテレビは色変化がほとんどないという内容だ。

米国「コンシューマレポート」のサイトには下記の内容がまだ公開されている。2015年の「ベストテレビ5」にLGエレクトロニクスの有機ELテレビが3種含まれ、1位は65型のUHD有機ELテレビとなっている。
有機ELテレビの終末がサムスン電子の思うように早く訪れることはないようだ。有機ELテレビの時代は今から始まる。

[IFA2016]欧州と中東のテレビ盟主、有機ELテレビにはまる。

欧州最大の家電見本市「IFA2016」で有機EL(OLED)テレビが旋風を起こす勢いだ。LGエレクトロニクスがリードしている有機ELテレビ市場に中国のセット企業の一部が加わった形で初期市場を形成している。2013年、LGエレクトロニクスとサムスン電子の2社が同時に有機ELテレビを発売し、IFA2014まではテレビ市場の二大柱である両社が有機ELテレビ市場の雰囲気を形成してきていたが、有機ELテレビの品質に自信を失ったサムスン電子は、結局2015年CESを機に完全撤退し、量子ドット(Quantum Dot:QD)技術を採用した液晶テレビ市場だけに集中している。
最近、サムスン電子が「有機ELテレビは焼き付き現象のため、まだ技術不足であり、液晶テレビの後を継ぐ製品としては量子ドット技術を採用したQLED(quantum-dot light-emitting diode:量子ドット発光ダイオード)テレビになるはず」と言及し、「近いうちにこの製品を発売する」と公言したことで、有機ELテレビ市場の萎縮を懸念する声も多かった。
ところがIFA2016では、サムスン電子の有機ELテレビに対するネガティブ攻勢を払拭させるような展示が行われている。正確に表現すると「液晶テレビ、もうダメだ!」ということ。
欧州最大の家電製品メーカーであるフィリップスが有機ELテレビに着替え、IFA2016の展示会場を華やかに飾った。

フィリップスは有機ELテレビを目立たせるために細心精緻な展示コンセプトを構想した。まず、3面にたくさんの液晶テレビを配置し、現在の主力製品はまだ液晶テレビであることを披瀝した。しかし、数十台以上のテレビを展示できる程広い中央部には有機ELテレビを垂直配置している。さらに、それらを回転させることで、どの角度からもフィリップスの有機ELテレビがよく見えるような工夫がなされている。有機ELテレビについては製品を立体的に観察できるような配慮をしたものだ。フィリップスは言葉ではなく、空間の配置をもって「これからは有機ELテレビにポートフォリオを切り替える」と宣言したものとも言える。
さらに、今回の展示では、出品者が有機ELテレビの優秀性を液晶テレビと見比べられるような工夫をしている。

鮮明な色と明確な明暗比をほこる有機ELテレビの背景に配置された液晶テレビの映像は、ゴースト現象で、色が滲んで見えたり、色と色の境界線がぼんやりしたりして輪郭がはっきりしていないことが分かる。液晶テレビ単独でみるときはこのような液晶テレビの問題が目立たないが、有機ELテレビと見比べると液晶テレビの短所が明らかになっている。
フィリップスは有機ELテレビを液晶テレビの間に展示することで有機ELテレビの優秀性を最大限に目立たせた。
中東のテレビ盟主であるVestel社も有機ELテレビを液晶テレビの間に展示した。液晶テレビを壁面に展示し、55型と65型の有機ELテレビ12枚を両面に並べて中央部に配置した。これもまた有機ELテレビの背景に液晶テレビを配置させ、一緒に見られるようにしたものだ。

さらにテレビ展示が終わる最後のエリアには有機ELテレビ9枚をタイリングした世界最大の有機ELテレビを展示し「これがまさに有機ELテレビだ!」と叫んでいる。

有機ELテレビに対するサムスン電子のネガティブ攻勢は今後も続くだろうが、世界中のテレビメーカーはだんだん有機ELテレビの陣営に集まってきている。プレミアムテレビ市場から液晶テレビが消え去り、有機ELテレビが支配する時代がだんだん近づいてきている。

SUNICシステム、plane source技術で高解像度の11K AM有機EL panelの解決策を提示

済州島ICCコンベンションセンターで開かれたIMID2016で、SUNICシステムの11K(2250 ppi)AMOLED製造のためのソリューションが話題になっている。

今年初めに開催された第2回有機EL Korea Conferenceで、サムスンディスプレイのファン・インソン主席研究員は、「VRでは、高解像度が重要で、約2000ppi程度が必要であり、VRデバイスで臨場感をよく感じることができるだろう」と発表し、VRでは、ディスプレイに接する距離が近いため、解像度が落ちるという点を解決すべき課題として挙げた。

しかし、現在のmobile機器用AM有機EL panelの最高解像度は、サムスンディスプレイがSID2016で公開した806ppiが最高解像度である。

現在AMOLED panelの量産に適用されている技術は、線形ソースから有機EL発光材料を熱で蒸発させ、蒸発した有機EL発光材料がFMM(fine metal mask)を通過して基板に蒸着されるという原理である。

しかし、有機EL発光材料の蒸着過程で蒸着ソースとFMMの間の距離とFMMの厚さ、FMMと基板との間の距離により、有機ELの発光材料がFMMを通過する時に入射角(θ)が生じ、入射角によってSD( shadow distance)が発生することになる。SD問題のためにFMMを設計時にSDを最小限に抑えるため、maskの厚さとstep hightを決定する必要があり、これが解像度のFMM製造を困難にする主要原因となる。

Shadow Distance Principle, Sunic System IMID 2016

Plane Source Process, Sunic System IMID 2016

Plane Source Application, Sunic System IMID 2016

Plane Source Application, Sunic System IMID 2016

SUNICシステムでは、これらの問題点を解決するために、linear sourceではなく、plane sourceを提案し、これは高解像度AMOLED panelの核心技術になることを発表した。Plane source技術は、metal plateに有機EL発光材料を蒸着して裏返した後、metal plateに熱を加えることにより、有機ELの発光材料を垂直に蒸着させる技術である。有機EL発光材料のshadow angle(Ф)が90度になると、理論的にはSD(Shadow distance、step hight /tanФ)の値が0になるので、FMMの厚さを薄く、高解像度で設計することができ、高解像度のAMOLED panel製造が可能になる。

SUNICシステムのファン・チャンフン博士は「plane sourceを使用すると、SD値を従来比の約8倍まで減らすことができ、VR用11K(2250ppi)AMOLED panelの具現が可能になれば、大面積SMS蒸着技術においても8K(200ppi)RGB 有機EL テレビ用panelの製造が可能となる。」と説明した。

特にplane sourceを適用したSMS蒸着技術が大面積で適用が可能になると、大面積有機EL panel製造技術にも大きな波紋を起こすことができると予想される。

現在までRGB方式で大面積有機EL panel製造のための技術としては、inkjet printingを適用したsolution processが重点的に開発されているが、soluble 有機EL発光材料の性能が従来の蒸着用有機EL発光材料よりも低いという問題があった。しかし、plane source技術が開発に成功し、適用が可能となるなら、蒸着用有機ELの発光材料をそのまま使用することができるので、solution process 有機ELに替わる大面積有機EL Panelの製造技術になることが期待される。

一方、SUNICシステムは、LG Displayに国内装置メーカーとして初めてGen6蒸着装置を納品し、2018年から本格的な量産が可能になると予想される。

折りたたむとスマホ、広げるとタブレット… UBIイ・チュンフン代表 「フレキシブル有機EL、新たなデジタルコンバージェンスを開く」

UBIリサーチのイ・チュンフン代表が基調講演をしている。

フレキシブル有機ELが、スマートフォンやタブレットPCを融合させることで、新しい「デジタルコンバージェンス」時代を開く主役になるものと予想される。

8月23日、済州島ICC済州で開催された「インダストリアル・フォーラム」でUBIリサーチのイ・チュンフン代表は基調演説でフレキシブル有機ELがもたらす産業の変化を提示した。

イ・チュンフン代表は、フレキシブル有機ELの多様な応用分野を見つめながらタブレットPCがスマートフォンに吸収されるデジタルコンバージェンスが起こることを強調した。

彼は「フレキシブル有機ELは、画面を完全に折りたためるフォルダブル時代を開く」とし、「折りたたむと5インチ大のスマートフォンになり、開くとタブレットPCになる革新的な製品が現れる」と説明した。

フレキシブル有機ELは、薄く、軽く、割れにくいという特性と、柔軟でスペース効率の長所を前面に出して多様に活用されるであろうというのが、イ・チュンフン代表の説明である。

彼は「フレキシブル有機ELは、自動車のスクリーンおよび照明、フレキシブルサイネージ、フォルダブルゲーム機だけでなく、スマートヘルメットなどウェアラブル製品のスマートファッションに至るまで、幅広い分野に応用されるだろう」と予想した。

一方、イ代表はUBIリサーチの資料を引用して、「2020年には全体のスマートフォンの60%を有機ELスマートフォンが占め、2021年には有機ELのスマートフォンのうち、70%がフレキシブル有機ELを搭載するであろう」と予想した。

サムスンディスプレイ、有機ELのBT2020最初に言及、有機ELの発光材料メーカーの課題が深まる

サムスンディスプレイ発表資料,  IMID 2016 Keynote Samsung Displayを発表

BT 2020を満足させるための各color別色座標開発の方向、Source:Galaxy S SeriesのAMOLED特性分析レポート

済州島ICCコンベンションセンターで開かれているIMID 2016イベントのkeynote sessionでSamsung Displayのキム・ソンチョル副社長は、ディスプレイのトレンドと、それに適したディスプレイはAMOLEDであると強調し、AMOLEDが解決しなければならない問題について発表した。

キム・ソンチョル副社長は、今年に何度も似たようなテーマで発表を行ったが、今回の発表では、AMOLEDの色座標もBT2020で進めなければならないと言及し、有機EL発光材料メーカーの課題が深まるものと予想される。

これまでのキム・ソンチョル副社長の発表では、有機ELの発光材料は、redとgreenだけがりん光が適用しており、blueのりん光の開発と適用が急がれる。blueのりん光が適用される場合、従来比の300%の効率向上をもたらすことができると、りん光blueの適用を重要課題として発表した。

しかし、今回のIMID 2016 keynoteでは、りん光blueの適用とともにBT2020に対して初めて強調した。

BT2020は、各color別、にR、G、Bの波長が630nm、532nm、467nmである色空間で、CES 2016でUHD AllianceによってUHD テレビに適用される色空間に採用された。

UBIリサーチで2016年5月に発刊した「Galaxy S SeriesのAMOLED特性分析報告書」によると、Galaxyシリーズの色座標はBT2020を満足させる必要があり、そのためにu ‘の場合、redの増加、greenで減少、blueで減少しなければならず、v ‘の場合はredで減少、greenで増加、blueで増加する方向に色座標の移動がなければならないと分析した。

Mobile機器のpanelの解像度と色座標は、テレビの開発方向をたどる傾向がある。UHD AllianceでBT2020を標準として採用しただけに、これに満足するmobile用AMOLED panelが作られるために、寿命と効率に重点を置いている有機EL発光材料メーカーの開発焦点が変わらなければならないものと予想される。

LGディスプレイ「POLED、自動車クラスタとCIDデザインが差別化の核心」

LGディスプレイのアン・サンヒョン部長が基調講演をしている。

Hyunjoo Kang / jjoo@olednet.com

 

LGディスプレイが、プラスチック有機EL(POLED)を通じて自動車業界が「デザイン差別力」を持つことができると強調した。

8月23日、済州島済州ICCで開催された「インダストリアル・フォーラムIMID 2016」で、LGディスプレイのアン・サンヒョン部長は、「自動車市場におけるプラスチック有機ELの展望とアプリケーション」というタイトルの基調演説で、POLEDが自動車内部の設計にもたらす利点を説明した。

POLEDは、特に車両内クラスタと、CID(center information display)デザインを自由にすることができるとアン部長は強調した。

アン部長は、「自動車市場では、クラスタとCID関連デザインの差別化および大きいサイズの具現が可能で、割れないパネルを必要としている」とし「POLEDを通じてCIDとクラスタを統合したり、大きなサイズのCID、自由な形のクラスターのデザインが可能で、自動車メーカーの差別化のポイントになることができる」と述べた。

有機ELは、LCDに比べてコントラスト比、色域、応答速度、薄さの具現などはより優れている。しかし、life timeとburn in部門は遅れがちであることが課題であるということがアン部長の説明である。

彼は、「POLEDはライフタイムが25℃の環境で、LT80基準10000から、2020年15000まで上がり、Reliabilityは2016年の240hrsから2018年には500hrsまで改善されると予想している」とした。

アン部長は、「LGディスプレイは、クラスタとCIDのPOLEDに関連し、2018年13インチFHDカーブド、2019年25インチカーブドとプリフォームのPOLEDを出す予定である」と明らかにした。

サムスンディスプレイ主席研究員「VR•ARが3Dテレビのようになる?」

サムスンディスプレイのイ・ジョンソ主席研究員が基調講演をしている。

Hyunjoo Kang / jjoo@olednet.com

サムスンディスプレイのイ・ジョンソ主席研究員は、「VR•AR市場は、過去3Dテレビ市場とは異なり、肯定的であるという観点を提示した。

8月23日、済州島済州ICCで開催された「インダストリアル・フォーラムで、イ・ジョンソ主席研究員は、「VR/ARのためのディスプレイ技術」というタイトルの基調講演で、VR•AR市場が過去3Dテレビ市場とおなじような道を歩くであろうと一角の懸念にについて言及した。

イ・ジョンソ主席研究員は、「3Dテレビ市場は、コンテンツ生産および3D転換技術の限界、3Dディスプレイの低品質、標準の不在などで活性化されなかった」とし、「しかし、VR・AR市場は、ポケモンGO、ホロレンズなど、すでにコンテンツとハードウェアが登場しており、数多くのメーカーがこの分野に参加している」と述べた。

Apple、マイクロソフト、インテル、facebookなど、屈指の企業がVR・AR分野のために積極的に投資しており、生態系が形成されているというのが彼の説明である。

イ研究員は、ゴールドマン・サックスの資料を引用して、「VR・AR市場は、2025年までに850億ドルの規模を形成するであろう」と強調した。

イ研究員は、さらにバーチャルリアリティ(VR)と拡張現実(AR)分野に有用な有機ELの技術的特徴を説明した。特に透明有機ELが拡張現実(AR)技術を具現するための核心ソリューションであると強調した。

彼はARについて「実際、物理的環境やリアルタイム画面に加わるデジタル経験である」と説明し、「透明ディスプレイがこれを具現してくれる」と述べた。

有機ELは、LCDに比べて透過率が高く、透明ディスプレイを作るための最適なソリューションとして考えられている。この研究は、「透明有機ELの具現のためには、高い透過率と低い抵抗のカソード(cathode)が必要であり、基板(substrate)が熱によく耐え、フレキシブルが可能でなければならない」と説明した。

また、透明ディスプレイの透明領域にメタル類を適用すると、ミラー(mirror)ディスプレイで具現され、鏡のような形としてもARを楽しむことができる。そのためには、高い反射率と高度の色域(high color gamut)が必要であるというのがイ・ジョンソ主席研究員の説明である。

TADF、今年の秋、有機ELカンファレンスで話題に… Cynora、メーカーを代表して技術力を強調

TADF is one of hot issues in OLED industry. (写真出典 : CYNORA)

Hyunjoo Kang / jjoo@olednet.com

済州島IMID 2016をはじめに今後有機EL関連のカンファレンスが本格的に開かれる予定の中、熱活性化遅延蛍光(TADF)技術が今回秋シーズンの有機ELイベントの熱い関心事の一つであると予想される。

Cynoraのような、この分野をリードするメーカーは、今年の秋の有機EL関連イベントを通じて、その技術力を積極的に公開する計画である。

現在、市販されている有機EL搭載製品は、ブルー発光材料の効率が低いため、ディスプレイのエネルギー効率に限界があるというのが問題として指摘されている。

核心的なディスプレイメーカーの間で、TADF技術はブルー発光材料の効率を高めるための代表的な方法として脚光を浴びている。

来る8月23日から済州島で開かれるIMIDと、28日からサンディエゴで開催されるSPIEカンファレンスでも、この技術に対する重要性が浮き彫りにされる予定である。

ブルー材料関連のTADFをリードするCYNORA GmbHは、今回のふたつの行事で、業界を代表してこの技術に関連する情報を発表する計画である。材料の開発から精密な機械工学に至る内容が用意されている。同社は5月、外部量子効率(EQE)が16.3%(100cd/m2条件)に至る濃紺色材料を開発したと発表した。

これと共に、韓国の成均館大学、日本の九州大学、中国の清華大学も今年の秋のカンファレンスを通じて、この技術に関連する学術情報を共有する計画である。

一方、9月末にサンディエゴで開催される有機EL World Summitでも、有機EL応用製品の消費電力を改善する技術が重要なテーマの一つであると予想される。

UBIリサーチ、55インチ以上の有機EL テレビパネル市場の予測値は約20〜30%低下

55inch LG OLED TV

Hyunjoo Kang / jjoo@olednet.com

UBIリサーチが2016〜2020年までに55インチ以上の有機EL テレビパネル出荷量が当初の予測値よりも約20〜30%ほど減るものと予想した。

これは、65インチ以上のテレビ市場が大きくなっていることを勘案したものである。

今年の初めにUBIリサーチは、55インチ以上の有機ELパネルのグローバル出荷量が2016年には120万枚、2020年には810万枚まで成長すると予測した。

しかし、マザーガラスあたりの生産量が少ない65インチパネルの量産比重が高まるにつれ、予測値を20〜30%に引き下げた。これによって2016年には約80〜90万枚、2020年に約600万枚前後になると予想した。

これは、LGディスプレイの大型有機ELパネルの量産ラインである坡州(パジュ)のE3、E4工場を基準に算定した数値である。

E3工場は、55インチパネルの生産を中心に稼動されている。E4工場も、55インチの生産比率が高いが、65インチパネルも同時に量産している。

現在、大型テレビは55インチが主流であるが、65インチのテレビ市場も急速に成長している。これに、LGディスプレイは65インチパネルの割合を増やしている。

UBIリサーチの市場調査結果、LGディスプレイは2016年第2四半期は約2万8000枚の65インチの有機ELパネルを出荷した。これは、前期比約2倍に増えた数値である。

E4ラインのGen8マザーガラス一枚あたり55インチ有機ELパネルは6枚作成されるが、65インチパネルは3枚作成される。

LGディスプレイが65インチの割合を増やすほど、同じ期間の生産量は減るということである。これを勘案すると、55インチ以上の有機ELパネルの出荷量が約20〜30%低くなるというのがUBIリサーチの見込みである。

一方、もう一つの市場調査会社IHSも、先日、グローバル有機EL テレビ市場の予測値を32%下方修正した。これにより、今年は約83万台、2020年に580万台になると予想している。

サムスン電子、Note 7互換性のあるVR発売…視野角•目の疲労を改善

Gear VR(Source = Samsung)

サムスン電子が視野角と使いやすさを改善し、互換性を広げたバーチャルリアリティ・ヘッドセット「ギアVR(Gear VR)」を19日、国内発売する。

今回の新製品「ギアVR」は、レンズの直径が従来の38mmから42mmに拡大されている。

視野角が96度から101度広がって、より鮮明で没入度の高いバーチャルリアリティを楽しむことができ、目の疲労も改善されるというのが、サムスン電子の説明である。

「ギアVR」は、Galaxy Note 7と互換性のあるUSBタイプ-Cポートを採用した。

付属のmicro USBポート用ジェンダーを活用してGalaxy ノート5、Galaxy S7 Edge、Galaxy S7、Galaxy S6 Edge+、Galaxy S6、Galaxy S6 Edgeも連結して使うことができる。

既存の「ギアVR」に充電機能のみを提供していた外付けUSBハブは、 外付けメモリや外付け入力機器との接続も可能となった。

ギアVRの内外を洗練されたブルーブラック色に変更し、VRコンテンツを視聴する際に光の反射を改善した。

機器の操作もさらに便利になった。

従来の「戻る」ボタンの横に「ホームボタン」が追加され、VRコンテンツ鑑賞中でもメイン画面であるオキュラスホーム画面に簡単に移動することができる。

新しくなった「ギアVR」は、デジタルプラザ、ハイマート、電子ランド、Eマートなど、全国1,100以上の店舗とサムスンWAドットコムはもちろん、オープンマーケットを含むオンラインでも購入することができる。

出庫価格は従来のギアVRモデルと同じ12万9,800ウォンである。

サムスン電子は、「ギアVR」をより多様に楽しむことができるコンテンツインフラも持続的に拡大していく。

オキュラスストアでゲーム、教育、ソーシャルなど、多様なカテゴリの300種のコンテンツを楽しむことができる。

特に、「リオVR」アプリで、リオオリンピック9種競技の主要VR映像をテレビで楽しむことができ、22日の閉幕式もVR生中継でギアVR顧客に提供する。

開幕式の主なシーンは、デジタルプラザ店舗でもギアVRで視聴できるようにする予定である。

サムスン電子は来月、360度の動画コンテンツサービス「Samsung VR」アプリをオープンして「ギアVR」ユーザーに様々な仮想現実コンテンツを提供する予定である。

サムスン電子の関係者は、「今回リリースする「ギアVR」の強化されたハードウェアとソフトウェアを通じて、利用者に優れた没入感とともに、最高のバーチャルリアリティ体験を提供する」とし、「今後もコンテンツ連携サービスをさらに強化して、バーチャルリアリティの生態系の拡張に力を注いでいく」と述べた。

「ギアVR」の詳細については、サムスン電子のオンラインサイト(http://www.samsung.com/sec/gear)で確認できる。

有機ELスマートフォンの大幅成長… 2016年第2四半期のパネル出荷量72%上昇

OLED Smartphone Galaxy Note7(出典 = Samsung)

Hyunjoo Kang / jjoo@olednet.com

 

世界市場で有機ELスマートフォン市場が際立って成長している。2016年第2四半期のグローバルスマートフォン用有機ELパネルの出荷量は、前年同期比72%増えたことが分かった。

UBIリサーチの調査によると、第2四半期、世界に出荷されたスマートフォン用有機ELパネルは8800万で、これは、2015年第2四半期5120万枚より72%上昇した数値である。

有機ELスマートフォン市場の急成長を主導するのは、韓国と中国の主要スマートフォンメーカーである。

有機ELスマートフォン市場の代表走者であるサムスン電子は、有機ELスマートフォン製品を拡大している。同社は最近、Galaxy Noteシリーズでは初めてのフレキシブル有機ELパネルが搭載されたGalaxy Note 7を発表した。

サムスンだけでなく、中国のスマートフォンメーカーも有機ELの採用を増やし、この市場の成長をリードしている。

特に、Huawei社のスマートフォン事業の成長が有機EL市場に少なからぬ影響を与えている。市場調査会社IDCによると、今年上半期、世界のスマートフォン販売量の増加は3%に過ぎない。しかし、多数の有機ELスマートフォン製品を保有しているHuawei社の今年上半期のスマートフォン販売量は、前年同期比25%増加した。

一方、UBIリサーチによると、2016年第2四半期のグローバルスマートフォン用有機ELパネル市場の総売上高は31億6000万ドルで、前年同期に比べて約27%上昇した。

LGディスプレイIP担当オ・ジョンフン常務、韓国知識財産協会長に選任

LGディスプレイIP担当オ・ジョンフン常務

LGディスプレイ(代表取締役副会長ハン・サンボム、韓相範/www.lgdisplay.com)は、韓国知識財産協会(KINPA、Korea Intellectual Property Association)総会の結果、LGディスプレイ(IP Intellectual Property)担当オ・ジョンフン常務が、第3代会長に選任されたと18日明らかにした。

韓国知識財産協会は、企業の知的財産競争力の強化のために、2008年に設立された韓国の代表的な知的財産の民間団体として、LG電子とサムスン電子など、約120社余りの企業を会員としている。

さらに韓国知識財産協会は、各種のカンファレンスや教育を通じて知的財産の重要性を知らせることをリードする一方、知的財産問題の対応策の議論のために会員社間の協力を図っており、これを通じて国家知識財産力量の強化に貢献してている。

オ・ジョンフン新会長は、「韓国知識財産協会が知的財産分野の専門性のある独立した企業協議会として活動底辺を拡大し、成長できるように最善を尽くす」とし、「特に、大・中小企業間の協力を通じて有用な知的財産のノウハウの共有など、会員に実質的な恵沢が与えられるようにする」と抱負を述べた。

スマートフォン用有機EL出荷量、2016年の3億枚から2019年には10億枚を突破

サムスン電子のflexible 有機EL搭載、Smartphone Galaxy Note 7

Hyunjoo Kang / jjoo@olednet.com

 

グローバルsmartphone用有機ELパネルの出荷量が、2016年史上初めて3億枚を超え、2019年には10億を超えるとの見込みである。

16日、UBIリサーチは2016年のスマートフォン用に該当する4インチ〜6インチの有機ELパネルの世界出荷量が、2015年比で約27%増の3億1,880万枚になるものと予想した。続いて2017年5億530万枚、2018年9億250万枚、2019年には11億7,020万枚を経て、2020年には13億7900万枚に達すると予測した。

UBIリサーチは、特にスマートフォン市場でflexible 有機ELの急成長が全体のスマートフォン有機EL出荷量の急増を主導するものと見込んでいる。

UBIリサーチの調査によると、スマートフォン用有機ELのうち、rigidタイプの出荷量は2016年全体のスマートフォン用有機EL出荷量の78%という圧倒的なシェアを占める見込みである。しかし、2018年にはflexibleが56%を占め、rigidタイプを超えるものと予想される。

さらに2019年にはflexibleが62.3%、2020年には67%まで割合が高くなり、スマートフォン有機EL市場の確かな主流として定着するものと予測される。

一方、別の市場調査会社であるIHSも、2016年スマートフォン用有機ELパネルの出荷量が初めて3億枚を超えると予測した。IHSは、今年のスマートフォン有機EL出荷量は3億6688万枚、2019年6億6366万枚と見ており、UBIリサーチとは多少の差を見せた。

有機EL MicrodisplayメーカーeMagin上半期の売上高3.8%減少…ライセンス売上高100万ドルが発生

eMagin `s Microdisplay (出典 = eMagin )

Hyunjoo Kang / jjoo@olednet.com

 

バーチャルリアリティ(VR)機器、拡張現実(AR)機器および医療用機器向けの有機ELマイクロディスプレイ(Microdisplay)技術メーカーであるeMaginが、2016年上半期の売上高が前年同期比で3.8%下落し、米ドル240万4,000ドルの純損失を出したことが分かった。

11日(現地時間)にeMaginが発表した2016年第2四半期の実績資料によると、同社は過去第2四半期に前年同期比で約11%下落した550万ドルの売上高を記録した。

このため同社は、上半期の総売上高は前年同期比約3.8%下落した1253万4000ドルであった。相反する製品の販売の売上高は、大きな違いはないが政府からの契約受注が前年同期に比べ不振であった。

しかし、前年同期にはなかったライセンスの売上高が、今年上半期には100万ドル発生した。同社は、VRヘッドセット技術に関する知的財産権を持っている。

今年第2四半期、同社は216万4000ドルの純損失を記録し、上半期の純損失は合計215万ドルである。前年同期の25万4000ドルの純利益に比べて240万4000ドルが下落した。

同社のCEOであるAndrew G. Sculleyは、「今年第2四半期には、政府からの契約規模が小さく、私たちの製造機器にダウンタイムがあった」と説明した。

Sculley CEOは、「私たちは、消費者の需要が拡大しているVR、AR市場で必要とする解像度と明るさを満たすことができる技術を持っている唯一のメーカーであると信じている」と強調した。

政府の資金援助を申請したJDI、上半期の営業損失106億円

Source = JDI

Hyunjoo Kang / jjoo@olednet.com

 

最近、日本政府に財政支援を申請したことがわかって注目を集めたジャパンディスプレイ(JDI)は、今年上半期106億円(約1149億ウォン)の営業損失を記録した。

JDIは、最近の実績発表を通じて、6月30日に終了した会計年度2016年第1四半期に前年同期比29.2%減の1743億円の売上高と前年同期比の営業利益が56億円減の34億円の営業損失を出したと発表した。

これによってJDIは、今年の上半期の総売上高3506億円(約3兆8000億ウォン)と107億の営業損失を記録した。JDIは前四半期の出荷量が予想値に及ばず、中国でのASPの下落などにより営業利益が低迷したと説明した。

特にJDIの売上高の50%を占めてきたAppleのiPhone販売の不振がJDIの事業に打撃を与えたと分析されている。

10日、日本のメディアは、JDI本間充CEOが「日本産業革新機構(INCJ)が支援を約束した」と明らかにしたと報じた。JDIの今回の資金支援は、損失を挽回する一方、有機EL量産ラインの構築を支障なく行うためであると分析している。

一方、JDIは、モバイル有機EL量産ラインの構築を進めており、Appleの次期iPhone新製品に有機ELパネルを供給する有力な候補の一つになると期待されているメーカーである。JDIは、今回の業績発表を通じて「2018年上半期から有機EL量産を開始する計画である」と強調した。

同社は9月30日に終了している会計年度2016年第2四半期に2100億円の売上高と10億円の営業利益を出すと見込んでいる。

2016上半期有機ELウェアラブル、スマートウォッチがすっぽり入りVR・スマートバンドが主流

リスボン・ロックフェスティバルに設けられたGalaxy ・アドベンチャーパークで、サムスン電子のモデルがVRバンジージャンプをしている。 (出典=サムスン電子)

Hyunjoo Kang / jjoo@olednet.com

 

今年上半期の有機ELウェアラブル機器市場は、前年同期とは異なり、スマートウォッチ部門は静かだったのに対し、バーチャルリアリティ(VR)機器とスマートバンドが主流を成した。

UBIリサーチの調査によると、今年上半期に公開された有機ELウェアラブル機器のうち、VR機器(有機ELディスプレイを直に搭載したり、有機ELのスマートフォンを挟んで使うことができるVR機器)は、6種。スマートバンドは4種である。

2015年上半期に公開された有機ELウェアラブル機器は、スマートウォッチ5種とスマートバンド3種である。これは、スマートウォッチの新製品がほとんど出ていない今年の上半期と対照的である。

VR部門はオキュラスが去る1月、サムスンディスプレイの有機ELを搭載したVR機器である「オキュラス・リフト」の発表を皮切りに、ソニー、HTC、DeePoonなどが、消費者家電見本市(CES)のような国際展示会で新製品を続々と公開した。最近、サムスン電子は、ニューヨーク・Galaxy Note 7アンパックイベントで、Galaxy Note 7と連動されている新しい「ギアVR」製品を発表し、これに力づけられ、第3四半期にもVRの熱気が続く見込みである。

上半期のスマートバンド部門は、サムスン電子の「ギアフィット2」、シャオミの「ミーバンド2」、Fitbitの「アルタ」などが発売され、市場を盛り上げた。

今年上半期に発表された有機ELスマートウォッチの新製品は、中国GEAKが、5月の「CESアジア2016」で展示した有機ELとE-Paperデュアル・ディスプレイの「GEAK Watch3世代」が唯一であったが、それさえも市場に出てこなかった。

スマートウォッチ市場がこのように停滞を見せているのはバッテリの短い寿命、有用なアプリケーションの不在などにより、消費者の心をつかめないことが要因として指摘されてきた。

しかし、第3四半期、サムスン電子とAppleのスマートウォッチの新製品が発表されることが知られ、この市場が再び活気づけられるものと期待されている。

サムスンは9月、ベルリンで開かれたIFA 2016で「ギアS3」を公開することがわかっており、Appleも9月に「Appleウォッチ2」を発表するという噂がある。実際にAppleは、6月の世界開発者会議(WWDC)で、速度と機能を強化したスマートウォッチ用の新しいOS「Watch OS 3」を公開したこともあり、期待が集められている。

Galaxy Note 7、スマートフォン初の明るさ1,000cd/㎡突破

Galaxy Note 7が明るさ1,000cd/㎡を突破した。

サムスン電子の新製品Galaxy Note 7(Galaxy note 7)のディスプレイが、スマートフォンで初めての明るさ1,000cd/㎡(横・縦1メートルの平面にキャンドル1000個をつける程度の明るさ)を突破したとサムスンディスプレイが10日発表した。

Galaxy Note 7は、ディスプレイの専門機関であるディスプレイメイトの画質評価で、総合スコア「Excellent A」の評価を獲得した。ディスプレイメイトが公開した評価結果によると、Galaxy Note 7は、主要な評価項目である、明るさ、屋外視認性、色表現力など、歴代最高レベルを記録したことが分かった。

Galaxy Note 7は、5.7型QHD(2560×1440)有機ELを搭載し、解像度とサイズの面で前作のノート5と同じスペックを維持しているが、明るさ、反射率などの屋外視認性に関連する性能は大幅に改善されたことが分かった。

スマートフォンは、他のIT製品に比べて屋外で使用している場合が多く、明るい太陽光の下でも画面がはっきり見える程度である屋外視認性が重要である。屋外視認性は、ディスプレイの明るさと反射率に最も大きな影響を受ける。ディスプレイメイトによると、Note 7の最大輝度は1,048cd/㎡と測定されており、前作のGalaxy ノート5の861cd/㎡より22%近く上昇した。

Galaxy Note 7は、画面視聴を散漫させ、目に疲労度を高める要素である画面の反射率も持続改善し、ノートシリーズの中で歴代最低である4.6%を達成し、無限大に至るコントラスト比などにより、屋外でも優れた可読性を確保したというのがサムスン電子の説明である。

Galaxy Note 7は、モバイル(HDR High Dynamic Range)技術を搭載した。人の目は暗闇の状態である0cd/㎡から数万cd/㎡まで多様に認識するのに比べ、ディスプレイはそれよりはるかに狭い領域の明るさを表現することができ、その中に自然な場面を表わすことは難しかった。HDRは、画面の暗い部分はより暗く表現し、明るいところではより明るく表現し、画質を向上させる技術として、現在プレミアムUHDテレビを中心に使用されている。

特に、今回の評価では、Galaxy Note 7は、DCI-P3の色表現領域で満足度97%という最高レベルの記録を達成し、約80%レベルであるLCDベースの製品よりも優れた画質性能を誇示した。

 

自動車照明用有機ELがすくすくと成長… 2019年には、室内照明市場を超える

OLED Lighting for Automotive(写真出典 = Novaled)

Hyunjoo Kang / jjoo@olednet.com

照明用有機ELパネル市場が急速に成長を続ける見込みのある中、特に自動車(Automotive)照明用有機ELが有機EL照明市場をリードするものと期待される。

UBIリサーチが8日に発刊した「2016 OLED Lighting Annual Report」によると、グローバル自動車照明用有機ELパネル市場は、今年300万ドルに過ぎない。

しかし、2017年から急成長を重ね、2019年には2億9600万ドル規模を形成し、室内照明用有機ELパネル市場を上回ると予測される。2019年室内照明用有機ELパネル市場は、1億8300万ドルであると観測される。

続いて2020年には、自動車照明用有機ELパネル市場は8億2100万ドルで、4億9400万ドルの室内照明市場とより一層の差が広がるものと予想される。その後は、室内照明有機EL市場が急成長し、2023年から自動車部門の売上高を超えると予想される。しかし、その後も、自動車部門は、室内照明とともに有機EL照明市場のメジャー領域を確保する見込みである。

有機ELは、多様なデザインが可能であるということと、目の健康に有害でないという利点のおかげで、次世代自動車照明用パネルとして脚光を浴びている。特に有機ELは、曲面デザインが可能であるという点が車のライトの利点として浮上している。

実際にUBIリサーチは、自動車照明用有機EL市場でフレキシブル有機ELのシェアは、今後継続的に75%以上になるとものと見込んでいる。

UBIリサーチの関係者は、「有機ELは、フレキシブル具現が可能であり、自動車室内灯、テールライトなどのデザイン面での利点が多い」とし、「より薄い自由曲面のデザインが可能となり、車両内のどの位置にも設置できる照明を設計することができ、自動車メーカーの新たな差別化のポイントになるであろう」と説明した。

グローバル照明用有機EL市場、2020年には1兆8千億ウォン…半分がLGディスプレイ

Global OLED lighting panel revenue market share(出典= UBI Research、2016 OLED Lighting Annual Report)

Hyunjoo Kang / jjoo@olednet.com

世界の有機EL照明パネル市場が毎年急成長を重ね、2020年には1兆8千億ウォン規模を形成すると予測されており、LGディスプレイがその中で53%のシェアを占めると予想される。

UBIリサーチが8日に発刊した「2016 OLED Lighting Annual Report」によると、グローバル有機EL照明パネル市場は2016年米ドル1億1400万ドル(約1266億ウォン)規模を形成し、2017年から2025年まで年平均66%の成長率を記録すると予想される。

有機EL照明は、高いエネルギー効率、応用分野の多様性が利点であるとして浮上している。グローバル市場で白熱灯の使用規制が強化されたことも有機EL照明が脚光を浴びる要因となった。これにグローバル有機EL照明パネル市場も成長を重ね、2020年に米ドル16億ドル規模(約1兆8千億ウォン)を形成する見込みである。

LGディスプレイは、有機EL lightingパネルの量産技術を保有しながら投資も断行した唯一の企業である。2016年初め、LG化学の照明用有機EL事業がLGディスプレイに移管されたことがある。

LG Displayは、3月月15K規模の照明用第5世代有機ELパネルの量産ラインへの投資を決定、この事業を本格的に拡大している。この会社は2020年に照明用有機ELパネルの売上高が世界市場53%に相当する8億4800万ドル(約9400億ウォン)に達するものと予想されている。

応用分野別にみると、一般的な室内照明分野(down light)と自動車照明(Automotive)が急激な成長を記録しており、有機EL照明市場で最も大きな割合を占めるものと予測される。この他にも屋外用、医療用、展示用など、多様な分野で有機EL照明市場が拡大している。

一方、来る2025年の自動車照明用有機ELパネル市場は27億8600万ドル、室内照明パネル市場は34億900万ドル規模に成長するというのがUBIリサーチの予測である。

LG電子、オーストリア ベルヴェデーレ宮殿に有機EL4Kテレビを設置

LG 有機EL 4K テレビ

LG電子は、オーストリアのウィーンにあるベルヴェデーレ宮殿(Schloss Belvedere)に、ULTRA OLED TV(モデル名:55EG920)、LG ULTRA HDテレビなど、合計16台の4Kテレビを先月初旬に設置してオーストリアの文化を紹介している。

今までに10万人を超える訪問者が、王室文化、美術、建築など、オーストリアの文化をULTRA 有機EL TVとLG ULTRA HD TVで鑑賞した。特に王宮内のマーブルホール(Marble Hall)に設置されたULTRA 有機EL TVは、グスタフ・クリムトの作品を紹介して人気を集めている。

ベルヴェデーレ宮殿は、クリムト特有の神秘的な黄金色を最もよく表現することができるディスプレイとしてLGULTRA 有機EL TVを選んだ。王宮側は、毎年100万人以上が訪問し、有機EL TVでクリムトの作品を鑑賞するものと予想している。

クリムトは、オーストリア出身の画家で、華やかな色味、モザイク方式のユニークな構成など、それまでの保守的な美術界と差別化された作品世界を構築した。特に、「キス(Kiss)」、「ユーディット(Judith)」など、彼の20世紀初頭の作品は、実際に金を使って華やかさの頂点を示した。

有機EL TVは、バックライトがなく、画素一つ一つが光を出すために光漏れがなく、現存するテレビの中で自然色に最も近い色を実現することができる。どの角度から見ても色が歪曲せず、多くの観覧客が一度に見ても同じ色を見ることができる。有機ELならではの薄くて洗練されたデザインは、王宮の品格にふさわしいという評価を受けた。

LG電子のキム・ソンスオーストリア法人長は、「有機EL TVがクリムトの作品を目の前で見るような感動を与えるであろう」とし、「黄金色の感動を通じて有機EL TVの真の価値を伝えることであろう」と強調した。

やはり特許の強さ… UDC上半期、材料の売上高は低下、営業利益は大幅に上昇

出典 = UDC

有機EL材料の特許で最強の企業であるユニバーサルディスプレイ(UDC)が、2016年上半期の材料の売上高が低下したのもかかわらず、大幅な営業利益を記録した。ロイヤリティとライセンス部門の売上高が増加したのが、利益上昇の要因であると分析される。

4日(現地時間)、UDCは実績発表を通じて上半期は米ドル9,410万ドルの売上高と、3,670万ドルの営業利益(operating income)を出したと明らかにした。UDCは、前年同期は310万ドルの営業損失(operating loss)を記録したが、今年上半期の営業利益が大幅に改善された。売上高は、前年同期に比べて5.4%上昇した。

UDCは、今年上半期の材料の売上高が4,662万ドルで、前年同期より約9%下落した。しかし、ロイヤリティとライセンスの売上高は約24.3%上昇し、営業利益の改善に貢献した。

有機EL市場が成長するにつれて有機EL材料市場も大きくなっているのがUDCの実績成長につながったと分析される。UBIリサーチの「2016 OLED Emitting Materials Annual Report」によると、世界の有機EL発光材料市場は、2016年から有機EL発光材料市場は年平均46%の成長率を描き、2021年には43億2300万ドル(約4兆9250億ウォン)規模に達すると予想される。

有機EL材料市場は、多数の特許が適用されるところであるため、広範囲な特許を保有しているUDCの立地が大きい。実際にUDCは、過去2014年、2015年連続で有機EL発光材料市場の売上高グローバル1位に上がった。この会社は、最近、BASFで有機ELりん光材料の特許を9600万ドルで買収して注目を浴びた。

LGの4千万ウォンの77インチ有機ELテレビは、この価格で大丈夫?…競合他社製品の価格を比較してみると

LG電子が最近発売した77インチの有機ELテレビ(出典=LG電子)

Hyunjoo Kang / jjoo@olednet.com

最近、LG電子が77インチの有機ELテレビを発表し、4,100万ウォンという出庫価格が話題となった。価格に対する意見も分かれており、同じようなサイズの競合他社のテレビの価格動向を調べた。

UBIリサーチの市場調査によると、サムスン電子の78インチSUHDテレビ製品は、約900万~1,100万ウォン台(アマゾン最安値基準)で販売されている。去る4月に発売されたこの製品は、量子ドットフィルムを貼り付けたLCDパネルが搭載された。

LCDを用いるソニーテレビの場合は、今年1月に発売された75インチの製品が7月末には約670万ウォン、85インチの製品が約900万ウォンで、サムスン、LGの製品よりも安い方である。

LG電子の77インチ有機ELテレビ製品の実際の市場価格がいくらであるかはまだ正確に知ることができない。この製品の出庫価格である4,100万ウォンと比較すれば、サムスン電子の78インチ製品やソニーの85インチ製品よりも4倍ほど高い価格である。

既存の大型有機ELテレビの価格は、同じサイズのLCDテレビに比べて約2倍近くの差がある。最近はその格差がやや狭まることがあったが、これはLG電子が最近有機ELテレビの価格引き下げを断行した結果である。有機ELテレビが高いのは事実であるが、それでも市場がないわけではない。実際にLG電子は2016年第2四半期の有機ELテレビの販売量が前年同期に比べて4倍に増えたと、電話会議を通じて発表した。

しかし、LG電子の今回の77インチ有機ELテレビは、LCDテレビとの価格差が2倍よりも高い約4倍という面においては競争力が落ちるという意見もある。

これに対してUBIリサーチのイ・チュンフン代表は、「サイズが大きくなるほど歩留まりが急激に低下することを考慮すると、LGの77インチ新製品の価格がとんでもないほどとはいえない」とし、「歩留まりの改善などで価格も低下するし、これまでのテレビ市場の推移を見れば、最終的に市場価格が出庫価格に比べて半分まで低下することもある」と予想した。

LGの77インチ有機ELテレビの価格も4,100万ウォンから、今後2,000万ウォン台に下がることも可能で、同じようなサイズのLCDテレビとの価格差が最終的に2倍に狭まるという話である。

イ・チュンフン代表は、「これまで有機ELテレビがLCDテレビに比べて価格が2倍ほど高いにもかかわらず、それなりの市場地位を固めてきた」と説明した。

台湾2016年第2四半期のLCD出荷は中小型は減、大型は増… AUO・イノルックスなどの利益大幅に下落

台湾LCDパネルメーカーが第2四半期の実績を発表した。(写真出典= AUO)

Hyunjoo Kang / jjoo@olednet.com

 

2016年第2四半期の台湾パネル業界では、中小型LCDパネルの出荷量が減り、9インチ以上の大型パネルの出荷量は増えたことが分かった。

デジタイムズによると、第2四半期の台湾TFT-LCDパネルメーカーは、9インチ以上のパネルを5,838万台出荷した。これは、前期比18.1%、前年同期比0.8%増加した数値である。

第2四半期の台湾パネルメーカーの中小型パネルの出荷量は2億6,924万9千台で、第1四半期より0.5%減少しており、昨年第2四半期より6.3%減少した。

9インチ以下の中小型部門では、清華ピクチャーチューブス(CPT)が1億56万台で出荷1位を占め、ハンスターディスプレイ(HannStar Display)が6,789万台でそれに続いた。

第2四半期の9インチ以上の市場では、AU Optronics(AUO)は、第2四半期2,711万台のパネルを出荷して台湾1位に上がった。そのうち、717万6千台がテレビ用で、残りはノートパソコン、モニター、タブレット用である。2位のイノルックスは、2,709万台のパネルを出荷しており、テレビ用が1,072万台で、残りがノートパソコン、モニター、タブレット用である。

最近、各企業の第2四半期の実績発表によると、AUO、イノルックスなど、台湾の主要LCDパネルメーカーは、営業利益が減少したということがわかった。

AUOは、2016年第2四半期、前年同期に比べて約13%減少した800億台湾ドルの売上高を記録し、営業利益は1億1600万台湾ドルで、前年同期比約98%下落した。

イノルックスは、第2四半期の売上高が約29%減少した668億台湾ドルを記録し、30億3,900万台湾ドルの営業損失を記録した。