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Tablet PC用OLED市場、Appleの参入により2024年前年比6~7倍の成長を見込む

OLED panel shipment forecast for tablet PC

OLED panel shipment forecast for tablet PC

UBIリサーチが最新発刊した「2024年中大型OLED Display年間報告書」によると、tablet PC用OLEDパネル出荷量は2024年1,200万台から年平均24.1%の成長率で2028年2,840万台になると展望される。

Tablet用OLEDパネル出荷量は2022年130万台、2023年180万台と小規模な市場を形成していたが、2024年発売予定のApple iPadにOLEDが搭載が決定され、サムスンディスプレイとLGディスプレイがiPad向けのtable PC用OLEDパネルを生産している。

サムスンディスプレイは11インチモデル、LGディスプレイは12.9インチモデル用にパネルを生産しており、Appleの合流に支えられ、2024年のtablet PC用OLED市場は2023年比6~7倍の成長を遂げるとみられる。

また、tablet PCだけでなく、さまざまなIT製品群にOLEDを適用するために、パネル企業の活発な投資が行われている。 最近では、サムスンディスプレイの8.6G ITライン投資に続き、BOEも8.6G ITライン投資を進めるほか、LGディスプレイもITライン投資のための資金確保のために増資を進めており、Guangzhou LCDライン売却を計画している。 パネル企業の積極的な投資の影響により、IT用OLED市場はさらに拡大するものと予想される。

▶ 2024 中大型OLED Display 年次報告書 のサンプルページ

2028年OLED発光材料市場、年平均5.8%の成長率で24.3億ドルと展望する

UBIリサーチより最新発刊された「4Q23_Quarterly OLED Emitting Material Market Tracker」によると、OLED発光材料市場は2023年の18.4億ドルから年平均5.8%の成長率で2028年には24.3億ドルに達するとの見通しだ。

国別では、韓国のパネルメーカーの材料購買額は2023年11.1億ドルから年平均4.2%の成長率で2028年には13.6億ドル、中国の材料購買額は2023年7.3億ドルから2028年10.7億ドルになると予想した。

想定内の結果となった場合、2028年の国別材料購入比率は韓国が56%、中国が44%となるるが、中国のパネルメーカーは中国内需向けとwhite box向けにパネルを主に量産しているため、今後パネル出荷量が増加したとしても低価格材料が使用されると予想され、中国の発光材料市場の成長率は現在の予測より更に縮小する可能性もある。

また、UBIリサーチは2028年、サムスンディスプレイの発光材料購買額を8.1億ドル、LGディスプレイは5.5億ドル、BOEは4.4億ドルに達すると予測した。

▶4Q23 OLED Emitting Material Market Track

IT用OLED出荷量、年平均41%の成長率で2027年は3,100万台の見通し

UBIリサーチが最新発刊した「IT用OLED技術と産業動向分析レポート」によると、タブレット PCとノートブック型、モニター用OLEDの出荷量は年平均41%の成長率で2027年には3,100万台に達する見通し。

今回の展望はサムスンディスプレイの5.5世代ラインと6世代ライン、8.5世代QD-OLEDライン、8.6世代(2290 x 2620mm2)IT用ライン、LGディスプレイとBOE、Visionoxの6世代OLEDラインを基準にしている。

IT用OLED 出荷量見通し

IT用OLED 出荷量見通し

IT製品としてOLEDはスマートフォンやテレビに比べて注目されていない市場だったが、新型コロナウイルス事態によるIT製品の需要増加とAppleのIT用OLED搭載の見通しにより大きく注目され始めた。

既存事業ではサムスンディスプレイが5.5世代rigid OLEDラインであるA2と8.5世代QD-OLEDラインの一部で、EDOなど一部の中国企業でIT用OLEDを少量量産する水準だったが、2024年からサムスンディスプレイとLGディスプレイは6世代ラインでAppleのiPad用OLEDを本格的に量産開始する予定であり、BOEもB12ラインでIT用OLEDを量産する計画だ。

また、サムスンディスプレイは今年初め、IT用に8.6世代OLEDラインへの投資を決定し、2026年上半期からノートブック用など多様なIT用製品を量産するものと予想される。

それだけでなく、LGディスプレイとBOEもそれぞれ投資金と顧客会社を確保でき次第、8.6世代ラインへの投資を開始するという計画であり、Visionoxもまた8.6世代ライン投資のために主要装備業者らとミーティングを行っていることが調査の結果判明した。

今後、IT用にセット業者のOLED需要が増加し、パネル業者の8.6世代ライン投資が進行されれば、スマートフォン市場に続きIT市場がOLEDの新しい高付加価値市場になる見通しである。

▶IT向けOLED技術と産業動向分析レポート Sample

[IMID 2023] サムスンディスプレイとLGディスプレイが展示したOLED

8月22日, BusanのBEXCOで開催された「IMID 2023」でサムスンディスプレイとLGディスプレイが多数のOLED製品を展示した。

まずサムスンディスプレイは「IMID 2023」で77インチQD-OLEDとlight field displayである「2D↔3D Display」、「Slidable Flex Solo」と「Slidable Flex Duet」、「Rollable Flex」、「Flex G」、「Flex Note」などのフォルダブルおよびスライド製品を展示した。 「2D↔3D Display」を除く製品は先週開催された「K-Display2023」で展示された製品で、展示規模は「K-Display2023」より小さかった。

Samsung Display 2D↔3D Display

Samsung Display 2D↔3D Display

Samsung DIsplay Light Field Display

Samsung DIsplay Light Field Display

サムスンディスプレイが展示した「2D↔3D Display」の大きさは16インチ、パネル解像度は3840×2400であり、ユーザーの視線を追跡するeyetracking技術が挿入され、40°以上の3D視野角を支援する。

LGディスプレイは「META Technology」が適用された77インチ8K OLEDと45インチおよび27インチゲーミングOLED、「34” Full Dashboard OLED」、「18” Rollable OLED」、「15.6” Light Field Display」、「0.42” OLEDoS」を展示した。

LG Display Rollable OLED

LG Display Rollable OLED

LGディスプレイが韓国で初めて公開した18インチrollable OLEDは、tandem素子構造を適用してさらに明るくなった画面を具現し、10万回以上のローリングテストを通過した。 「18″ Rollable OLED」の解像度は2560×1440、明るさは1,000nits、ローリング半径は20Rであり、カバーウィンドウ素材はTPU(Thermoplastic Poly Urethane)だ。 LGディスプレイ関係者は「18インチrollable OLEDを量産する計画はまだなく、実際製品量産時のローリング半径は5~10Rの間になるだろう」と話した。

3500ppiの超高解像度製品である「0.42″ OLEDoS(OLED on silicon)」は「K-Display 2023」で展示した製品と同じ製品であり、LGディスプレイのパネルに韓国の光学モジュール開発企業であるLetinARの光学系を接合した製品だ。

LG디스플레이 부스

LGディスプレイ「昨年から続いているパネル在庫調整の相当部分を進め、第4四半期に黒字転換が予想される」

LGディスプレイの2023年第2四半期実績要約

LGディスプレイの2023年第2四半期実績要約

LGディスプレイが26日に開催した2023年第2四半期実績発表カンファレンスコールで、LGディスプレイCFOのSeong-Hyeon Kim(キム·ソンヒョン)が「昨年から続いているパネル在庫調整のかなりの部分が進んでおり、今年の第4四半期には黒字転換を予想している」と発表した。

昨年からテレビ、IT製品を中心に前方産業の強力な在庫調整が続き、産業生態系全般のパネル在庫水準が低くなる中で、第2四半期にはOLEDテレビを含む中大型製品群のパネル購買需要が増えて出荷が拡大している。 前四半期対比出荷量は11%、売上は7%増加した。

第2四半期の製品別販売比重は(売上基準)テレビ用パネルは24%、IT用パネルは(モニターとノート型パソコン、タブレットPCなど)42%、モバイル用パネルおよびその他製品は23%、車両用(Auto)パネルは11%だ。

LGディスプレイは「受注型事業」中心の「事業構造高度化」を持続推進し、OLED事業の比重を拡大していく計画だ。また、大型および中小型全製品群でOLEDの比重と事業競争力も一層高めていく計画で、今年OLEDの全社売上比重は50%を超えるものとみられる。

中小型OLED部門では増設された生産能力を基盤にモバイル製品出荷の拡大のために尽力する一方、IT OLED技術リーダーシップをより一層強固にし、24年量産·供給体制を支障ないよう準備していく計画だ。 車両用ディスプレイ事業は、Tandem OLEDおよびハイエンドLCDを網羅して多様で差別化された技術競争力を基に、売上と受注拡大に集中する計画だ。

LGディスプレイのキム·ソンヒョンCFOは「昨年から持続した前方産業の在庫調整は上半期を基点にかなりの部分が遂行されたと判断される」、また「下半期には産業生態系全般の在庫の健全性回復にともなうパネル購買需要の増加が期待され、モバイル製品出荷増加など受注型事業の成果拡大の後押しを受け、第4四半期の黒字転換を予想している」と明らかにした。

LGディスプレイは2023年第2四半期の実績で売上4兆7386億ウォン、営業損失8,815億ウォンを記録したと発表している。

▶ 2023 年中大型OLEDディスプレイ年間レポート のサンプルページ

OLEDパネル業者の8.6世代IT用ライン投資動向、LGディスプレイとBOEの投資遅延

Apple iPad Pro

Apple iPad Pro

サムスンディスプレイとLGディスプレイが中国パネル業者のflexible OLED低価格攻勢とLCD撤収にともなう売上減少を補完するために付加価値の高い8.6世代IT用ライン投資を進めている。

26日に行われたLGディスプレイの第2四半期実績発表カンファレンスコールで、LGディスプレイ関係者は「公示した第6世代IT用関連投資は予定通りに進行しており、来年上半期まで投資が進行されるだろう」と話した。

ただし、8.6世代IT OLED投資の可能性に関しては「まだ確定していない」と立場を明らかにした。 LGディスプレイは「技術発展の可能性と進捗度、市場需要が会社収益に寄与できる水準に発展するかなどを綿密に調べ投資を決めるだろう」と強調した。

LGディスプレイの8.6世代IT用ライン投資は営業赤字による新規ライン投資資金確保の困難によりサムスンディスプレイに比べて遅くなると展望されるが、2026年からはAppleにパネル供給が可能になると予想される。

LGディスプレイだけでなく、中国パネル業者BOEの投資も遅れている。サムスンディスプレイはサムスン電子とApple、LGディスプレイはLG電子とAppleを顧客会社として確保できるが、BOEは顧客会社確保の不確実性からBOEのIT用8.6世代ライン投資には少なくとも2年程度時間がかかるものと予想される。

また、別の中国パネル業者であるVisionoxもIT向け8.6世代ライン投資を準備している。 Visionoxは計30Kキャパの8.6世代ライン投資を9月中に発表する予定だ。

一方、サムスンディスプレイの8.6世代IT向けライン投資はすでに決まっている。サムスンディスプレイは8.6世代IT用ラインのTFTはOxideを適用し、2stack RGB OLEDで構築する予定だ。サムスンディスプレイはこれまでIT用ラインで8.6世代垂直蒸着2stack RGB OLEDを開発してきたが、投資は8.6世代水平蒸着に決定された。サムスンディスプレイのIT用ラインにはキヤノンの露光機が2024年4月に搬入される計画であり、キヤノントキとの蒸着機価格交渉はすでに完了した。

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UBIリサーチの李代表「サムスンディスプレイ、高付加価値のIT用OLED生産で収益性を強化」

サムスンディスプレイは中国パネル業者のフレキシブルOLED低価格攻勢で減少しているA2ラインの稼動率を補完するために、タブレットPCとノートブック用パネル生産に集中するものと見られている。

7月5日、 韓国・汝矣島で開かれた「2023 OLED & Micro Displayアナリストセミナー」(UBI Research主催)で、 UBIリサーチの李代表(Dr. Choong Hoon YI)は「IT OLED産業動向と市場展望」について発表を行った。

李代表は「サムスンディスプレイは中国企業等の低価格攻勢で減るA2ラインの稼動率を補完するためにtablet PCとnotebook用rigid OLED生産に集中するものと見られる。 IT用OLED生産に集中するだけにスマートフォン用rigid OLED出荷量は急減するだろうが、付加価値の高いIT用rigid OLED生産で売上維持が可能だ」と述べ、「サムスンディスプレイは2026年からIT用OLED量産を始める予定であり、LGディスプレイはサムスンディスプレイより1年、BOEはサムスンディスプレイより少なくとも2年遅く量産が始まるだろう」と展望した。

李代表 によると、LGディスプレイはLCDラインからOLEDラインへの転換が遅れて発生した赤字によって新規ライン投資資金の確保が難しく、決定が遅れている。 それでもLGディスプレイは2026年からAppleにIT用パネル供給が可能になると予想される。 ただし、まだ生産能力が確立されていないSONICシステム社の設備工程の安定化と収率確保など解決しなければならない問題が残っている。

BOEはスマートフォン用OLEDラインの3つの工場に投資したが、稼働率は1つの工場に留まっている水準であり、Apple用供給量の確保が不十分で、北京市政府は行き過ぎた投資に対して大きな不満を持っている。 加えて、IT用OLEDの顧客会社が決まっていないため、BOEのIT用OLEDライン投資には少なくとも2年がかかる見通しだ。

また、李代表は「中国パネル業者等が低価格攻勢で市場占有率を高めようとしているが、サムスン電子やAppleのような大型カスタマーを確保した国内業者等が競争ではるかに有利だ。 今後、テレビとIT用OLED産業は韓国企業中心に展開されるだろう」と強調し、発表を終えた。

▶ 2023 年中大型OLEDディスプレイ年間レポート のサンプルページ

2027年OLED発光材料市場、年平均7.7%成長率で25.9億ドルの見通し

UBIリサーチが最新発刊した「2023 OLED発光材料報告書」によると、発光材料全体の市場は2023年の19.2億ドルから年平均7.7%の成長率で2027年には25.9億ドルに達するとの見込み。

発光材料全体の市場

発光材料全体の市場

UBIリサーチのユン·デジョンアナリストは、「小型OLED用材料市場は2023年から年平均2.5%の成長率で2027年には16.1億ドルになる見通し。2027年サムスンディスプレイの小型OLED用材料購買額は5.6億ドル、BOEは4.3億ドル、LGディスプレイは2億ドルになると予想される」として「今後、小型OLED材料市場はスマートフォン用rigid OLED出荷量の急激な減少をfoldable OLED市場がどれだけ代替するかによって変動するだろう」と述べた。

また、ユンアナリストは「2027年大型OLED用材料市場において、LGディスプレイのWOLEDとサムスンディスプレイのQD-OLEDの出荷量は各々1200万台と300万台と見込まれ、発光材料購買額も各々4.3億ドルと1.4億ドルになると展望される」と言及した。

本レポートでは、2027年OLED蒸着方式別ではRGB OLEDが66.6%で最も多い占有率を占め、WOLEDが16.5%、RGB 2 stack OLEDが11.4%、QD-OLEDが5.5%を占めると予測している。

▶ 2023 OLED 発光材料 レポート

テレビ用OLEDパネルの出荷量、2023年910万台から年平均11.6%の成長率で2027年1,410万台になると予想される

UBIリサーチが最新号を発刊した「 2023中大型OLED Display年間レポート」によると、 テレビ用OLEDパネル出荷量は、2023年の910万台から年平均11.6%の成長率で2027年には1,410万台になると予想される。

テレビ用OLEDパネルの出荷量

テレビ用OLEDパネルの出荷量

2022年には全世界的な経済悪化によりテレビ需要が下落し、全世界のテレビ出荷量も2億台前半に 留まったと分析。 LGディスプレイの場合、2022年初めにモニター用まで含めて最大1,000万台以上のWOLED出荷目標を立てたが、計696万台を発売し、2021年の784万台対比88万台の下落となった出荷量を記録したサムソンディスプレイのテレビ向けQD-OLED出荷量は95万台を記録したと分析された。

2023年には経済状況が少しずつ回復傾向に向かうと期待されるため、LGディスプレイのテレビ用WOLED出荷量は760万台、サムスンディスプレイのQD-OLED出荷量は150万台になると 見込まれる。

また、UBIリサーチはLGディスプレイのmicro lens array(MLA)が適用された’OLED.EX’パネルが2023年から部分的に量産されると予想している。 一方、サムスンディスプレイのQD-OLEDの 36Kキャパ/月は2023年下半期までに 41K、2024年上半期までには45Kになると予測した。

▶ 2023 年中大型OLEDディスプレイ年間レポート のサンプルページ

2023 OLED KOREA Conference “プレミアム電子製品の代名詞OLEDと未来産業の期待株マイクロディスプレイ”

ディスプレイを専門とした産業調査・コンサルティング会社であるUBIリサーチ(本社・韓国、イ・チュンフン代表取締役)が2023年4月12日から14日まで韓国・仁川のThe Central Park Hotel Songdoにて「第7回 2023 OLED KOREA」を開催する。

 第7回目を迎えるOLED KOREAは、韓国や日本をはじめとしたアジアや米国、欧州からディスプレイの世界的トップランナーが集まった韓国最大規模のディスプレイに関するビジネスカンファレンスである。

今回のカンファレンスは、プレミアム電子製品の代名詞として位置づけられるOLEDと未来産業として急浮上しているARとVR用マイクロディスプレイがメインに構成されている。

OLED分野では、OLEDテレビ市場を熱くしているサムソンディスプレイとLGディスプレイの大型OLED技術に関する発表が予定されている。

OLED産業がLCDに代わって市場の巻き返しを図るためには、燐光青色材料の出現が最も重要とみられる。 今回のカンファレンスでは、Samsung Advanced Institute of TechnologyとUDCが燐光材料の開発方向について紹介する。 燐光青色材料の商用化はディスプレイ産業を覆す分岐点となるだろう。

マイクロディスプレイは、マイクロOLEDとマイクロLEDの2種類がある。 VR用ではマイクロOLEDがリードしている反面、ARではマイクロLEDが次第に定着しつつあり、今回、AR会社とマイクロディスプレイメーカー、関連技術メーカーによる講演が予定されている。 本学会は、今後マイクロディスプレイの勝者が誰になるのかを見極める重要な機会となるはずだ。

ホームページ(https://oledkoreaconference.com/)よりプログラムを含めた詳細情報が確認できる。事前登録期間は2023年4月7日までとなっている。

折って、伸ばして…展示動向から見たフォルダブルIT用機器動向

最近、パネル業者がフォルダブルOLED開発に拍車をかけることにより、フォルダブルフォンだけでなく、フォルダブルタブレットPC、フォルダブルノートパソコンまで多様な製品が展示されている。 パネルメーカーの展示製品をベースに開発動向を見ていく。

サムスンディスプレイが展示した「Flex Hybrid」と「Slidable Flex Duet」

サムスンディスプレイが展示した「Flex Hybrid」と「Slidable Flex Duet」

フォルダブルディスプレイの先頭走者であるサムスンディスプレイは1月に開かれたCES2023でフォルダブルとスライダブルが結合された「Flex Hybrid」と片面が増える「Slidable Flex Solo」、両面が増える「Slidable Flex Duo」を展示した。 「Flex Hybrid」は基本8インチから折れた画面を広げると10.5インチ、右側を増やすと12.4インチまで画面が拡張される。 スライダブル製品は基本13~14インチから17インチまで画面を拡張できる。

サムスンディスプレイはこれに先立ち、2022年にS型とG型、二重にフォールディングされる「FlexS」と「FlexG」、外側に伸びる「Slidable Wide」を展示しており、3製品とも最大サイズは12.4インチだった。 試作品の大きさ12.4インチはサムスン電子の「Galaxy Tab S8+」と同じだ。 実際の製品量産時にはセット業者の要求に合わせて量産を進めるものと予想される。

サムスンディスプレイとLGディスプレイ、BOEのノートパソコン用フォルダブルOLED

サムスンディスプレイとLGディスプレイ、BOEのノートパソコン用フォルダブルOLED

タブレットPCのほかフォルダブルノート型パソコンの開発も進めている。 サムスンディスプレイは「IMID 2022」と[SID 2022」などで17.3インチノートパソコン用フォルダブルOLED「Flex Note」を展示した。 元々サムスンディスプレイは昨年この17.3インチフォルダブルOLEDをサムスン電子に供給するものと予想されたが、今年に日程が延ばされた。

LGディスプレーも同様に、17.3インチノート型パソコン用フォルダブルOLEDを開発中だ。 LGディスプレイは[IMID 2022」でフォールディング半径が1.5Rに改善された17.3インチ「Foldable OLED Laptop」を展示した。 LGディスプレイは現在、HP納品を目標にノート型パソコン用フォルダブルOLEDを開発中だ。

中国BOEでもIT向けフォルダブルOLED開発が真っ最中だ。 BOEは昨年5月、「SID 2022」でS型に二重フォールディングされるタブレットPCの香り12.3インチフォルダブルOLEDを展示した。 また、17.3インチノートパソコン用フォルダブルOLEDを公開し、このパネルは2022年に発売されたAsusの「ZenBook 17 Fold」に搭載された。

サムスンディスプレイとLGディスプレイ、BOEが開発しているノートパソコン用フォルダブルOLEDのサイズと解像度は全て同じだ。 本格的な量産を始めれば、3社間のパネル供給競争も激しくなるものと予想される。

▶ AMOLED Manufacturing Process Report Ver.5 のサンプルページ

有機ELディスプレイの高輝度化:光取り出し技術

内容
・Meta-lit Lens 構造
・OLED からの発光の取り出し
・マイクロレンズによる光取り出し改善
・分子配向による光取り出しへの影響
・画素構造による光取り出し改善
・表面プラズモンの抑制による光取り出し改善

解説 :占部哲夫( UBI Research )
聞き手:服部 寿( 分析工房 )
分析工房のホームページ:https://www.bunsekik.com/ubiリサーチ

LGディスプレイ、2023年に発売されるiPhone15にLTPOパネルだけを供給する見通し

iPhone15の予想ラインナップ

iPhone15の予想ラインナップ

LGディスプレイが2023年に発売されるiPhone15シリーズのうち、LTPOモデル2つのパネルだけを供給するという見通しが出た。既存に供給していた6.1インチLTPSモデルはパネルを供給しないものと見られる。LGディスプレイは2019年に発売されたiPhone11 Pro maxに初めてOLEDパネルを供給し始め、今年発売されたiPhone14 Pro maxに初めてLTPO TFTが適用されたパネルを供給した。

来年発売されるiPhone15にLGディスプレイがLTPOパネルを供給する見通しを受け、LTPOモデルはサムソンディスプレイとLGディスプレイが共同で供給するものと見られる。来年発売されるiPhone15にサムソンディスプレイは4種全体、LGディスプレイはプロモデル2種、BOEは6.1インチLTPSモデルにパネルを供給するものと予想される。BOEが6.7インチLTPSモデルにパネルを供給するかどうかはまだ未知数だ。

AppleがiPhoneにOLEDを適用し始めたのは2017年からだ。LTPO TFTを適用したのは昨年発売されたiPhone 13 proシリーズからであり、LTPO TFTが適用されたパネルはサムスンディスプレイが初めてAppleに供給した。

▶2022小型OLEDディスプレイ半期レポート

[IFA 2022] LG ディスプレイブース

#ifa2022 #LGディスプレイ #有機ELテレビ

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[K-Display 2022] LGディスプレイ、透明OLEDで新しい価値を創造する。

810日から12日まで開催された「K-Display 2022」でLGディスプレイは壁面型とテレビ型など多様な透明OLED製品を展示した。今回展示された透明OLEDの透過率は45%、解像度はFHD級だった。

K-Display 2022に展示されたLGディスプレイの透明OLED

K-Display 2022に展示されたLGディスプレイの透明OLED

11日に開かれた「Display BUSINESS Forum 2022」でLGディスプレイのKang Won-seok常務は透明OLEDの透過率向上と重量減少で活用度がますます高まっていると明らかにした。

Kang常務はLGディスプレイが2014年から透明OLEDを開発していると言及し、COVID-19以降増加している内部活動に合わせて透明OLEDの価値を高めると発表した。

LGディスプレイの透明OLEDロードマップ

LGディスプレイの透明OLEDロードマップ

現在、LGディスプレイはE3ラインで制限的に透明OLEDを量産している。 現在は55インチサイズの透明OLEDだけを量産しているが、今年下半期からは77インチにもラインナップを拡大する計画だ。

LGディスプレイの透明OLEDは中国で博物館用とサイネージなどに主に使われており、今後の需要増加が予想されることによりLGディスプレイはパネル価格を下げ、E3以外の生産ラインを導入して市場に対応するものと予想される。

関連レポート:ディスプレイレポートのサンプル

LG디스플레이 부스

[K-Display 2022] LGディスプレイオンラインブースツアー

K-Display 2022に展示されたLGディスプレイブースです。
LGディスプレイはOLED.EX、透明OLED、さまざまなコンセプトのOLED製品を展示しました。
今回K-Display 2022に参加できなかった方に少しでも役立つことを願っています。

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LG디스플레이 투명OLED

[K-Display 2022] LGディスプレイの透明OLED

LGディスプレイの新しい透明OLEDディスプレイです。
私たちが子供の頃、SF映画で見た新技術を実際に見ることができて不思議でした。
LGディスプレイの透明OLEDは、私たちの生活にどのように適用されると思いますか?

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