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Tablet PC用OLED iPad Proに支えられ出荷量急増、2024年出荷量前年比6倍以上増加する見通し

UBIリサーチが発刊した「3Q24 Medium-Large OLED Display Market Track」によると、Appleのtablet PC用OLED市場への参入に支えられ、2024年にtablet PC用OLEDは1,200万台以上出荷される見通しだ。

2024年第1四半期にiPad Pro OLEDの量産が始まり、tablet PC用OLEDの第1四半期の出荷量は120万台、第2四半期には340万台に急増した。

サムソンディスプレイやLGディスプレイだけでなく、中国のパネルメーカー各社もtablet PC向けOLEDの量産を開始し、tablet PC向けOLED市場はさらに拡大するものと見られる。 中国のパネルメーカーのうち、BOEは2024年に約150万台、Visionoxは約80万台のtablet PC用OLEDパネルを出荷するものとみられる。

Appleと中国企業のパネル出荷量の増加により、tablet PC用OLED出荷量は2028年に3,000万台を超えるものと予想される。

▶Medium & Large OLED Display Market Track Sample

IT用OLED出荷量、年平均41%の成長率で2027年は3,100万台の見通し

UBIリサーチが最新発刊した「IT用OLED技術と産業動向分析レポート」によると、タブレット PCとノートブック型、モニター用OLEDの出荷量は年平均41%の成長率で2027年には3,100万台に達する見通し。

今回の展望はサムスンディスプレイの5.5世代ラインと6世代ライン、8.5世代QD-OLEDライン、8.6世代(2290 x 2620mm2)IT用ライン、LGディスプレイとBOE、Visionoxの6世代OLEDラインを基準にしている。

IT用OLED 出荷量見通し

IT用OLED 出荷量見通し

IT製品としてOLEDはスマートフォンやテレビに比べて注目されていない市場だったが、新型コロナウイルス事態によるIT製品の需要増加とAppleのIT用OLED搭載の見通しにより大きく注目され始めた。

既存事業ではサムスンディスプレイが5.5世代rigid OLEDラインであるA2と8.5世代QD-OLEDラインの一部で、EDOなど一部の中国企業でIT用OLEDを少量量産する水準だったが、2024年からサムスンディスプレイとLGディスプレイは6世代ラインでAppleのiPad用OLEDを本格的に量産開始する予定であり、BOEもB12ラインでIT用OLEDを量産する計画だ。

また、サムスンディスプレイは今年初め、IT用に8.6世代OLEDラインへの投資を決定し、2026年上半期からノートブック用など多様なIT用製品を量産するものと予想される。

それだけでなく、LGディスプレイとBOEもそれぞれ投資金と顧客会社を確保でき次第、8.6世代ラインへの投資を開始するという計画であり、Visionoxもまた8.6世代ライン投資のために主要装備業者らとミーティングを行っていることが調査の結果判明した。

今後、IT用にセット業者のOLED需要が増加し、パネル業者の8.6世代ライン投資が進行されれば、スマートフォン市場に続きIT市場がOLEDの新しい高付加価値市場になる見通しである。

▶IT向けOLED技術と産業動向分析レポート Sample