OLED TV、ディスプレイ市場のパラダイムの変化を主導
12月2日、ユービー産業リサーチの主管で、ソウル汝矣島中小企業会館で開かれた「2016 OLED決算セミナー」でイ・チュンフン、ユービー産業リサーチ代表は、「OLEDは、LCDと比べて完璧なブラックと速い応答速度などを前面に出して、ディスプレイ市場のパラダイムの変化を主導している。」と伝え、「LCDメーカーたちは、既存のLCDに比べ色再現率を高めたQD-LCDを出しているが、OLEDも進化が進んでいる。」と明らかにした。
LG電子は、今年上半期CES2016で展示ブースの照明を暗くしたが、OLED TVの輝度に対する自信を見せながら、下半期のIFA2016展示ブースでは、照明を明るくしてOLED TVを展示した。CES2016とIFA2016を通して、輝度を600nitsから800nitsに向上させたし、来年には1000nits以上のOLED TVを披露するだろうと展望した。
イ代表は、「現在のTV市場でOLEDは、LCDに比べ3倍、QD-LCDに比べ2倍以上のパネル単価を形成しているが、LGディスプレーがOLEDパネル単価を下げる場合、これ以上パネル値下げをするのが難しいLCDメーカーたちは、困難を迎えるだろう。」と伝えた。
ここに、LCDメーカーたちがOLEDとの差別化戦略によるQD-LCDに対する戦略が必要であると分析した。また、QLEDについての関心も高まっているが、QLEDは成熟度という観点から見ると、まだ胚芽の状態であると伝えた。QLEDより ソリュブルOLED(soluble OLED)が先に登場すると思われるし、QLEDの開発は少なくとも10年以上はかかるだろうと予想した。
TV用OLEDの主な争点として、サイズ、価格、輝度など3つに要約した。OLED TVのサイズは、現在、55inchがメインだが、65inch以上の市場を形成することが重要であると明らかにした。Gen10ラインに対する投資が必要であるが、現在は、インフラが弱いことと見通した。価格については、インクジェット方式で新規ラインの投資をしたら価格を大幅に下げることができると展望した。最後に、輝度については、3-stackとtop emission構造を利用すれば、輝度を大きく向上させることができるだろうと分析した。
一方、2017年OLED市場の展望については、2016年の出荷台数は3.9億台であり、2020年に15億台に成長するだろうと展望した。フレキシブルOLED(Flexible OLED)パネルはハイエンド市場(high-end市場)で、リジッドOLED(rigid OLED)パネルはミッドエンド市場(mid-end市場)を主導するだろうと予想した。売上高は、2016年17兆ウォンから2020年には60兆ウォンに成長するだろうと展望した。これは、中国企業たち(BOE、Tianma、GVOなど)の成功的な進入と成長をした場合を予想した数値である。
現在のOLED市場は、モバイルを中心に成長するだろうが、2018年以降には、TVも安定的に市場に定着し成長すると展望した。