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Tandem OLEDを導入したiPad ProとMatePad Proの発売に伴うIT用OLED市場の本格的な拡大、OLED出荷量の急増とパネルメーカー戦略競争の加速

今年、アップルのiPad ProとファーウェイのMatePad Proの両モデルが、タブレットPCにタンデムOLED技術搭載し発売された。

Tandem OLEDが適用されたAPPLEのiPad ProとHuaweiのMate Pad Proが発売され、IT製品へのOLED採用する動きが本格化している。さらに、低消費電力のOLEDは、電力消耗が多いon-device AIノートパソコンにも適しており、今後もIT用製品にOLEDの適用が増加すると見られる。

2024年第2四半期からIT用OLEDパネル出荷量が増加しており、主要パネルメーカーによるIT製品のための8.6世代ライン投資が具体化されている。 IT OLEDの需要と生産量が増加し、全体出荷量は、2024の2,320万台から2028年には5,080万台に達するものと予想され、IT用OLED市場は今後の更なる拡大に期待が集まっている。

UBIリサーチは今回発刊した「2024IT用OLED技術と産業動向分析報告書」においてIT用OLED産業の動向と展望を紹介すると共に、tandem OLEDの材料構成、hybrid OLEDのglass thinningとpanel separation、フォトリソグラフィ―OLED、cover window そして、UTGなど技術と関連メーカーの動向についても分析した。

▶2024 IT向けOLED技術と産業動向分析レポート Sample

2024年上半期韓国OLEDパネルメーカーの発光材料購入額シェア51.2%、下半期にはわずかながら回復の見通し

UBIリサーチが発刊した「3Q24OLED発光材料マーケットトラック」によると、韓国OLEDパネル業者の2024年上半期発光材料購買額は4億9500万ドルで51.2%の占有率を占め、前年同期対比7.8%減少した数値となった。 中国企業は4億7,100億ドルで前年同期比7.8%増加した48.8%のシェアを占めた。

中国パネル業者の出荷量が増加し、発光材料購買額の差は更に縮まっている。 2024年第1四半期には初めて韓国OLEDパネル企業の発光材料購買額の占有率が中国より低い47.4%を占めた。

しかしながら、第2四半期からはIT用OLEDパネル出荷量が増加し、韓国パネル企業等がiPhone 16用パネルの生産を開始し、購買額占有率は54.7%まで増加した。 BOEもiPhone 16サンプル認証に合格したが、時期が遅かったため今年の出荷量は多くないと予想される。 B12で量産すると予想されていたiPhone 16 Maxの認証は通過しなかった。

BOEのiPhone向けの物量が減った分、韓国のパネルメーカーのパネル出荷量は増加すると見込む。 iPhoneやiPad ProなどApple向けOLEDパネルの出荷量増加に支えられ、2024年の韓国発光材料購買額は上半期対比増加した55.6%のシェアを占めるものと予想される。

▶AMOLED Emitting Material Market Track Sample

Tablet PC用OLED iPad Proに支えられ出荷量急増、2024年出荷量前年比6倍以上増加する見通し

UBIリサーチが発刊した「3Q24 Medium-Large OLED Display Market Track」によると、Appleのtablet PC用OLED市場への参入に支えられ、2024年にtablet PC用OLEDは1,200万台以上出荷される見通しだ。

2024年第1四半期にiPad Pro OLEDの量産が始まり、tablet PC用OLEDの第1四半期の出荷量は120万台、第2四半期には340万台に急増した。

サムソンディスプレイやLGディスプレイだけでなく、中国のパネルメーカー各社もtablet PC向けOLEDの量産を開始し、tablet PC向けOLED市場はさらに拡大するものと見られる。 中国のパネルメーカーのうち、BOEは2024年に約150万台、Visionoxは約80万台のtablet PC用OLEDパネルを出荷するものとみられる。

Appleと中国企業のパネル出荷量の増加により、tablet PC用OLED出荷量は2028年に3,000万台を超えるものと予想される。

▶Medium & Large OLED Display Market Track Sample

Tablet PC用OLED市場、Appleの参入により2024年前年比6~7倍の成長を見込む

OLED panel shipment forecast for tablet PC

OLED panel shipment forecast for tablet PC

UBIリサーチが最新発刊した「2024年中大型OLED Display年間報告書」によると、tablet PC用OLEDパネル出荷量は2024年1,200万台から年平均24.1%の成長率で2028年2,840万台になると展望される。

Tablet用OLEDパネル出荷量は2022年130万台、2023年180万台と小規模な市場を形成していたが、2024年発売予定のApple iPadにOLEDが搭載が決定され、サムスンディスプレイとLGディスプレイがiPad向けのtable PC用OLEDパネルを生産している。

サムスンディスプレイは11インチモデル、LGディスプレイは12.9インチモデル用にパネルを生産しており、Appleの合流に支えられ、2024年のtablet PC用OLED市場は2023年比6~7倍の成長を遂げるとみられる。

また、tablet PCだけでなく、さまざまなIT製品群にOLEDを適用するために、パネル企業の活発な投資が行われている。 最近では、サムスンディスプレイの8.6G ITライン投資に続き、BOEも8.6G ITライン投資を進めるほか、LGディスプレイもITライン投資のための資金確保のために増資を進めており、Guangzhou LCDライン売却を計画している。 パネル企業の積極的な投資の影響により、IT用OLED市場はさらに拡大するものと予想される。

▶ 2024 中大型OLED Display 年次報告書 のサンプルページ

IT用OLED出荷量、年平均41%の成長率で2027年は3,100万台の見通し

UBIリサーチが最新発刊した「IT用OLED技術と産業動向分析レポート」によると、タブレット PCとノートブック型、モニター用OLEDの出荷量は年平均41%の成長率で2027年には3,100万台に達する見通し。

今回の展望はサムスンディスプレイの5.5世代ラインと6世代ライン、8.5世代QD-OLEDライン、8.6世代(2290 x 2620mm2)IT用ライン、LGディスプレイとBOE、Visionoxの6世代OLEDラインを基準にしている。

IT用OLED 出荷量見通し

IT用OLED 出荷量見通し

IT製品としてOLEDはスマートフォンやテレビに比べて注目されていない市場だったが、新型コロナウイルス事態によるIT製品の需要増加とAppleのIT用OLED搭載の見通しにより大きく注目され始めた。

既存事業ではサムスンディスプレイが5.5世代rigid OLEDラインであるA2と8.5世代QD-OLEDラインの一部で、EDOなど一部の中国企業でIT用OLEDを少量量産する水準だったが、2024年からサムスンディスプレイとLGディスプレイは6世代ラインでAppleのiPad用OLEDを本格的に量産開始する予定であり、BOEもB12ラインでIT用OLEDを量産する計画だ。

また、サムスンディスプレイは今年初め、IT用に8.6世代OLEDラインへの投資を決定し、2026年上半期からノートブック用など多様なIT用製品を量産するものと予想される。

それだけでなく、LGディスプレイとBOEもそれぞれ投資金と顧客会社を確保でき次第、8.6世代ラインへの投資を開始するという計画であり、Visionoxもまた8.6世代ライン投資のために主要装備業者らとミーティングを行っていることが調査の結果判明した。

今後、IT用にセット業者のOLED需要が増加し、パネル業者の8.6世代ライン投資が進行されれば、スマートフォン市場に続きIT市場がOLEDの新しい高付加価値市場になる見通しである。

▶IT向けOLED技術と産業動向分析レポート Sample

OLEDパネル業者の8.6世代IT用ライン投資動向、LGディスプレイとBOEの投資遅延

Apple iPad Pro

Apple iPad Pro

サムスンディスプレイとLGディスプレイが中国パネル業者のflexible OLED低価格攻勢とLCD撤収にともなう売上減少を補完するために付加価値の高い8.6世代IT用ライン投資を進めている。

26日に行われたLGディスプレイの第2四半期実績発表カンファレンスコールで、LGディスプレイ関係者は「公示した第6世代IT用関連投資は予定通りに進行しており、来年上半期まで投資が進行されるだろう」と話した。

ただし、8.6世代IT OLED投資の可能性に関しては「まだ確定していない」と立場を明らかにした。 LGディスプレイは「技術発展の可能性と進捗度、市場需要が会社収益に寄与できる水準に発展するかなどを綿密に調べ投資を決めるだろう」と強調した。

LGディスプレイの8.6世代IT用ライン投資は営業赤字による新規ライン投資資金確保の困難によりサムスンディスプレイに比べて遅くなると展望されるが、2026年からはAppleにパネル供給が可能になると予想される。

LGディスプレイだけでなく、中国パネル業者BOEの投資も遅れている。サムスンディスプレイはサムスン電子とApple、LGディスプレイはLG電子とAppleを顧客会社として確保できるが、BOEは顧客会社確保の不確実性からBOEのIT用8.6世代ライン投資には少なくとも2年程度時間がかかるものと予想される。

また、別の中国パネル業者であるVisionoxもIT向け8.6世代ライン投資を準備している。 Visionoxは計30Kキャパの8.6世代ライン投資を9月中に発表する予定だ。

一方、サムスンディスプレイの8.6世代IT向けライン投資はすでに決まっている。サムスンディスプレイは8.6世代IT用ラインのTFTはOxideを適用し、2stack RGB OLEDで構築する予定だ。サムスンディスプレイはこれまでIT用ラインで8.6世代垂直蒸着2stack RGB OLEDを開発してきたが、投資は8.6世代水平蒸着に決定された。サムスンディスプレイのIT用ラインにはキヤノンの露光機が2024年4月に搬入される計画であり、キヤノントキとの蒸着機価格交渉はすでに完了した。

▶ 2023 年中大型OLEDディスプレイ年間レポート のサンプルページ

UBIリサーチの李代表「サムスンディスプレイ、高付加価値のIT用OLED生産で収益性を強化」

サムスンディスプレイは中国パネル業者のフレキシブルOLED低価格攻勢で減少しているA2ラインの稼動率を補完するために、タブレットPCとノートブック用パネル生産に集中するものと見られている。

7月5日、 韓国・汝矣島で開かれた「2023 OLED & Micro Displayアナリストセミナー」(UBI Research主催)で、 UBIリサーチの李代表(Dr. Choong Hoon YI)は「IT OLED産業動向と市場展望」について発表を行った。

李代表は「サムスンディスプレイは中国企業等の低価格攻勢で減るA2ラインの稼動率を補完するためにtablet PCとnotebook用rigid OLED生産に集中するものと見られる。 IT用OLED生産に集中するだけにスマートフォン用rigid OLED出荷量は急減するだろうが、付加価値の高いIT用rigid OLED生産で売上維持が可能だ」と述べ、「サムスンディスプレイは2026年からIT用OLED量産を始める予定であり、LGディスプレイはサムスンディスプレイより1年、BOEはサムスンディスプレイより少なくとも2年遅く量産が始まるだろう」と展望した。

李代表 によると、LGディスプレイはLCDラインからOLEDラインへの転換が遅れて発生した赤字によって新規ライン投資資金の確保が難しく、決定が遅れている。 それでもLGディスプレイは2026年からAppleにIT用パネル供給が可能になると予想される。 ただし、まだ生産能力が確立されていないSONICシステム社の設備工程の安定化と収率確保など解決しなければならない問題が残っている。

BOEはスマートフォン用OLEDラインの3つの工場に投資したが、稼働率は1つの工場に留まっている水準であり、Apple用供給量の確保が不十分で、北京市政府は行き過ぎた投資に対して大きな不満を持っている。 加えて、IT用OLEDの顧客会社が決まっていないため、BOEのIT用OLEDライン投資には少なくとも2年がかかる見通しだ。

また、李代表は「中国パネル業者等が低価格攻勢で市場占有率を高めようとしているが、サムスン電子やAppleのような大型カスタマーを確保した国内業者等が競争ではるかに有利だ。 今後、テレビとIT用OLED産業は韓国企業中心に展開されるだろう」と強調し、発表を終えた。

▶ 2023 年中大型OLEDディスプレイ年間レポート のサンプルページ

Micro OLED を採用した Apple の Vision Pro.

解説 :占部哲夫( UBI Research )
聞き手:服部 寿( 分析工房 )
分析工房のホームページ:
https://www.bunsekik.com/ubiリサーチ

内容
・Apple “ Vision Pro “
・Vision Pro が可能にする世界
・周囲の人とのコミュニケーション
・Vision Pro で使われた Micro OLED
・Micro OLED を使った Headset の例
・Optical See Through の形態

OLED市場をけん引するApple

OLED市場をけん引するApple

・Appleが現在、彼らの応用商品にどのようにOLEDを導入しているか
・Appleのロードマップについて

解説 :占部哲夫( UBI Research )
聞き手:服部 寿( 分析工房 )
分析工房のホームページ:
https://www.bunsekik.com

BOE、iPhone13の物量、再生産始まるか?

iPhone13/Apple

BOEがiPhone13の再生産に向けライン稼働を始めるそうだ。

3月では、AppleとのイシューでほとんどのiPhone13物量が取り消されたBOEがiPhone13生産を再開する見通しだ。 BOEがiPhone13再生産を開始すれば、3月に下方修正されたBOEの今年のiPhone13予想生産量が再び増加すると見られる。

BOEはB11(綿陽)工場に計20個のiPhone向けモジュラインを持っている。 BOEのiPhone13再生産は6月初めに始まったと調査され、iPhone14の生産もまもなく始まるものとみられる。 B11工場ではiPhone13、14のモジュラインをすべて有しており、iPhone14のモジュール工程はiPhone12や13と異なり、それぞれのモジュラインで対応している。

BOEのiPhone13および14の予定生産物量とパネル単価、生産製品別モジュラインの詳細はUBIリサーチの「中国動向レポート」で確認できる。 UBIリサーチの「中国動向レポート」はホームページで問い合わせが可能である。

危機の中国パネルメーカー、今年のディスプレイ事業の赤字幅は増えるだろうか

<Visionoxからパネルを供給するHonor 70>

VisionoxとBOEなどの中国パネル業者が原価圧迫で赤字を免れない見通しだ。

Visionoxの稼働率は高いと分析された。 中国の大型スマートフォンメーカーであるHonorの物量の70~80%をVisionoxで専門担当して生産しているためだ。

しかし、高い稼働率に比べてVisionoxの事業現況はそれほど良くではない。 VisionoxはHonorに協力的な態度でパネルを生産し、Honorの物量の大部分を割り当てられたが、Honorでは追加的にパネル値下げを要求したと言われている。 情報によると、引き下げられたパネル価格によってVisionoxは現在約月2億人民元に達する赤字を免れないことが把握された。

中国最大のパネル業者であるBOEに状況も良くではない。 これまでVIsionoxのようにHonorのパネル生産を担当していたBOEは、Honorから生産物量をほとんど割り当てられていないことが把握てきている。 先立ってBOEは、既存のApple向けiPhone 13の物量がほとんど取り消され、一度危機を経験した。 4月BOEのGao Wenbao CEOはOLEDおよびLCD物量および価格圧迫で多くの危機感を感じ、直接原価節減に関する指示を下した。 現在、BOEのOLEDラインの稼動率は40%未満の状況であり、OLED事業部は今年約100億元の赤字が発生する可能性もあると把握される。

中国パネル業者の主要事業の一つであるLCDの販売価格が持続的に下落しており、スマートフォンセット業者のパネル需給量が遅々として進まない状況で、適切な打開策を見出せなければ中国パネル業者の赤字幅はより一層大きくなるものと予想される。

iPhone14のディスプレイの仕様とパネル供給業者は?

<Apple iPhone14シリーズ仕様>

Appleの2022年新規ラインナップであるiPhone 14シリーズにサムスンディスプレイとLGディスプレイ、BOEがパネル供給を進めると見られる。サムスンディスプレイはiPhone 13シリーズと同様に全てのモデルに、LGディスプレイは6.12インチのLTPSモデルと6.69インチのLTPOモデル、BOEは6.12インチのLTPSモデルのみパネルを供給すると予想される。

既存の5.4インチminiモデルがiPhone 14シリーズからはなくなり、6.69インチMaxモデルが追加された。 iPhone 14 Maxの大きさと解像度はiPhone 14 Pro Maxと同じで、LTPO TFTではなくLTPS TFTが適用される。

デザイン部分では、iPhone 14 Proと14 Pro Maxには既存のnotchではなくpunch holeデザインが適用される予定だ。 Appleのpunch holeデザインは各種センサーとカメラによってdouble punch holeデザインとして適用されると予想される。

一方、2022年Appleに供給される全体OLEDパネル物量は約2億1500万台と予想され、サムスンディスプレイが1億3500万台、LGディスプレイが5500万台、BOEが2500万台を供給すと展望される。 ただし、市場状況とAppleのポリシーで出荷量は有機的に調節されると予想される。

[2019.04.18] OLED Daily News

▶ ギャラクシーフォールド – Eye Comfort認証を受け(ChosunBiz)

(記事全文: http://biz.chosun.com/site/data/html_dir/2019/04/17/2019041702790.html)

<ギャラクシーフォードに搭載される三星ディスプレーフォルダーブルOLEDがグローバル技術評価機関であるドイツTÜVラインランドの”アイコンポート”認証を受けた。 /三星ディスプレイ提供>

三星ディスプレーはギャラクシーフォールドに使用する7.3型のフォルダブルOLED(有機発光ディスプレイ)有害ブルーライトを減らして、ドイツTÜVラインランド(TÜV Rheinland)からEye Comfort認証を受けたと17日明らかにした。

ギャラクシーフォールドフォルダブルOLEDは全体可視光線の中で遺骨と言われた415~455nm(ナノメートル)の波長帯青色光線の割合を7%まで下げた。 従来のOLEDの有害ブルーライトの割合は12%水準で、一般的なスマートフォン用LCDは18%台だ。 三星ディスプレーの関係者は”ブルーライトを減らせば色、精度が落ちる短所があるが、有機材料性能改善にDCI-P3色標準を100%守りながら、有害・青色光の割合を減らした”と説明した。

 

▶ LGディスプレーアップル向けOLED供給,死活(Hankook Media Network)

(記事全文: http://daily.hankooki.com/lpage/ittech/201904/dh20190417165019138240.htm)

LGディスプレーがアップルからアイフォーン向けOLEDパネル供給の最終承認を得ることに死活をかけている。 アップルは来年から,新型アイフォンディスプレーをOLEDに全て転換する。 LGディスプレーが今年下半期に発売開始されるアイフォーンに意味のある物量を確保できない場合、BOEの後順位に追い込まれかねないという懸念が持ち上がっている。

17日業界によると、LGディスプレイは今年発売されるアイポンヒャンOLEDパネル供給に向けてクオリティテスト(クォル・品質認証)を受けている。 遅くとも6月までは最終承認を受け、下半期の供給ができるものとみられる。

業界関係者は”2020年からは三つのアイフォンのモデルすべてがOLEDディスプレーを採択し、一モデルにLGディスプレーとBOE量が一緒に入る可能性が高まった”、”アイフォン、二つのモデルについたパネルは、三星ディスプレーが供給して、LGディスプレーとBOEは相対的に低い価格で発売されアイホン向けパネル供給を巡って競争することになるだろう”と話した。

Apple、「Apple Watch Series 4」にバッテリーの持続時間を延ばすLTPO TFTを採用

Appleが現地時間9月12日、米カリフォルニア州にあるアップルパーク(Apple Park)内スティーブ・ジョブズ・シアター(Steve Jobs Theatre)で、以前より大きくなった画面にヘルスケア機能を強化したApple Watch Series 4を発表した。

<Apple watch series 4 Source : Apple.com>

Appleは今回の発表で、Apple Watch Series 4にLTPOという新しい技術を導入することで、電力効率を向上させたと明かし、注目を浴びた 。

LTPOはLow Temperature Polycrystalline Oxideの略語で、電荷移動度が優れたpoly-Siと低電力駆動が容易なIGZOの利点だけを活かしたTFTの一種である。LTPO TFTは漏れ電流が少なく、オン・オフの特性が良いため、消費電力は下がり、バッテリーの持続時間は延びる。

<Apple의 LTPO 관련 특허>

また、AppleはApple Watch 4の本体サイズを40mmと44mmに拡大し、ベゼルを小さくすることで 前モデルに比べ、ディスプレイの表示エリアを35%と32%に広げており、画面解像度も44mmモデルは368×448ピクセル、40mmモデルは324×394ピクセルに増加したと説明した。Apple Watch 4のディスプレイはLG Display製のプラスチックOLEDで、最大輝度は1,000 nitである。

Apple Watch Series 4の価格は、GPSモデルは399米ドルから、セルラーモデルは499米ドルからとなる。予約注文は9月14日から受け付けを開始しており、発売は9月21日を予定している。

フルスクリーンの実現に向かう変化、どこまで進んでいるのか

2017年Appleがさらに広いフルスクリーンを実現するために、ノッチ(切り欠き)デザインのOLEDを採用したiPhoneXを発売して以来、HuaweiとVivo、Oppoなど、多くのスマートフォンメーカーが同じデザインのスマートフォンを次々と発売した。

 

2017年から今まで公開されたノッチデザインのOLEDスマートフォンは、全36種でOLEDスマートフォン全体の10%を占めているとみられる。

スマートフォンメーカーがノッチデザインのディスプレイを採用したのは、サイズの制限があるにも関わらず、消費者に大画面を提供するためだと考えられる。

しかし、カメラと前面スピーカーがあるため、ノッチデザインはスマートフォン全体に占めるディスプレイの割合を示すDA(Display Area)を拡大することに制約があり、スマートフォンメーカーは、カメラをポップアップ型に搭載する方式を採用している。

先日12日、VivoはDAが91.2%のスマートフォン‘NEX’を公開した。Vivo NEXはポップアップカメラを内蔵、ディスプレイ自体がスピーカーと指紋認証センサーとなり、ベゼルを最小化することでフルスクリーンを実現した。

Oppoは19日(現地時間)、フランス・パリで、‘Find X’を公開した。フルスクリーンを実現するために、Oppo Find XにもVivo NEXと同様に前面カメラをポップアップ型に採用し、3D顔認証センサーを備えた。Oppo Find XのDAは93.8%で、Vivoと比べて約2.7%大きい。これは、2017年にDAが最も大きかったSamsung ElectronicsのGalaxy S8+より約10%、次のiPhone Xより11%程大きくなったと言える。

<Vivo NEXとOppo Find X、参考:netmag.pk、GSMArena>

ノッチデザインのスマートフォンが発売された、2017年第4四半期から2018年第2四半期までのデザインや形別に平均DAを分析してみると、従来のスマートフォン(ノッチデザインを除く)に比べてノッチデザインのDAは約9%、ポップアップ型カメラのDAは17%で、大きくなったことが分かる。前面カメラをポップアップ型に転換することで、90%以上のDAを実現することができたのである。

このように、スマートフォンメーカーは、フルスクリーンの実現に向けて様々な変化に取り組んでいる。どのような方法で、ベゼルを最小化し、DAを拡大したスマートフォンを発売することができるかに注目が集まる。

Samsung Display、第1四半期の出荷実績減少、 第2四半期には回復見込み

UBI Researchが発行した第1四半期のディスプレイ「Market Track」によると、Samsung Displayのスマートフォン用OLED出荷量は、前四半期比26.0%、前年比4.7%減少した8,800万個と集計された。

一方、売上高は前四半期比32.4%減少、前年比30.4%増加した53億7,000万米ドルになるという。

<Samsung Displayにおける第1四半期のスマートフォン用OLED実績>

リジッドOLEDは、Samsung Electronicsによる低価格モデルへの継続的なLCD採用と中国セットメーカーによる需要減少で、第1四半期に量産ラインの稼働率が低下した。同様に、フレキシブルOLEDもAppleの需要減少とGalaxy Sシリーズの実績不振で稼働率が低下した。

UBI Researchは「第1四半期にはセットメーカーによる需要減少で実績が下がったが、4月からフルスクリーンリジッドOLEDの需要が増加し、リジッドOLED量産ラインの稼働率も次第に高まり始めた。6月からは前年と同レベルまで回復するとみられる。また、フレキシブルOLEDの量産ラインも、Samsung Electronicsによる次期モデルの早期量産とAppleによる新モデルの量産開始で、再びフル稼働に戻ると期待される」と明らかにした。

OLED全体市場規模は、2018年第1四半期に61億2,000万米ドルと集計され、このうちスマートフォン用OLED市場は91.1%、大面積OLED市場は5.7%を占めた。

2018年のスマートフォン用OLED出荷量は4億4,000万個になる見込みで、Samsung Displayが占める割合は93.4%になると予想される。

<2018年OLED市場展望>

Foldableスマートフォン、タブレットPC市場を飲み込めるのか

「Foldableスマートフォンが発売を開始、本格的な実用化が進んだら、高価なタブレットPC市場は消滅してしまう可能性がある」

先日26日に韓国ソウルにあるコンベンションセンターコエックスで開催された「OLED最新技術動向セミナー」で、UBI Researchイ・チュンフン代表は、最近話題になっているFoldableスマートフォンについて、このような発言をした。

イ・チュンフン代表は「Foldableスマートフォンは7.2型ディスプレイが半分に折りたたまれ、5.2型ディスプレイとして実現できると見込まれる」とし、「さらに外側には、時間やその他情報が確認できるバー型ディスプレイが追加される」と述べた。

また「Foldableスマートフォンは、停滞されているスマートフォン市場を活性化させるモメンタムを提供するだけでなく、ディスプレイ画面のサイズ拡大による、パネルの数量不足を改善するための新規投資機会も提供できるというポジティブな側面がある」と分析した。

一方、「Foldableスマートフォンが発売され、実用化を迎える場合、高価なタブレットPC市場が消滅してしまう可能性がある」と述べ、「Foldableスマートフォンは現在Appleが先駆けているタブレットPC市場を飲み込める」と説明した。

続いてFoldableスマートフォンは、一般のスマートフォンに比べて画面が大きいため、4Kの実現も可能になると予測した。現在、QHD解像度に留まっているOLEDスマートフォンは、マスクと配線の広さ、エクスポージャーの問題によって、5年内に実現することは難しいと考えられる一方、Foldableスマートフォンは、このような問題から自由であると伝えた。

最後に、Foldableスマートフォンが市場における成長要因として、価格に対する消費者の負担軽減と専用アプリケーションやコンテンツの開発、動画配信(ストリーミング)など、データを転送するための5G通信技術の急速な定着を挙げた。

イ・チュンフン代表は、Foldableスマートフォン用OLEDの出荷量について、2018年に10万台、2022年には283万台に達すると予測した。

<Foldableスマートフォン用OLEDパネルの出荷量展望、参考:Q2’18 OLED panel market track @UBI Research>

フルスクリーンOLEDスマートフォン、スマートフォンの新しいトレンドになる

最近スマートフォンの仕様とデザインが上向き傾向にあるとともに、スマートフォンメーカーはディスプレイを用いた差別化戦略を行っている。特にOLEDを採用することで、制限されたスマートフォンサイズで画面の最大化を実現したフルスクリーンOLEDスマートフォンはスマートフォン市場において、新しいトレンドとして位置付けている。

 

Samsung Electronicsは2017年上半期にOLEDを採用し、ホームボタンを無くしたフルスクリーン型Galaxy S8とGalaxy S+を発売した。以降2017年下半期に入ってからAppleとLG Electronics、中国スマートフォンセットメーカーによるOLED採用のフルスクリーン型スマートフォンの発売が相次ぐなど、2017年には本格的にフルスクリーンOLEDの発売が開始された。

<2017年に発売された主要フルスクリーンOLEDスマートフォン>

2017年にOLEDを採用したフルスクリーンスマートフォンは合計15機種で、四半期別にみると第1四半期に2機種、第3四半期に4機種、第4四半期に9機種が発売された。第3四半期まではSamsung Electronics、Apple、LG Electronicsから、第4四半期にはHuawei、Gionee、Vivoなどの中国スマートメーカーからフルスクリーンOLEDスマートフォンが発売された。

<2017年における四半期別フルスクリーンOLEDスマートフォンの発売機種数>

2018年には2017年より多くのフルスクリーンOLEDスマートフォンが発売されると見込まれている。2018年1月にはSamsung ElectronicsのGalaxy A8を含めた3機種のフルスクリーンOLEDスマートフォンが発売され、2月にも少なくとも2機種以上のフルスクリーンOLEDスマートフォンが発売される見込みだ。

 

UBI Researchは2017年12月に発刊した『 2017 フレキシブルOLEDアニュアルレポート(2017 Flexible OLED Annual Report)』で、フルスクリーン型フレキシブルOLEDは2022年までフレキシブルOLED市場全体の平均79%を占め、先頭に立つと予想するなど、スマートフォンにおける新しいトレンドとして浮上したフルスクリーンOLEDスマートフォンの増加傾向に注目が集まる。

フレキシブルOLED、2019年を基点にOLEDパネル市場を主導

■ 2019年にフレキシブルOLEDは4億8,000万個出荷、リジッドOLED出荷量を超える見込み

■ フレキシブルOLEDのうち、フルスクリーンOLEDは2022年まで平均78.3%の市場占有率で、市場を主導する見込み

■ Foldable OLEDは2019年から本格的に出荷する見込み

フレキシブルOLEDの出荷量は2019年にリジッドOLEDの出荷量を超える見込みだ。UBI Researchが発刊した「2017 Flexible OLED Annual Report」によると、フレキシブルOLEDは2019年に4億8,000万個出荷され、4億900万個のリジッドOLEDの出荷量を超える見通しとなった。また、フレキシブルOLEDの出荷量は2018年から年平均41%で成長し、2022年には12億8,500万個になり、売上高は594億米ドルを記録すると予想される。

<2018~2022年におけるOLED基板別市場占有率の展望>

最近モバイル機器において、ハードウェア技術の向上が標準化され、プレミアム市場を目指すセットメーカーはOLEDを採用し、製品の差別化に取り組んでいる。特に同一サイズモバイル機器でも、より広い画面を求める消費者のニーズが高まり、セットメーカーはフルスクリーンを実現可能なフレキシブルOLEDの採用を始めた。

 

そのため、パネルメーカーもフレキシブルOLEDの量産に向けた投資を継続的に推進している。特に2018年からBOEとCSOT、Visionoxなど、中国パネルメーカーによる第6世代フレキシブルOLED量産への投資が本格化すると予想され、中国におけるフレキシブルOLEDの出荷量は年平均59%で成長し、2022年には3億5,400万個に達すると見込まれた。

 

本レポートでは、リジッドOLED及びフレキシブルOLEDの構造と工程を比較し、Foldable OLEDを実現するための技術開発動向を層(Layer)別に分析した。また、フルスクリーンOLEDを採用しモバイル機器を発売したSamsung Electronics、Apple、LG ElectronicsにおけるフレキシブルOLEDの採用技術を比較し、2018年から2022年までのフレキシブルOLED市場をフレキシブルタイプと国別、世代別など、様々な観点から分類して予想を行った。

 

フレキシブルOLEDの中でフルスクリーンOLEDは2018年に2億6,500万個出荷され、市場占有率82.1%になり、2022年には10億2,200万個の出荷で79.5%を占め、フレキシブルOLED市場をリードすると見込まれた。また、最近大きな注目を集めているFoldable OLEDは、2019年から500万個出荷され、2022年には5,300万個に拡大することが予想された。

<2018~2022年におけるFoldable OLED出荷量展望>

OLEDの未来

UBI Researchが3月8日から9日の二日間開催した第3回OLED Korea ConferenceでUBI Research李・チュンフン代表は『The Future of OLED』をテーマに講演を行った。

 

李代表は、未来のOLEDは「100型 Rollable Wall TV」まで受け入れられるとした。李代表は「人間の目は視野角が広いので、ディスプレイが壁全面に掛けられていても不便ではない。ガラス基板のOLEDは運びにくいので、カーペットのように巻いて運搬できるRollable Displayが最適だ」と述べた。

 

「Rollable Displayを実現するには、プラスチック基板と値下げ可能なプリンティング方式を採用すると良い。ソリューションプロセスを導入したピクセル製造技術とTFT製造技術が未来の主要技術になると予想される」と説明した。Rollable Displayにスピーカーが内蔵され、画面に映る人物の動きと音が一致する完璧なディスプレイが出来上がると見通した。

 

李代表はOLEDが成功すると確信できる根拠は、モバイル市場にあると述べた。

第一に、今後TVに使用される4Kのコンテンツがスマートフォンにも使用され、スマートフォン自体にも4Kの解像度が適用されると言及した。

 

第二に、Appleが今年発売する予定のiPhoneにOLEDが採用が見込まれている。Samsung Displayは5.5型を基準にOLEDを2億個まで生産可能なApple専用のA3製造ラインを構築しており、今後OLEDの世界にApple効果が表れると説明した。

 

第三に、全世界スマートフォン市場の4割を占めている中国の電機メーカーもOLEDを採用したスマートフォンの発売に拍車をかけていると述べた。

 

第四に、フレキシブルOLEDが実現するフルスクリーン搭載のスマートフォンは、ホームボタンを無くし画面を広め、視覚的機能を向上するだけでなく、指紋とパターンを同時に認識するようアップグレードされた認証システムを採用できると説明した。

 

この4つの根拠に基づき未来のモバイル市場ではOLEDが鍵となると見通した。

 

一方、OLEDパネル市場については、2021年には出荷量は約17億となり、売上高は750億米ドル規模にまで成長すると見通した。2021年になると韓国ディスプレイメーカーは全体市場の8割を占め、中国は全体市場の1~1.5割を占めると述べた。また、ディスプレイパネルメーカーはフレキシブルOLEDを中心に投資を行い、2021年にはフレキシブルOLEDが全体OLED市場の7割を占めると付け加えた。

急成長するOLED材料および部品市場をつかめ

韓国Samsung Displayが製造し、Samsung ElectronicsのGalaxyに採用されることで徐々に成長を遂げてきたOLED市場に今年から米国Appleも参入を進める。この変化によってOLED製造に必要な材料および部品市場も急成長を迎えている。

 

OLED専門リサーチ機関であるUBI Research李・チュンフン代表(首席アナリスト)によると、スマートフォン用OLED製造に必要な各種材料および部品市場規模は、今年87億米ドルになり、2021年には4倍以上の380億米ドルにまで成長すると述べた。

<出所: 2017モバイル機器用AMOLED材料および部品市場レポート、UBI Research>

スマートフォン用OLED材料および部品市場が急成長する最大要因としては、安定的に成功を収めたSamsung ElectronicsのGaxalxy、Apple効果、中国セットメーカによる急激な需要増加と見られている。また、Samsung Displayに引き続き韓国LG Display、中国BOE、中国CSOT、中国Visionoxなど、有数のディスプレイメーカーは先を争って第6世代フレキシブルOLED製造ラインの導入を急いでいる。この状況が続くと2021年頃にはスマートフォン市場でLCDは消えるかも知れない。

<出所: 2017モバイル機器用AMOLED材料および部品市場レポート、UBI Research>

スマートフォン用OLED材料および部品市場を国家別に分類すると、韓国市場が圧倒的に大きいことが分かる。今年韓国の材料および市場は全体市場の95%を占め、2021年には72%を維持すると予想される。

 

OLED市場でSamusung Displayの影響力が強まっている中、韓国の材料及び部品メーカーも急成長すると期待されている。李代表はSamsung Displayが構築したエコシステムには、韓国中小企業や韓国に工場を持つ海外企業の割合が高く、OLEDの成長は即ち関連企業の成長に直結すると見通した。

スマートフォン用AMOLEDパネル市場、Samsung Displayは2020年までシェア70%を維持

UBI Researchが発行する「2017 OLED Display Annual Report」によると、スマートフォン用AMOLEDパネル市場は2020年に約570億米ドル規模にまで成長するとし、このうちSamsung Displayのシェアは約72%を占めるものと分析した。

2017年のスマートフォン用AMOLEDパネル市場は、Appleの次期iPhone用へのフレキシブルAMOLEDパネルの採用や中国携帯電話製造企業によるOLEDスマートフォン出荷量増加に支えられ、市場は大きく成長するものと期待されている。

Samsung Displayは、2016年からフレキシブルAMOLEDパネル量産ラインへの大規模な投資を行っている。2017年には増加する需要に合わせ、量産ラインへの投資規模を2016年に比べさらに拡大させるものとみられている。

Samsung Display以外にも大きな動きがあり、LG Displayをはじめ、中国と日本のパネル企業もフレキシブルAMOLEDパネル量産ラインへの投資を積極的に検討しており、同市場は大幅な成長が期待されている。

「2017 OLED Display Annual Report」では、このような投資をもとに、2016年3.744億個であったスマートフォン用AMOLEDパネル市場は2017年5.197億個と約38.8%成長するものと分析される。年平均成長率は39.8%が見込まれ2020年には年産14.22億個の市場をなすものと予想している。

特にSamsung Displayは、高解像度、フレキシブルAMOLEDパネルの技術力と積極的な投資により、後発メーカーとの格差を維持し続けるとみられている。そのため、後発メーカーのAMOLEDパネル量産が本格的に始まるものと予想される2018年以降も70%以上の市場シェアを占めることができるだろうと分析した。

「2017 OLED Display Annual Report」では、2017年に投資予想されるOLED量産ラインのキャパシティ、AMOLED適用のアプリケーショントレンド、主要パネルメーカー別の最新動向と投資現状、サプライチェーンを分析、OLED産業の大きな流れを把握が可能だ。また、2011年からのAMOLEDパネル市場の実績と2021年までの市場の見通しを様々な観点から分析し、今後の事業計画策定に役立つ内容となっている。

<スマートフォン用 AMOLEDパネル市場シェアの見通し>

サムスンディスプレイ、スマートフォン用AMOLEDパネル出荷量、半期別に1億台突破となる見通し

UBIリサーチによると、サムスンディスプレイの2016年4半期スマートフォン用 AMOLEDパネル出荷量は、約9.800台で、前半期比約6%、前年同期比15%増であることとして集計されたことを明らかにした。

UBIリサーチの関係者は“2016年度に投資されたA3ラインが1半期から順次的に稼動されることが予想され、従って、2017年1半期からサムスンディスプレイのスマートフォン用 AMOLED パネル出荷量は1億台を突破できることとなる見込み”であることを明らかにした。

また、中国セット業界とアップルなど、様々なスマートフォンセット業界から AMOLED パネルに対する要求が増えており、特にハイエンド級スマートフォンに適用されることが予想される AMOLED パネルの需要が大幅に増加するようになる見込みだと伝えた。

一方、サムスン電子は去る4半期カンファランスコールで、OLEDパネル販売量は前半期比小幅増加したし、主要スマートフォン顧客企業たちのOLED採用の増加により、積極的に対応して販売量増加を推進することを明らかにしたことがある。

2017年は、消費者にとってOLEDの革新性を強調できる重要な一年になると思う。

12月2日、劉備産業リサーチの主管で、ソウル汝矣島の中小企業会館で開かれた2016OLED決算セミナーで、LG経済研究院のイ・ウグン責任は、2017年が消費者にとってOLEDの革新性を強調できる重要な一年になると予想した。

イ・ウグン責任は、大型OLEDパネルから注目すべきのイッシュの一つとして、「来年のCESを迎え、現在のpremium TV市場でOLED TVはLGが市場を主導しているが、Sonyが加勢するときのインパクトを注視するべきだろう」と述べ、「まだ既存の消費者にSonyの画質に対する基本的な期待があるため、このような視点からSonyのOLED TVがどのような革新的な様子を見せるのか、また、消費者にどのような反応をもたらすかについて関心を持って観察する必要がある」と述べた。

中小型のイッシュとしてmobile phone市場でAppleのiPhone8(仮称)にOLEDパネルの採用を言及し、「Apple iPhone8にOLED displayをどんな方法で実現するか、これに通じて、果たして消費者にどれだけのインパクトを与えられるのかが重要である」と言った。また、「OLEDを適用したにもかかわらず、従来のLCDと差別化した革新性を示さなければ、消費者のOLEDへの期待が消えるかもしれない」と言い、消費者の視点からOLEDに対する意味のある反応を引き出さなければならないと強調した。

2017年にはAppleのflexible AMOLED panelが適用されたiPhoneが発売されると期待されており、SonyもOLED TV事業への進入について継続的に検討していると確認された。2017年にはOLEDを適用した製品を発売するset企業がもっと増えると期待される。消費者が、複数のメディアの報道と噂を通じて、従来のLCD製品とは違う「OLED製品だけの全く新しいもの」を期待している状況で、2017年はOLEDの革新性を強調し、商品性を打ち出すこのできる重要な一年になると思われる。

サムスンとアップル、最初のFull-screen displayスマートフォンのタイトルは誰が握るか。

Full-screen displayを搭載したスマートフォンをすぐ会うことができると思われる。市場調査会社のユービー産業リサーチが最近発刊した「Key issue and Market Analysis for Foldable OLED」によると、2017年までには左右ベゼル(bezel)のないベゼルレス(bezel-less)タイプのフレキシブル(flexible) OLEDが、スマートフォン市場をリードし、その後は左右だけでなく、上下のベゼルも最小化、または無くした形態のfull-screen displayが2017年から登場し、それ以降の市場を主導するだろうと見込んだ。

スマートフォン・ディスプレイの開発トレンド展望(出典:ユービー産業リサーチ)

具体的な状況も把握されている。アップルインサイダー(AppleInsider)は、11日(現地時間)、米特許庁(USPTO)の発表を引用して、アップルが最近ディスプレイに光センサーを統合した電子装置の設計特許(US20150303244A1)を出願したと明らかにした。

アップルが最近出演した光センサーを統合した電子装置のデザイン図面1

アップルは、この特許で、ディスプレイ部にセンサーを適用することを言及しながら、ディスプレイの側面に周辺光源センサー(Ambient Light Sensor)又は近接センサー(Proximity Sensor)を配置するなどの例示とディスプレイ及びセンサー回路が、ガラス又はプラスチックで作られた透明の封入層Encapsulation Layer)によって保護されるという例示も挙げた。アップルインサイダー(AppleInsider)は、このようなデザインが不要なスペースを減らし、full-screen displayを可能にするだろうと見込んでいる。

アップルが最近出演した光センサーが統合された電子装置のデザイン図面2

10月26日、サムソン・コエックス(COEX)で開催された2016 IMIDビジネスフォーラムで、サムスンDisplayのパク・ウォンサン首席によるスクリーンサイズに対するディスプレイのトレンド発表は信頼性をさらに高めた。パク・ウォンサン首席は「サイズの限界があるモバイルフォンの特性上、セットサイズ対比ディスプレイのサイズは非常に重要であり、edge displayがdisplay area(以下DA)が80%程度であったならば、full-screenが適用された携帯電話のDAは90%以上であり、今後、市場をリードすることになる一つのトレンドだ」と明らかにした。ガラス一体型指紋認識、超音波を使った指紋認識などまだ正確に議論された技術はなかったが、note7で見せてくれた左右ベゼルのないbezel-lessタイプからさらに進めて上下部分のbezelも無くして、既存とはまったく違う新しい形態のfull-screenスマートフォン登場を予告している。

サムスンディスプレイ発表資料、2016 IMIDビジネスフォーラム

LG電子もfull-screen displayに対する特許を出願したことがある。2015年6月にPatently Mobileの報道資料をみると物理的なボタンの代わりに、仮想ボタンとアプリのアイコンが適用されることを確認することができる。しかし、デザインだけでは外観のほか、どんな材料と内部部品が使用されるかは正確に把握することができないし、該当特許以降の関連ニュースも聞こえてこないことから、実際開発の可否は不確実な状態である。

LG電子が米国でflexible Displayを活用してデザインしたホームボタンのないスマートフォンデザイン(出典: Patently Apple)

このように、スマートフォンメーカーがfull-screen Displayの導入を積極的に検討している理由は、製品の没入感とともに、消費者が体感できる最大の変化としてDisplayが選ばれるためだと思われる。また、最近、VR市場の拡大に応じて、モバイルフォンを装着するゴーグル型のHMD(Head Mounted Display)に適用するためには、レイテンシ(Latency)問題がないOLEDディスプレイの適用とともに広いディスプレイ領域が必要であるとの意見も提示されている。

一方、ユービー産業リサーチの「Key issue and Market Analysis for Foldable OLED」報告書では、2017年full screen AMOLED panelが初出荷されると予想したし、2020年には全体flexible AMOLED panel市場の60%を占めており、bezel less typeのflexible AMOLED panel市場を上回ると展望した。

Flexible OLED type別の定義と市場占有率の展望(出典:ユービー産業リサーチ)

サムスンギアS3 vsアップルウォッチ2の全面戦争

アップルが7日(現地時間)、iPhone 7と7プラスとアップルウォッチ2を公開し、先の 31日(現地時間)に公開されたサムスンのギアS3と全面戦争を繰り広げることになった。 ギアS3は発売日が未定だが、Appleウォッチ2との全面戦争を避けることができなくなった。

アップルウォッチ2は、水深50メートルまでの防水となる防水機能を強化し、GPSユニットが追加され、位置情報利用と運動追跡機能も強化された。 特に全世界的に突風を巻き起こしたナイアンティックの人気モバイルゲーム「ポケモンGO」アプリが基本搭載される。

ステンレス素材のアップルウォッチ、エルメスとの共同制作「アップルウォッチエルメス」、ナイキとの協力製品である「アップルウォッチナイキ 」など4種のアップルウォッチ2を発表した。

サムスンのギアS3は、GPSが搭載されて、高度、気圧、速度計に様々なレジャー活動や運動をする際に便利な機能が追加され、サムスンページも追加搭載されることによって、様々な利便性が増加された。 また、電池の消耗を最小限に抑え、主な内容を画面に表示する「常時オンディスプレイ(AOD)」も装備されて時計本来の機能に充実であることが可能になった。

また、伝統的な時計の感性を盛り込んだスタイリッシュなデザインと前作よりも強化された回転ベゼルの直感的なUIで視線を集めている。

両方のスマートウォッチともOLEDディスプレイを搭載し、1000 nits以上の最大値の明るさを実現して、明るい屋外でも様々な情報を鮮明な画面で確認できるように実装化した。 特にアップルウォッチ2は、前作の450 nitsの倍以上、ギア3も前作に比べ400nit以上の明るさを強化した。
現在のスマートウォッチ用AMOLEDパネルはサムスン電子のスマートウォッチ用flexible AMOLED panelは、サムスンディスプレイ単独で供給しており、アップルウォッチ2のflexible AMOLED panelは、サムスンディスプレイとLGディスプレーで供給すると言われている。

一方、UBIリサーチによると、スマートウォッチ用AMOLEDパネル市場は、2020年まで年平均約14%成長し、1億台以上の市場を形成するものと見ている。

サムスンディスプレイ主席研究員「VR•ARが3Dテレビのようになる?」

サムスンディスプレイのイ・ジョンソ主席研究員が基調講演をしている。

Hyunjoo Kang / jjoo@olednet.com

サムスンディスプレイのイ・ジョンソ主席研究員は、「VR•AR市場は、過去3Dテレビ市場とは異なり、肯定的であるという観点を提示した。

8月23日、済州島済州ICCで開催された「インダストリアル・フォーラムで、イ・ジョンソ主席研究員は、「VR/ARのためのディスプレイ技術」というタイトルの基調講演で、VR•AR市場が過去3Dテレビ市場とおなじような道を歩くであろうと一角の懸念にについて言及した。

イ・ジョンソ主席研究員は、「3Dテレビ市場は、コンテンツ生産および3D転換技術の限界、3Dディスプレイの低品質、標準の不在などで活性化されなかった」とし、「しかし、VR・AR市場は、ポケモンGO、ホロレンズなど、すでにコンテンツとハードウェアが登場しており、数多くのメーカーがこの分野に参加している」と述べた。

Apple、マイクロソフト、インテル、facebookなど、屈指の企業がVR・AR分野のために積極的に投資しており、生態系が形成されているというのが彼の説明である。

イ研究員は、ゴールドマン・サックスの資料を引用して、「VR・AR市場は、2025年までに850億ドルの規模を形成するであろう」と強調した。

イ研究員は、さらにバーチャルリアリティ(VR)と拡張現実(AR)分野に有用な有機ELの技術的特徴を説明した。特に透明有機ELが拡張現実(AR)技術を具現するための核心ソリューションであると強調した。

彼はARについて「実際、物理的環境やリアルタイム画面に加わるデジタル経験である」と説明し、「透明ディスプレイがこれを具現してくれる」と述べた。

有機ELは、LCDに比べて透過率が高く、透明ディスプレイを作るための最適なソリューションとして考えられている。この研究は、「透明有機ELの具現のためには、高い透過率と低い抵抗のカソード(cathode)が必要であり、基板(substrate)が熱によく耐え、フレキシブルが可能でなければならない」と説明した。

また、透明ディスプレイの透明領域にメタル類を適用すると、ミラー(mirror)ディスプレイで具現され、鏡のような形としてもARを楽しむことができる。そのためには、高い反射率と高度の色域(high color gamut)が必要であるというのがイ・ジョンソ主席研究員の説明である。

Apple用AMOLED装置市場、5年間で15兆ウォン規模、6Gフレキシブル装置の全体の半分

Hyunjoo Kang / jjoo@olednet.com

 

2016年から2020年までの5年間で、Apple用AMOLED装置市場の規模は、米ドル130億ドル(約15兆1400億ウォン)規模に達すると予想される。

UBIリサーチが7月に発刊した「2016 OLED Manufacturing Equipment Annual Report」によると、2016年から2020年までに全世界の6世代フレキシブルAMOLED装置市場は、米ドル284億1100万ドル(約33兆ウォン)規模を形成するものと予想される。このうち、Apple用だけでも130億ドルで47%のシェアを占める。

これは、Appleが2017年に発売する新iPhoneのシリーズの一部のモデルにフレキシブルAMOLEDを適用して、2018年発売する新モデルからは全量フレキシブルAMOLEDパネルを適用すると仮定した数値である。

Appleは、年間2億台以上のスマートフォン販売量により、スマートフォン市場の全体の約15%を占めているだけに、今後フレキシブルAMOLEDパネル市場の拡大に大きな影響を与えるものと予想される。

グローバル全体フレキシブルAMOLEDパネルの出荷量は、2021年には10億枚を突破するものと予想される。このうち、AppleのiPhoneに適用されるフレキシブルAMOLEDパネルは2017年20%のシェアを記録し、2021年には50%を超えるというのがUBIリサーチの展望である。

UBIリサーチ関係者は、「AppleのフレキシブルAMOLEDパネルの需要を満たすために必要なパネルの生産能力(キャパ)は、2017年の30kに続いて2021年には300kになると分析される」とし、「これにより、パネルメーカーの量産ライン投資も拡大されており、特に、サムスンディスプレイは、Apple用として毎年30kずつ投資するものと予想される」と説明した。

一方、UBIリサーチの今回の報告書によると、2016年から2020年までの全体の有機EL機器市場は、米ドル約439億2700万ドル規模を形成するものと予想される。