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2027年OLED発光材料市場、年平均7.7%成長率で25.9億ドルの見通し

UBIリサーチが最新発刊した「2023 OLED発光材料報告書」によると、発光材料全体の市場は2023年の19.2億ドルから年平均7.7%の成長率で2027年には25.9億ドルに達するとの見込み。

発光材料全体の市場

発光材料全体の市場

UBIリサーチのユン·デジョンアナリストは、「小型OLED用材料市場は2023年から年平均2.5%の成長率で2027年には16.1億ドルになる見通し。2027年サムスンディスプレイの小型OLED用材料購買額は5.6億ドル、BOEは4.3億ドル、LGディスプレイは2億ドルになると予想される」として「今後、小型OLED材料市場はスマートフォン用rigid OLED出荷量の急激な減少をfoldable OLED市場がどれだけ代替するかによって変動するだろう」と述べた。

また、ユンアナリストは「2027年大型OLED用材料市場において、LGディスプレイのWOLEDとサムスンディスプレイのQD-OLEDの出荷量は各々1200万台と300万台と見込まれ、発光材料購買額も各々4.3億ドルと1.4億ドルになると展望される」と言及した。

本レポートでは、2027年OLED蒸着方式別ではRGB OLEDが66.6%で最も多い占有率を占め、WOLEDが16.5%、RGB 2 stack OLEDが11.4%、QD-OLEDが5.5%を占めると予測している。

▶ 2023 OLED 発光材料 レポート

QD-OLEDディスプレイ の進化と今後の方向

解説 :占部哲夫( UBI Research )
聞き手:服部 寿( 分析工房 )
分析工房のホームページ:
https://www.bunsekik.com/ubiリサーチ

内容
・OLED TV のデバイス構造
・QD-OLED 採用のテレビ
・QD-OLED の今後の進化
・OLED 発光層の改善
・QD on encapsulation
・サムスンディスプレイの OLED 生産ライン
・ディスプレイラインアップの拡張

#QD-OLEDディスプレイ

テレビ用OLEDパネルの出荷量、2023年910万台から年平均11.6%の成長率で2027年1,410万台になると予想される

UBIリサーチが最新号を発刊した「 2023中大型OLED Display年間レポート」によると、 テレビ用OLEDパネル出荷量は、2023年の910万台から年平均11.6%の成長率で2027年には1,410万台になると予想される。

テレビ用OLEDパネルの出荷量

テレビ用OLEDパネルの出荷量

2022年には全世界的な経済悪化によりテレビ需要が下落し、全世界のテレビ出荷量も2億台前半に 留まったと分析。 LGディスプレイの場合、2022年初めにモニター用まで含めて最大1,000万台以上のWOLED出荷目標を立てたが、計696万台を発売し、2021年の784万台対比88万台の下落となった出荷量を記録したサムソンディスプレイのテレビ向けQD-OLED出荷量は95万台を記録したと分析された。

2023年には経済状況が少しずつ回復傾向に向かうと期待されるため、LGディスプレイのテレビ用WOLED出荷量は760万台、サムスンディスプレイのQD-OLED出荷量は150万台になると 見込まれる。

また、UBIリサーチはLGディスプレイのmicro lens array(MLA)が適用された’OLED.EX’パネルが2023年から部分的に量産されると予想している。 一方、サムスンディスプレイのQD-OLEDの 36Kキャパ/月は2023年下半期までに 41K、2024年上半期までには45Kになると予測した。

▶ 2023 年中大型OLEDディスプレイ年間レポート のサンプルページ

2023 OLED KOREA Conference “プレミアム電子製品の代名詞OLEDと未来産業の期待株マイクロディスプレイ”

ディスプレイを専門とした産業調査・コンサルティング会社であるUBIリサーチ(本社・韓国、イ・チュンフン代表取締役)が2023年4月12日から14日まで韓国・仁川のThe Central Park Hotel Songdoにて「第7回 2023 OLED KOREA」を開催する。

 第7回目を迎えるOLED KOREAは、韓国や日本をはじめとしたアジアや米国、欧州からディスプレイの世界的トップランナーが集まった韓国最大規模のディスプレイに関するビジネスカンファレンスである。

今回のカンファレンスは、プレミアム電子製品の代名詞として位置づけられるOLEDと未来産業として急浮上しているARとVR用マイクロディスプレイがメインに構成されている。

OLED分野では、OLEDテレビ市場を熱くしているサムソンディスプレイとLGディスプレイの大型OLED技術に関する発表が予定されている。

OLED産業がLCDに代わって市場の巻き返しを図るためには、燐光青色材料の出現が最も重要とみられる。 今回のカンファレンスでは、Samsung Advanced Institute of TechnologyとUDCが燐光材料の開発方向について紹介する。 燐光青色材料の商用化はディスプレイ産業を覆す分岐点となるだろう。

マイクロディスプレイは、マイクロOLEDとマイクロLEDの2種類がある。 VR用ではマイクロOLEDがリードしている反面、ARではマイクロLEDが次第に定着しつつあり、今回、AR会社とマイクロディスプレイメーカー、関連技術メーカーによる講演が予定されている。 本学会は、今後マイクロディスプレイの勝者が誰になるのかを見極める重要な機会となるはずだ。

ホームページ(https://oledkoreaconference.com/)よりプログラムを含めた詳細情報が確認できる。事前登録期間は2023年4月7日までとなっている。

サムスンディスプレイのスマートフォン向けOLEDの出荷状況

解説 :占部哲夫( UBI Research )
聞き手:服部 寿( 分析工房 )
分析工房のホームページ:https://www.bunsekik.com/ubiリサーチ

タッチフィルムなしでタッチができるノートパソコンが出る…サムスンディスプレイ、世界初の「対面的」タッチ一体型OLED開発

サムスンディスプレイのタッチ一体型OLEDを適用した16インチノートパソコンコンセプト製品

サムスンディスプレイのタッチ一体型OLEDを適用した16インチノートパソコンコンセプト製品

サムスンディスプレイ(代表取締役チェ·ジュソン)が世界で初めて「対面的」タッチ一体型OLED開発に成功した。

サムスンディスプレイはスマートフォンOLEDに適用してきたタッチ一体型技術を中型「ノートパソコン用OLED」に拡大適用し、1月から本格的な量産に突入したと24日明らかにした。

2010年、サムスンディスプレイが世界で初めて開発したタッチ一体型OLED、いわゆるOCTA(On Cell Touch AMOLED)技術は、パネル表面にタッチを認識するフィルム(TSP、タッチスクリーンパネル)を取り付ける代わりに、パネル内部にタッチセンサーを形成する技術だ。 プラスチック素材のタッチフィルムと粘着剤を使わないため、環境にやさしくパネル構造が単純になり、厚さと重さが減少する効果がある。

サムスンディスプレイ職員がタッチ一体型OLEDが適用されたノートパソコンコンセプト製品を手で作動させている姿

サムスンディスプレイ職員がタッチ一体型OLEDが適用されたノートパソコンコンセプト製品を手で作動させている姿

サムスンディスプレイ関係者は「一般的にタッチフィルムが全体パネル厚さに占める比重は6~11%程度で、パネル厚さが薄いほどセットのデザイン拡張性、携帯性が良くなる」と説明した。

サムスンディスプレイは最近タッチ機能が搭載されたノートパソコン需要が増加し、OLEDノートパソコン市場が拡大したことにより「対面的OCTA技術」開発に集中してきた。

サムスンディスプレイ職員がタッチ一体型OLEDが適用されたノートパソコンコンセプト製品を手で作動させている姿

サムスンディスプレイ職員がタッチ一体型OLEDが適用されたノートパソコンコンセプト製品を手で作動させている姿

中小型ディスプレイのイ·ホジュン商品企画チーム長(常務)は「タッチ一体型技術はディスプレイ面積が大きくなるほど必要なタッチセンサー数が増加し技術の難易度が上がる」として「新規材料および工程技術開発を通じて大面積でも自然で柔らかいタッチを具現した」と明らかにした。

サムスンディスプレイの大面積OCTA技術を内在化したパネルは、来月公開される三星電子の次世代ギャラクシーブックシリーズの一部モデルに初めて搭載され、携帯性の高いデザインを提供するものと予想される。

また▲16対10画面比▲120Hz高走査率▲3K高解像度などディスプレイ性能を大幅にアップグレードし、一層向上した製品パフォーマンスを披露する予定だ。

▶ AMOLED Manufacturing Process Report Ver.5 のサンプルページ

折って、伸ばして…展示動向から見たフォルダブルIT用機器動向

最近、パネル業者がフォルダブルOLED開発に拍車をかけることにより、フォルダブルフォンだけでなく、フォルダブルタブレットPC、フォルダブルノートパソコンまで多様な製品が展示されている。 パネルメーカーの展示製品をベースに開発動向を見ていく。

サムスンディスプレイが展示した「Flex Hybrid」と「Slidable Flex Duet」

サムスンディスプレイが展示した「Flex Hybrid」と「Slidable Flex Duet」

フォルダブルディスプレイの先頭走者であるサムスンディスプレイは1月に開かれたCES2023でフォルダブルとスライダブルが結合された「Flex Hybrid」と片面が増える「Slidable Flex Solo」、両面が増える「Slidable Flex Duo」を展示した。 「Flex Hybrid」は基本8インチから折れた画面を広げると10.5インチ、右側を増やすと12.4インチまで画面が拡張される。 スライダブル製品は基本13~14インチから17インチまで画面を拡張できる。

サムスンディスプレイはこれに先立ち、2022年にS型とG型、二重にフォールディングされる「FlexS」と「FlexG」、外側に伸びる「Slidable Wide」を展示しており、3製品とも最大サイズは12.4インチだった。 試作品の大きさ12.4インチはサムスン電子の「Galaxy Tab S8+」と同じだ。 実際の製品量産時にはセット業者の要求に合わせて量産を進めるものと予想される。

サムスンディスプレイとLGディスプレイ、BOEのノートパソコン用フォルダブルOLED

サムスンディスプレイとLGディスプレイ、BOEのノートパソコン用フォルダブルOLED

タブレットPCのほかフォルダブルノート型パソコンの開発も進めている。 サムスンディスプレイは「IMID 2022」と[SID 2022」などで17.3インチノートパソコン用フォルダブルOLED「Flex Note」を展示した。 元々サムスンディスプレイは昨年この17.3インチフォルダブルOLEDをサムスン電子に供給するものと予想されたが、今年に日程が延ばされた。

LGディスプレーも同様に、17.3インチノート型パソコン用フォルダブルOLEDを開発中だ。 LGディスプレイは[IMID 2022」でフォールディング半径が1.5Rに改善された17.3インチ「Foldable OLED Laptop」を展示した。 LGディスプレイは現在、HP納品を目標にノート型パソコン用フォルダブルOLEDを開発中だ。

中国BOEでもIT向けフォルダブルOLED開発が真っ最中だ。 BOEは昨年5月、「SID 2022」でS型に二重フォールディングされるタブレットPCの香り12.3インチフォルダブルOLEDを展示した。 また、17.3インチノートパソコン用フォルダブルOLEDを公開し、このパネルは2022年に発売されたAsusの「ZenBook 17 Fold」に搭載された。

サムスンディスプレイとLGディスプレイ、BOEが開発しているノートパソコン用フォルダブルOLEDのサイズと解像度は全て同じだ。 本格的な量産を始めれば、3社間のパネル供給競争も激しくなるものと予想される。

▶ AMOLED Manufacturing Process Report Ver.5 のサンプルページ

QD-OLEDの新規発光構造であるQM2、サムスン電子の2023年向OLEDテレビに本格適用される

UBIリサーチがで最新発刊した「AMOLED製造工程報告書Ver.5」によると、QD-OLEDの新規発光構造であるQM2が2022年末から本格的に適用され、サムスン電子の2023年向OLEDテレビに適用されるものと予想される。

QD-OLEDのQM2発光構造、Source:AMOLED製造工程報告書Ver.5

QD-OLEDのQM2発光構造、Source:AMOLED製造工程報告書Ver.5

サムスンディスプレイで量産中のQD-OLEDは3つの青色発光層と1つの緑色発光層で構成されており、quantum dotとカラーフィルターを通じてRGB 3原色が表現される構造である。

2022年末までに量産されたQM1構造には緑色発光層にaETLとG’がなかったが、QM2構造からは全て適用されたことが確認された。 また、発光構造の変更周期も材料のリサイクルなどの理由で既存の1年から2年に長くなるものと見られる。

一方、サムスンディスプレイは従来の月30KのQD-OLED Capa.を2024年までに月45Kに拡張するものとみられる。 また、2023年からは55インチと65インチパネルの他にも49インチと77インチパネルも量産し、ラインナップをさらに拡大する計画だ。

▶ AMOLED Manufacturing Process Report Ver.5 のサンプルページ

2023年型Gramに初のOLED搭載、サムスンディスプレイのrigid OLEDを採用

LG電子のGram

LG電子のGram

LG電子が2023年に発売するGramの新製品Gram StyleとGram Ultraslimにサムスンディスプレイのrigid OLEDパネルが搭載される。 サムスンディスプレイは、A2ラインでスマートフォンとIT製品用のrigid OLEDを生産しており、LG電子にOLEDパネルを供給するのは今回が初めてとなる。

LG電子の代表製品であるGram Style(モデル名16Z90RS·14Z90RS)は、外観に光の角度と方向によって色が変わるオーロラホワイト色、ゴリラグラス(Gorilla Glass)素材を採用した。 キーボードの下の空間には、タッチする時だけLEDライトが点灯する隠しタッチパッドが搭載された。

Gram Styleは14、16型の2種が販売される。 16型は16:10画面比の16型WQHD+(3200×2000)OLEDディスプレイを採用、デジタル映画協会(DCI、Digital Cinema Initiatives)の標準色域DCI-P3を満たしている。 パネルには光反射と眩しさを減らすAGLR(Anti-Glare & Low Reflection)を採用した。

Gram Ultraslimは15.6インチ1種が発売され、解像度はFHD(1920×1080)、998gの超軽量、厚さは10.99mmとGramシリーズ史上最も軽くて薄い製品となっている。

LG電子は、既存のGramシリーズにはIPSパネルのみを適用してきたが、今回の新製品から初めてOLEDパネルを搭載する。 LG電子はOLEDの優れた画質と没入感だけでなく、検証されたサムスンディスプレイのパネルを使用することができ、IPSと比べ価格差が少ないなどの理由でOLEDを採用したと分析される。 また、サムスンディスプレイとしては、中国の低価格攻勢で低調になったA2ラインの稼働率を回復し、新規取引先を確保する機会であるため、両方に役立つ関係が形成されたものと判断される。

▶ AMOLED Manufacturing Process Report Ver.5 のサンプルページ

삼성디스플레이 Flex OLED

[K-Display 2022]サムスンディスプレイのFlex OLED lineup

サムスンディスプレイのFlex OLEDラインナップです。
SamsungのSにちなんで作られたFlex S、3回折るFlex Gを実物で見ることができました。
Slidable製品が繰り広げられるデモンストレーションを見ることができず残念でした。

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marketing@ubiresearch.com
+82-2-577-4391

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삼성디스플레이 QD-OLED

[K-Display 2022]サムスンディスプレイのQD-OLED

サムスンディスプレイが韓国では初めてQD-OLEDを公開した。
QD-OLEDのメリットをカメラが収めることができず残念ですが、楽しくお楽しみください。

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iPhone14에 적용되는 M12 구조의 Supply chain

サムスンディスプレイの新型材料構造M12、iPhone14 Proモデルのみ適用

サムスンディスプレイのM12構造(iphone 14に適用される予定)

<iPhone14に適用されるM12構造のSupply chain>

サムスンディスプレイが下半期に発売予定のAppleのiPhone14シリーズのうち、上位2つのProモデルにのみ新しい材料構造M12を適用する。 下位2モデルにはiPhone13に適用されたM11構造をそのまま使用する。

サムスンディスプレイはiPhone14シリーズの4種すべてにOLEDを供給する。 サムスンディスプレイはLTPS TFTが適用される下位2モデルであるiPhone14と14MaxにはiPhone13に適用されたものと同じM11構造をそのまま使用し、LTPO TFTが適用される14 ProとPro Maxには新しい構造であるM12構造を適用する。

サムスンディスプレイがiPhoneシリーズに材料構造を異なるように適用する理由はAppleのコスト削減のためと見られる。 上半期に発売されたサムスン電子のギャラクシーS22シリーズでも、UltraとPlusモデルにはM11が、一般モデルにはM10が適用されたことがある。

サムスンディスプレイの新型材料構造M12はAppleのiPhone14シリーズとサムスン電子のフォルダブルフォンZ Fold4とZ Flip4などに適用される。

関連レポート: 2022年OLED発光材料レポートのサンプル