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【iMiD 2017】TCL、ソリューションプロセスOLEDとQLED開発に集中

中国TCL最高技術責任者(CTO)のXiaolin Yan氏は、29日韓国釜山にあるBEXCOで開催された「iMiD 2017」の基調演説で、White OLED TVの次なるプレミアム TVとして、ソリューションプロセスOLED TVと自発光QLED TVを挙げた。

Yan氏によると、現在のプレミアムTV市場をリードしているWhite OLED TVは、QD LCD TVに比べ優れた画質、独特のデザイン、高解像度の実現、自然に優しい特性で、プレミアムTVにおける全ての要件を満たしている。

 

また、現在のQD LCD TVより高く設定されている販売価格についても、ソリューションプロセスを採用することで改善できるようになり、2019年には量産が開始できると予想した。

 

Yan氏は「ソリューションプロセス工程は、マザーガラスを切り分けずに実施できるため、第10.5世代工程で簡単に75型パネルを生産できる。それだけではなく、前面発光方式のRGB OLED TVを生産することもできる」と予想した。そのためには、材料と装置の相性とインク形成工程技術の開発などが必要になると強調した。

続いて、自発光QLED TVについて「QLED構造は、OLEDと似た構造をしているため、参入ハードルが低く、技術を採用しやすい。現在のOLEDに比べ青色発光層の寿命と効率が非常に低いという利点があるものの、カドミウムを使用せずに性能を確保しなければならない」と語った。

 

最後には、ソリューションプロセスOLED TVと自発光QLED TVの実用化を目指して設立された中国Guangdong JUHUA Printing Display Technologyについて、次世代プレミアムTVを開発するためには、材料と装置メーカー、パネルメーカーの協力が必要だと強調した。

LG Display、IDW2016でOLED TV及び照明用最新WOLED素子の開発動向について発表

LG Displayは、12月7日から9日、日本福岡で開かれたIDW(International Display Workshops)2016でOLED TV及び照明用最新WOLED素子の開発動向について発表し、OLED TV用最新WOLED素子の色領域がsRGB対比114%から129%に、DCI対比90%から99%まで拡大されたことを明らかにした。論文では、3stack構造を適用した55″UHD OLED TVがフルホワイトスクリーン(full white screen)で150cd/m2、ピークホワイトスクリーン(peak white screen)で500cd/m2の輝度を示し、2stack構造に比べ20%節約された消費電力効率を示した。

LG Displayの2stackと3stack WOLED照明構造、IDW2016

また、照明用WOLEDを紹介しながら、OLED TV用WOLEDは、blue/yellow-green/blueの3層タンデム構造であるのに対し、照明用WOLEDは、green-red/blue/green-redの3層タンデム構造であることを明らかにした。反射率の高いAg cathodeとlight extraction filmを適用して90lm/wの高効率を見せたし、色温度はwarm white rangeの2,850Kで、CRIは88の特性を示した。このOLED照明は、2017年第3四半期から第5世代ラインで生産を開始すると明らかにした。

LG Displayのlight extraction filmを適用した2stackと3stack WOLED照明構造、IDW2016

一方、LG displayは、9月に米国サンディエゴで開催されたOLED summit2016で800nitの65″UHD OLED TVを展示し、65″ curved QD-LCD TVと画質を比較し大きな関心を引き出した。そして、来年には輝度がもっと改善された1000nits以上のOLED TVを披露するだろうと予想されている。

65inch OLED TV(左)と65inch curved QD-LCD TVのBlack表現力の比較、LG Display、OLED Summit2016

次世代の大面積技術として脚光を浴びているソリューションプロセスOLED(solution process OLED)とQLEDの市場進出の可能性

最近、プレミアムTV市場でOLED TVとQD-LCD TV間の競争が激しくなっている。SID2016で QD VisionとNanosysが、IFA2016では、サムスン電子とハイセンスがOLED TVと比較し、QD素材が適用されたTVの優秀さを強調した。これに対して、 LGディスプレイ(LG Display Co., Ltd)もOLED summit2016でQD-LCDとOLED TVを比較して、HDRに最適化されたTVはOLED TVであることを強調しながら対抗した。

現在、大面積TV市場は、普及型モデルでは、圧倒的にLCD TVが優勢を占めているが、プレミアム市場では、OLED TVが徐々にシェアを広げながら善戦している状況である。

各陣営の戦略をみると、大面積OLEDは、価格競争力の確保を通して、プレミアムから普及型まで、市場占有率を拡大するためにソリューションプロセスOLED(solution process OLED)を積極的に開発中であり、LCD TV는 OLEDに対する劣勢を克服するためにQD素材を積極的に活用し、最終的には、自発光QLEDを目標に開発に心血を注いでいる。

このように、プレミアムTV市場での競争が徐々に全体TV市場に拡大されることが予想される中、ソリューションプロセスOLED(solution process OLED)とQLEDに対する現状況と市場進出の可能性について、業界の関心が高まっている。

これによって、ユービー産業リサーチは、10月14日、汝矣島中小企業会館で「QLEDとソリューションプロセスOLED(solution process OLED)の市場進出可能性に対する分析セミナー」を開催し、現在の大面積TVとパネル市場の現状況を分析してから、QLEDとソリューションプロセスOLEDの現状況と争点、そして市場進出の可能性について取り上げる予定である。

ユービー産業リサーチのイ・チュンフン代表取締役は、大面積OLEDとQLEDの現状況と市場進出に対する可能性を分析し、今後の大面積OLED産業が進むべき方向性を提示する予定である。

デュポンのジョン・ソンジン部長は、ソリューションプロセスOLED(solution process OLED)の核心であるソリュブルOLEDマテリアル(soluble OLED material)に対する動向と最新の開発内容を発表し、ソリューションプロセスOLEDの市場進出時期について見通す予定である。

ソウル大学のイ・チャンヒ教授と韓国セラミックス技術研究院のバン・ジウォン先任研究員は、クオンタムドットマテリアル(Quantum dot material)の長所と開発問題、今後の発展の方向について議論する予定である。

今回のセミナーは、メディアと展示会を通して、イッシュになった部分をユービー産業リサーチで技術と市場の観点から分析し、意見を共有しながら、その可能性に対する可能性を論ずるという点で注目を集めている。登録及びお問い合わせ先は、下記の通りである。

ユービー産業リサーチ、オハナ(hanaoh@ubiresearch.co.kr、02 577 4940)