仮想現実でリードするOLED、OlympusもOLEDを採用したスマートメガネ発売予定
OLEDはバックライトが必要ない自発光ディスプレイであるため、小型化と軽量化に有利である。また、反応速度が速いため、Oculus Rift、HTC Vive、Sony PS VRなど、様々なHMD機器に採用されている。
OlympusがOLEDを採用して片目で仮想現実を体験できる‘EyeTrek INSIGHT El-10’を11月末に発売する予定であることを明らかにした。今回Olympusのスマートメガネ(メガネ型のスマートデバイス)は開発者版で価格は約1,500米ドルとなり、OlympusのウェブサイトとAmazonなどで発売される予定である。
今までもOlympusは、片目側にディスプレイを採用するスマートメガネの開発に取り組み、発表を続けてきたが、販売につながるのは今回が初めてとなる。Olympusによると、片目側に映像情報を表示するため利用者の視界を邪魔することなく、情報が必要な時に映像を表示するためディスプレイの存在が気にならないというメリットがある。
<Olympusの‘EyeTrek INSIGHT El-10’、参考:petapixel.com>
OlympusはスマートメガネにOLEDを採用し、高画質のリアルな映像、小型化、軽量化を実現した。‘EyeTrek INSIGHT El-10’に採用されたOLEDの解像度は640×400、FOVは13°、バッテリーを含む重量は66gと知られている。OLEDの輝度と製造会社は明らかにされていない。
UBI Researchが発刊したAR/VR用ディスプレイ市場レポートでは、OLEDは速い応答速度と完璧な画質で仮想現実市場をリードしており、2021年には5,200万個を出荷し、市場の80%を占めると予想される。
<AR/VR用ディスプレイタイプ別の出荷量展望>