【SID Vehicle Display2019】サイドミラーの代替ディスプレイはOLEDが最適

過去2018年10月に、サムスンディスプレイは世界の自動車メーカーであるAudiのe-Tronのサイドミラーの代替用OLEDを供給する事を明らかにして多くの注目を集めた。e-Tronは、従来のサイドミラーの位置にカメラが設置されており、カメラで撮影された映像を車両内に設置されているOLEDを介して運転者が周囲を確認することができる。

2019年9月に開催されたSID Vehicle Display2019のパネルディスカッションの席でミラーレス自動車についての議論を行った

この席でDrew Harbachは「既存のサイドミラーは、トンネルのような空間内でグレアの影響が大きいこともある」と指摘し、「カメラとディスプレイは、これを低減することができ、より良い夜景(night view)を提供することができている」と言及した。

彼は、ディスプレイの解像度ももちろん重要だが、コントラスト比とFOVも非常に重要な要素と言及まし良い。また、どのような環境条件でも物事を把握できるようにコントラスト比は非常に高くなければならないと強調した。

高コントラスト比は暗い夜だけでなく、昼間の強い日差しの下でも物事を認知するのに非常に役立つ要素と言及した。

パネリストたちが言及したディスプレイはLCDとOLED、micro LEDなど多様であるが、現在の大量生産が可能な環境でのコントラスト比が高く、視野角が広いディスプレイは、OLEDが独特である。だけでなく、OLEDは応答速度も非常に速く、画質が非常に重要なVR機器や専門家向けのモニターにも多く使われている。

OLEDはサイドミラー用ディスプレイの有力候補で言及されており、クラスタまたはCID(center information display)などの内部ディスプレイにもたくさん使われると予想されている。すでに韓国と中国のパネルメーカーは自動車用OLEDを積極的に開発しており、サムスンディスプレイは、自動車用OLEDパネルが2022年の300万枚レベルに大きく増えると予想したこともある。