[IFA2016] 有機ELテレビ陣営、昨年に比べて2倍増加

「IFA2016」において有機ELテレビを展示したメーカーはLGエレクトロニクスを含めて11社。有機ELテレビの展示規模の順にみると、Vestel、Skyworth、Loewe、Philips、Grundig、Seiki、Metz、Changhong、Panasonic、Condorとなる。
「IFA2016」では6社だったが、今回は5社が増えた。ほぼ倍増している。今回出展しなかったメーカーはHaier 1社だけで、新しく合流したメーカーはLoewe、Philips、Seiki、Metz、Condorがある。
中でも目立つメーカーがLoewe社。

<IFA2016にて展示されたLoeweの有機ELテレビ>

そして、Loeweの有機ELテレビの広報パネルには次のように書かれている。「OLED display thinner than a smartphone」と「The most beautiful OLED in the world」。

フィリップスはテレビ展示エリアの壁面を除く全空間を有機ELテレビだけのための場所にした。壁面には液晶テレビを展示しているが、その中央部には有機ELテレビを立体的に配置し、有機ELテレビが来場者によく見られる構成にした。

<IFA2016にて展示されたフィリップスの有機ELテレビ>

フィリップスが液晶テレビから有機ELテレビに乗り換えるということを明らかにした展示だ。

LGエレクトロニクスの次に最もダイナミックな展示は断然Skyworthの展示だ。「IFA2015」から有機ELテレビの高速な応答速度を広報するカーレースゲーム映像を流している。前回の展示から変わったのはすべてHDR(ハイダイナミックレンジ)対応の有機ELパネルを搭載していること。昨年と比べて非常に明るくなった。

<IFA2016にて展示されたSkyworthの有機ELテレビ>

有機ELテレビの販売を行ってはいないが、出展したメーカーとしてHisenseがある。Hisenseを含めると12社になる。Hisenseは自社が販売しているULEDテレビの優秀性を広報するために、有機ELテレビとの比較展示をした。この展示で使われたパネルは昨年の有機EL製品。実際に見るとULEDテレビより暗く映る。しかし、すぐ隣のSkyworthブースでは超高画質の有機ELテレビを展示している。ブースの場所選びが悪かった。

<IFA2016にて展示されたHisenseのULEDテレビと有機ELテレビ>