Molecular Glasses、OLEDの寿命を向上させたOLEDIQ™材料特許登録

Molecular Glassesは、米国特許庁に「OLED devices with improved lifetime using non-crystallizable molecular glass mixture hosts」の特許を登録した。(特許番号U.S.10,593,886 B2)

<OLEDIQ™材料を適用して改善されたOLEDデバイスの寿命、Source:molecularglasses.com>

Molecular Glassesの今回の特許は非結晶性分子ガラスの混合物ホストを利用してOLEDの寿命を改善させた。OLEDの基本構造であるカソードとアノード、その間に配置された発光層、カソードと発光層の間に配置された電荷輸送層を含まれており、発光層は、ホスト材料とエミッタ(emitter)を含んでいる。

ホスト材料は、正孔輸送能力や電子輸送能力、ambipolar capabilitiesを含む高エントロピーアモルファス分子ガラスの混合物を含み、 ambipolar capabilitiesは正孔輸送能力および電子輸送能力を含んでいる。

Molecular GlassのCEO兼創設者であるMike Molaire氏は「OLEDIQ™材料は、非晶質の溶解性小分子としてドーパントエミッタの凝集を防止し、OLEDデバイスの寿命と信頼性を大幅に向上することができる」とし、「これは青色OLEDの効率と長寿命を実現させることができる理想的なプラットフォームになるだろう」と述べた。続いて、「OLEDIQ™材料は、従来の真空蒸着工程だけでなく、材料の変形なしにインクジェット工程にもすぐに適用することができる」と紹介した。

2020年OLED発光材料の市場は19億ドル規模に成長

OLED市場調査専門会社であるUBIリサーチ(UBI Research, www.ubiresearch.com)から2020年OLED用発光材料市場は19億ドルに急成長すると予想した。

UBIリサーチが四半期ごとに発行する発光材料マーケットトラックによると、2019年発光材料の市場は13.04億ドルで、2018年9.37億ドルの市場に比べて39.2%急成長した。

2019年発光市場の成長の理由は、スマートフォン用OLEDパネル市場の成長と比例している。2018年にはスマートフォン用OELD出荷量が4.07億台だったが、2019年は4.74億台に16%成長したからだ。(出典:UBI Research2020 OLED Display Market Track)。

パネル市場に比べて発光材料市場の成長がさらに大きな理由は、中国パネルメーカーの6G flexible OLED工場が稼動を開始したからである。まだ生産量は少ないが、収率が低く、基板投入量が生産量の2倍であるため、発光材料の消費量が非常に多い。また、サムスンディスプレイに比べてまだ購入量が少なく購入単価が高いのも発光材料の市場が大きくなった理由の一つである。

2019年発光材料企業別の売上高を集計した結果UDCが2.33億ドルで、全体の売上高の17.9%を占め、サムスンSDIは2.12億ドル(Novaled売上を含む)として16.2%を占めた。

2020年は、パネルメーカーのキャパと稼働率の両方が増加し、発光材料の消費も増加する見込みである。

2019年発光材料全体の消費量は73tonあったが、2020年は102tonに増加すると予想される。

材料別予想消費としてHITL材料が16.9ton、blue host材料が4.15tonかかる見通しだ。Blue hostとdopant材料は、サムスンディスプレイがQD-OLED量産を開始する2021年からは急激な増加がある予定である。

Wuhan Tianma6G OLEDライン設備のセットアップ遅延

WuhanのTianma T4工場はコロナ発生期間でも生産を継続しており、ph2 6G OLEDラインのメイン装置はすでに搬入が完了しているが、海外の装置メーカーの従業員がWuhanに入ることができない状況で、装置のセットアップが遅れている。

最近では、Wuhanを含む中国のコロナウイルス感染者数が減少することにより、第2四半期からは装置のセットアップが再開されると予想されており、量産は第3四半期以降から始まるものと思われる。

Tianma T4のph2は2018年6月1日契約され、合計145億元が投資された。Ph2セットアップが完了すると、Tianma T4工場は6G総35Kキャパとなる。

2020年OLED製造装置市場の見通し

UBI Researchの2020年の年間装置市場マーケットトラックによると、2020年OLEDの製造用の装置の市場規模は95.1億ドルになる見込みだ。2019年83.1億ドルに比べると12億ドル増加した数値である。

中国のパネルメーカーが積極的に6G Flexible OLEDラインを投資したが、高いパネル単価によって、スマートフォン市場では、中国で生産されflexible OLED採用が増えていない状態が続いて全世界的に30%以上の供給過剰が発生している。これらの理由から、韓国は6G flexible OLED投資を停止し、中国のパネルメーカーも投資時点を少しずつ遅れている。

しかし、2020年には、サムスンディスプレイの8.5G QD-OLED30Kライン投資が開始され、装置の市場は2019年の水準を維持することになった。

キャノン、有機EL材料ビジネスに参入

キャノンはスマートフォンやテレビなどで有機ELパネルの採用が広がっていることから、有機EL材料事業を検討する。有機ELパネルはキャノンのミラーレスカメラの電子ファインダーなどに使用されている。

具体的な生産時期は発表していない。研究開発部門と福井県にあるグループ会社、福井キャノンマテリアルが中心にとなり、生産に乗り出す見通しだ。

有機EL蒸着機で市場占有率トップ企業であるキャノントッキが子会社である。

キャノンは銅錯体化合物を用いたTADF発光材を開発している。(特許JP2011213643A)

OPPOが業界をリードするスクリーンを備えたオールラウンド5GフラッグシップFind X2シリーズを発売

OPPOが2020年3月6日にFind X2シリーズを発表した。これは、業界で最高のスクリーンを持って、強力なカメラエクスペリエンスとバッテリー寿命を実現する5G用スマートフォンである。

5G時代にはネットワークの改善によりユーザーはコンテンツをはるかに高速で使うことができるし、同時にコンテンツの品質に対する要求も高まる。 これらのニーズに応えるFind X2シリーズには120Hz QHD + AMOLEDスクリーン、オールラウンドのウルトラビジョンカメラシステム、業界最速の65W SuperVOOC 2.0フラッシュ充電テクノロジー、Snapdragon 865が搭載されている。 X2 Proは全ピクセル全方向フォーカス(all-pixel omnidirectional focus)と最大12ビットの写真キャプチャをサポートする携帯電話である。

Find X2およびFind X2 Proには、OPPOでカスタマイズされた120Hz 6.7インチQHD + Ultra Visionスクリーンが搭載されており、10億種類以上のカラー表示機能があり、解像度、色、リフレッシュレート、輝度にも優れたものである。3168×1440、513 ppiの解像度、超低画面反射率、最大1200nitの最大画面輝度により、あらゆる環境でクリアで快適なディスプレイを提供する。

Find X2シリーズは、前面と背面になめらかな二重曲線のボディデザインを採用している。 Find X2シリーズの前面はコーニングゴリラの第6世代ガラスパネルで覆われている。 高度なCOPパッケージング技術と67.8°の曲面設計により、視覚的に縁なしの効果が生まれ、携帯電話が丸く滑らかな感触がでる。

APシステム、重慶BOEのB12にELA装置の供給

BOEのB12ラインELA(eximer laser annealing)装置の入札でAPシステムが最終落札業者に選ばれた。

ELAはOLED用LTPS(low temperature polysilicon)TFTを作るためには必要な装置である。eximer laserはa-Siをpolysiliconに結晶化させる。高い熱を加えずpolysiliconを製作するためLTPSと呼ぶ。

BOEは、今回の入札で設備の品質だけでなく、技術競争力、容易な運用方式、メンテナンスなどを供給条件として提示し、APシステムはこれらのニーズをすべて満たして、最終的な装置サプライヤーとなった。正式POはまだ出ていない。

BOE B12は8台のELA装置を設置する計画だ。APシステムはBOEのB7とB11もELA装置を供給した。

コロナウイルスが2020年OLED市場に与える影響

年初から襲ったコロナウイルスによって、中国をはじめて韓国の産業にも暗雲が近づいている。コロナウイルス発祥地である武漢は中国のディスプレイメーカーが大規模に生産基地を建設している要衝なので、中国ディスプレイ産業に悪影響を及ぼしている。

武漢と中国内の複数の場所で進行中のラインの建設に人が不足して工場設定に支障が発生している。 同時に、中国内の部品素材メーカーも工場でエンジニアの復帰が遅れており、サプライチェーン全体の稼働率が低下した。 OLED産業の中心軸であるスマートフォン業界では、iPhoneの生産量が第1四半期に影響を受けている。 中国の漳州と深圳にあるiPhone生産用Foxconnの工場の稼働率は2月末基準50%水準である。 製造人力の工場復帰が遅れているからだ。HuaweiとXiaomi、Oppo、Vivoなどのメーカーにも部品調達が遅れで、スマートフォンの生産に支障が発生している。

それにもかかわらず、OLEDスマートフォンの生産はまだ大きな影響を受けていない。 まずスマートフォン用OLED出荷量の86.3%(2019年基準)を占めるサムスンディスプレイのパネルの生産工場は韓国にあり、モジュール工場はベトナムであって、中国の影響を受けない。また、OLEDパネル(モジュールを含む)を構成する各種材料の生産拠点もほとんど韓国にあるのでサプライチェーンも影響を受けていない。

サムスンディスプレイの2020年1月と2月のスマートフォン用OLED生産量は合計4800万台で、2019年の同期間に出荷された5000万台に比べて、200万台が少ない数値である。 この中で、中国のスマートフォンメーカーに供給された量は、2019年と2020年はそれぞれ1400万台と1700万台で、2020年にはむしろ300万台が多いと調査された。 まだサムスンディスプレイのOLED事業はコロナウイルスに影響を受けていないと判断される。

中国のOLEDパネルメーカー全体が占める2019年の市場シェアは11.7%である。2月までに中国OLEDパネルメーカーの工場稼働率は80%を維持している。 ディスプレイ製造業の特性上、ほとんどが自動化設備で行われるため、エンジニアが足りなくても工場稼働の影響は20%程度である。 中国OLEDメーカーは発光材料を含んだ主要材料はほとんど韓国と日本から輸入しているから、部品素材の調達にコロナウイルスの影響はほとんど受けていない。

中国のスマートフォンメーカーの部品調達は市場に影響を与える。Huaweiと中国企業が中国内からの部品調達が順調でない場合はスマートフォンの生産自体が支障を受けることになる。 しかし、サムスンディスプレイの中国向のOLED生産が順調に進んでいることから、中国のスマートフォンメーカーは高価ブランドであるOLEDスマートフォンの生産だけは維持する戦略を持っていると考えられる。

何よりも重要なのは、世界でコロナウイルスが広がっており、経済活動が極度に萎縮している点である。中国ではアパートの入口が封鎖され、TVの搬入が難しくなり、TV市場が収縮している。 コロナウイルス感染を気にして外出を控える人が増えてきており、店を訪問してスマートフォンを購入する人も減ることになる。消費心理が著しく低下している。

今回のコロナウイルスの事態が韓国と中国で3月に終わるという仮定の下では、2020年のスマートフォン用OLED産業が受ける影響は5%程度と分析されるが、上半期まで続くと10%程度の悪影響を受けることができる。コロナウイルスの影響を無視した2020年のスマートフォン用OELD予想出荷量は5.27億台であるが、今回の事態を考慮すると4.7億〜5億台水準になると予想される。

TV用OLED事業は様相が少し異なっている。TV用OLEDパネルを独占生産しているLGディスプレイの工場は、韓国坡州と中国広州2箇所である。坡州工場は生産に全く支障を受けていない。スマートフォン用OLEDと同様に各種部品素材はほとんど韓国と日本企業から調達されているので中国の影響は受けない。

問題は広州工場である。2019年9月からパネル生産を期待したが、パネルの寿命不良の原因で製品の供給が遅れており、今年から再びパネルの生産を開始してカスタマーから品質テストを受けているところだ。しかし、最近韓国でもコロナウイルスが流行し韓国のエンジニアが広州に行くことが困難になった。中国で第1四半期内にコロナウイルスが消えて工場が正常に稼動しても広州工場でパネルが供給されるまでにはもう少し時間がかかる恐れがある。

UBIリサーチのOLEDマーケットトラックによると、今回のコロナウイルスの事態が考慮されていない状況で、2020年の予測値は495万台であり、この中で第1四半期にLGディスプレイが生産可能なTV用OLEDパネルは75万台と予想している。55インチ以下のサイズ生産量が多ければ最大80万台まで生産が可能である。このデータは、第2四半期からは広州工場で生産されるパネルの供給が可能と見て作成された資料であるため、第2四半期にLGディスプレイのパネル供給可能量は140万台と予想した。

しかし、中国のコロナウイルスの影響ではなく、韓国のコロナウイルスのせいで、広州工場で生産されたパネルがカスタマーからの品質認証を受けることが遅れると、生産は5月以降に遅れる可能性がある。その場合には、年間TV用パネルの生産には20万台程度が減少し、全体の予想量より4%程度の追加の減少が予想される。しかし、コロナウイルスが6月まで長期化すると10%程度の悪影響が発生する。予想よりも50万台が少ない市場を考慮しなければならない。

ギャラクシーS20シリーズ、韓国の初日開通量7万台程度

サムスン電子の新しいスマートフォンギャラクシーS20シリーズの韓国内で最初日の開通量は昨年ギャラクシーS10の半分水準であった。

2月28日、韓国の移動通信業界によると、ギャラクシーS20シリーズの初日開通量は約7万800台と推算した。 この数値は、昨年3月に発売されたギャラクシーS10の初日開通量14万台レベルと比較すると、50%程度少ない値である。

業界では、ギャラクシーS20 Ultraが1億800万画素のカメラを搭載したので、カメラの機能を大幅に強化したS20シリーズは、 需要が高まると多く予想した。

ギャラクシーS20の開通量減少の理由は、新型コロナウイルスの拡散の影響によってオフラインの訪問者が減少し、ギャラクシーS20需要が減ったと推定される。

LGディスプレイ、Huaweiの新型スマートフォンP40 Pro用flexible OLEDのサプライヤーに選定

LGディスプレイはTV用OLEDパネルの生産では、独占市場を持つOLED最高の企業であるが、2019年上半期までスマートフォンflexible OLED市場では実績が低かった。

LGディスプレイはサムスンディスプレイの次にflexible OLEDラインを建設し、パネルの販売に力を傾けたが、HuaweiのP30 ProモデルにはBOEに押されflexible OLEDの供給が出来なかった。 しかし、2019年の後半には、Mate30 Pro用にHuaweiにパネル供給を成功し、AppleにもiPhone用flexible OLEDの供給を開始した。

HuaweiのP40 Proの出荷目標は1200万台であり、LGディスプレイが50%を供給すると知られている。 変数は、新型コロナウイルスである。今回の事態により、Huaweiのスマートフォン発売予定と物量に変化が起きることができる。

Huaweiは中国内需への依存度が高いので、コロナウイルスが原因で10%以上の出荷量の減少が発生すると推測される。