【 新刊OLEDレポート紹介】モバイル機器用AMOLED材料および部品市場レポート

 

UBI Researchが4月にモバイル機器用AMOLED材料および部品市場レポートを発行した。本レポートはモバイル機器用リジッドAMOLEDとフレキシブルAMOLEDを製造するために必要である各種材料および部品のうち、主要な16種類を項目ごとで分類し、今後の市場を見通した。

 

 

本レポートによると、モバイルAMOLEDの製造に必要なガラスは基板用と封止用、フレキシブルAMOLEDの製造に必要なPolyimide(PI)基板を支えるキャリア用に分類し、2017年の市場は9,200万米ドルに、2021年には現在より2.6倍成長した2億3,600万米ドルにまで拡大すると予想される

また、本レポートでは、AMOLEDの一番外側に張り付けるカバーウィンドウ市場についても詳細な分析を行い、今後の市場を見通した。同市場は現在リジッドAMOLED用2DカバーウィンドウとフレキシブルAMOLED用3Dカバーウィンドウ市場、今後の折り畳み式スマートフォンに必須的なプラスチックカバーウィンドウ市場で構成される。

 

このカバーウィンドウ市場規模はフレキシブルAMOLED市場と共に急成長し、2021年には119億米ドルまで拡大すると予想される。

 

ドイツのサイノラ(CYNORA)、今後の研究開発目標は?

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第3回OLED KOREA CONFERENCEで、サイノラ最高マーケティング責任者のアンドレアス・ハルディ博士(Dr. Andreas Haldi)は、「Efficient blue TADF emitter: material in high demand」をテーマに、今まで研究してきた結果と今後の開発の方向について発表を実施した。

アンドレアス・ハルディ博士によると、ディップブルーTADFエミッタ(deep-blue TADF emitter)は分類によるスペクトラムの特性開発とホスト(host)やゲスト(guest)の相互作用に関する徹底した分析で、ディップブルーTADFエミッタのEQE(1000nits基準)は15%から24%、寿命(500nits基準)は300hから1000hまで向上したそうだ。

しかし、ディップブルーTADFエミッタをOLEDに採用した場合、材料のクエンチング(quenching)によって、効率や寿命が低下する現象が発生したと説明した。サイノラはこのような問題を解決するために、パネルメーカーと共同開発を進めており、モバイルやテレビ用ディップブルーTADFエミッタの量産を目指している2017年12月までに、CIEyは0.2未満、EQE(1000nits)は15%以上、LT97(700nits)は100h以上に達する計画と付け加えた。

改善されたディップブルーTADFエミッタを使用すると、製造コストと消費電力が減少するとともに、解像度の向上されたOLEDディスプレイが製造できるようになるため、主要なパネルメーカー大規模な真空プロセスラインに導入できると期待していると述べた。

また、ライトブルーTADFエミッタ(light-blue TADF emitter)については、材料精製技術と注入層、輸送層、ブロック層を適正なデバイス構造に適用することができるホストとスタック(stack)を開発したと説明した。

今後の青色発光材料(ブルーエミッタ)の開発方向については、ELピークを最大に引き上げ、60nmのFWHMと460nmの波長域を持つディップブルーTADFエミッタを目指して開発する予定だと言い、発表を終えた。

サイノラはOLED用の熱活性化遅延蛍光(TADF)技術リーダー企業として数年にわたって研究してきた。OLEDディスプレイの性能改善の最大テーマである青色発光材料の開発に注力している。

CYNORA、OLED Korea ConferenceでEQEが24%向上されたTADF blueを適用した新しいOLEDデバイス発表

CYNORAは、ユービー産業リサーチが主催する第3回OLED Korea Conferenceで最新blue TADF(Thermally Activated Delayed Fluorescence)エミッタ(emitter)研究結果について発表する予定である。CYNORAは、TADF材料と関連し、数年間活発な研究を進めてきた代表的な先導企業として、OLEDディスプレイの性能改善の最大のイッシュである青色エミッタマテリアル(blue emitter material)開発に重点を置いている。CYNORAは、報道資料を通して、CYNORAの青色TADFエミッタ(blue TADF emitter)を適用すれば、デバイス製造会社は消費電力が減少して、解像度が向上されたOLEDディスプレイを生産できると述べた。

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<CYNORA>

CYNORAのCMOであるDr Andreas Haldiは、第3回OLED Korea Conferenceで、「Better Materials for Better Performance」セッションを通して、TADFエミッタの最新の研究結果について発表する予定である。Andreas Haldiは、24%のEQEと1,000時間の寿命(LT80)を持つsky-blue materialが適用され、性能が向上されたOLEDデバイスを発表する予定で、これまで報告された青色エミッション(blue emission)TADF技術の効率と寿命の側面で両方ともに最も優れた性能である。また、今年末に予定されている青色TADFエミッタ(blue TADF emitter)の商用化についての詳しい内容を発表する予定である。

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<CYNORA>

ユービー産業リサーチは、最近、OLED emitting material市場が急激に増加しており、2017年には約US$980ミリオンに達するだろうと展望した。また、CYNORAは、AppleがOLEDディスプレイを適用する時、高性能を持ったOLEDパネルの需要は大幅に増加するものと予測しながら、これに対応してパネル製造会社は、製品の競争で有利な位置を占めるため、高効率のblue pixelsの適用に拍車をかけていることを明らかにした。

CYNORA、高効率と長寿命の青色TADF(熱活性化遅延蛍光)エミッタで新たな跳躍を成す。

TADF(熱活性化遅延蛍光、thermally activated delayed fluorescence)材料のリーダであるCYNORA(サイノラ)が現地時間で2016年10月5日に、高効率と寿命二つの両方を満足する新しい青色発光材料(blue emission)を開発したと発表した。これらの成果は、OLED産業が必要とする青色発光性能が適正水準以上に達したものと評価されており、新たに開発されたTADF材料の実用化を2017年の終わりの目標にすると述べた。

2016年5月にCYNORA(サイノラ)は、高効率の青色エミッタシステム(blue emitter system)と、長寿命の青色エミッタシステム(blue emitter system)をそれぞれ開発したが、その後の約6ヶ月間で、CYNORAは、高効率と長寿命を同時に満足させる 青色TADF(熱活性化遅延蛍光)エミッタシステムを開発したと明らかにした。

CYNORAで発表したところによると、新たに開発された青色エミッタシステム(blue emitter system)で製作されたOLEDデバイスは、420時間の寿命(LT80, 500 cd/m2, λ < 480 nmの条件の下で)とともに14%の外部量子効率(External Quantum Efficiency)を示し、これらの性能は、青色発光TADFがすぐにOLEDディスプレイ産業に適用できることを示したものと評価した。
CYNORAのCSOであるThomas Baumannは、「青色TADFエミッタの持続的な発展は、TADF専門チームの成長と顧客との緊密な協力で可能することができた。また、私たちは、来年末の市場投入のために最適化された複数の種類の高性能TADF材料を開発している。」と語った。

 

CYNORAのドーパント(dopants)は完全な有機物であり、真空で蒸着することができるように作られた。また、青色TADF発光物質を溶液プロセスの2番目の段階で使用する予定である。CYNORAの青色TADF技術に基づいてパネルメーカーで高効率と長寿命の高解像度OLEDディスプレイ製造が可能になるのかCYNORAの今後の歩みが期待される。

サムスンディスプレイ、有機ELのBT2020最初に言及、有機ELの発光材料メーカーの課題が深まる

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サムスンディスプレイ発表資料,  IMID 2016 Keynote Samsung Displayを発表

삼성디스플레이 발표 기사내용 사진

BT 2020を満足させるための各color別色座標開発の方向、Source:Galaxy S SeriesのAMOLED特性分析レポート

 

済州島ICCコンベンションセンターで開かれているIMID 2016イベントのkeynote sessionでSamsung Displayのキム・ソンチョル副社長は、ディスプレイのトレンドと、それに適したディスプレイはAMOLEDであると強調し、AMOLEDが解決しなければならない問題について発表した。

キム・ソンチョル副社長は、今年に何度も似たようなテーマで発表を行ったが、今回の発表では、AMOLEDの色座標もBT2020で進めなければならないと言及し、有機EL発光材料メーカーの課題が深まるものと予想される。

これまでのキム・ソンチョル副社長の発表では、有機ELの発光材料は、redとgreenだけがりん光が適用しており、blueのりん光の開発と適用が急がれる。blueのりん光が適用される場合、従来比の300%の効率向上をもたらすことができると、りん光blueの適用を重要課題として発表した。

しかし、今回のIMID 2016 keynoteでは、りん光blueの適用とともにBT2020に対して初めて強調した。

BT2020は、各color別、にR、G、Bの波長が630nm、532nm、467nmである色空間で、CES 2016でUHD AllianceによってUHD テレビに適用される色空間に採用された。

UBIリサーチで2016年5月に発刊した「Galaxy S SeriesのAMOLED特性分析報告書」によると、Galaxyシリーズの色座標はBT2020を満足させる必要があり、そのためにu ‘の場合、redの増加、greenで減少、blueで減少しなければならず、v ‘の場合はredで減少、greenで増加、blueで増加する方向に色座標の移動がなければならないと分析した。

Mobile機器のpanelの解像度と色座標は、テレビの開発方向をたどる傾向がある。UHD AllianceでBT2020を標準として採用しただけに、これに満足するmobile用AMOLED panelが作られるために、寿命と効率に重点を置いている有機EL発光材料メーカーの開発焦点が変わらなければならないものと予想される。

 

TADF、今年の秋、有機ELカンファレンスで話題に… Cynora、メーカーを代表して技術力を強調

TADF is one of hot issues in OLED industry. (写真出典 : CYNORA)

Hyunjoo Kang / jjoo@olednet.com

済州島IMID 2016をはじめに今後有機EL関連のカンファレンスが本格的に開かれる予定の中、熱活性化遅延蛍光(TADF)技術が今回秋シーズンの有機ELイベントの熱い関心事の一つであると予想される。

Cynoraのような、この分野をリードするメーカーは、今年の秋の有機EL関連イベントを通じて、その技術力を積極的に公開する計画である。

現在、市販されている有機EL搭載製品は、ブルー発光材料の効率が低いため、ディスプレイのエネルギー効率に限界があるというのが問題として指摘されている。

核心的なディスプレイメーカーの間で、TADF技術はブルー発光材料の効率を高めるための代表的な方法として脚光を浴びている。

来る8月23日から済州島で開かれるIMIDと、28日からサンディエゴで開催されるSPIEカンファレンスでも、この技術に対する重要性が浮き彫りにされる予定である。

ブルー材料関連のTADFをリードするCYNORA GmbHは、今回のふたつの行事で、業界を代表してこの技術に関連する情報を発表する計画である。材料の開発から精密な機械工学に至る内容が用意されている。同社は5月、外部量子効率(EQE)が16.3%(100cd/m2条件)に至る濃紺色材料を開発したと発表した。

これと共に、韓国の成均館大学、日本の九州大学、中国の清華大学も今年の秋のカンファレンスを通じて、この技術に関連する学術情報を共有する計画である。

一方、9月末にサンディエゴで開催される有機EL World Summitでも、有機EL応用製品の消費電力を改善する技術が重要なテーマの一つであると予想される。

 

やはり特許の強さ… UDC上半期、材料の売上高は低下、営業利益は大幅に上昇

出典 = UDC

出典 = UDC

有機EL材料の特許で最強の企業であるユニバーサルディスプレイ(UDC)が、2016年上半期の材料の売上高が低下したのもかかわらず、大幅な営業利益を記録した。ロイヤリティとライセンス部門の売上高が増加したのが、利益上昇の要因であると分析される。

4日(現地時間)、UDCは実績発表を通じて上半期は米ドル9,410万ドルの売上高と、3,670万ドルの営業利益(operating income)を出したと明らかにした。UDCは、前年同期は310万ドルの営業損失(operating loss)を記録したが、今年上半期の営業利益が大幅に改善された。売上高は、前年同期に比べて5.4%上昇した。

UDCは、今年上半期の材料の売上高が4,662万ドルで、前年同期より約9%下落した。しかし、ロイヤリティとライセンスの売上高は約24.3%上昇し、営業利益の改善に貢献した。

有機EL市場が成長するにつれて有機EL材料市場も大きくなっているのがUDCの実績成長につながったと分析される。UBIリサーチの「2016 OLED Emitting Materials Annual Report」によると、世界の有機EL発光材料市場は、2016年から有機EL発光材料市場は年平均46%の成長率を描き、2021年には43億2300万ドル(約4兆9250億ウォン)規模に達すると予想される。

有機EL材料市場は、多数の特許が適用されるところであるため、広範囲な特許を保有しているUDCの立地が大きい。実際にUDCは、過去2014年、2015年連続で有機EL発光材料市場の売上高グローバル1位に上がった。この会社は、最近、BASFで有機ELりん光材料の特許を9600万ドルで買収して注目を浴びた。

UDC、BASFの有機ELりん光材料の特許を9600万ドルで買収 …やはり材料界の特許の帝王

Source = UDC

Source = UDC

Hyunjoo Kang / jjoo@olednet.com

有機EL材料業界で特許の帝王として君臨しているユニバーサルディスプレイ(UDC)が、ビーエーエスエフ(BASF)の有機EL関連の特許を米ドル約9,600万ドルで買収したと28日発表した。

この特許ポートフォリオは、主に有機ELりん光材料に対するもので、既に出願された500件を超える特許とまだ出願前の86件の特許も含む。BASFのこの有機ELポートフォリオは、平均で10年間有効である。

UDCは、今回のBASF社の特許買収により、ブルー発光システムを開発するために役立つことを期待している。今回の買収でUDCは、4,000件を超える出願特許と待機中の特許を保有することになる。UDCは、米ドル3億9,570万ドルの現金を持っており、今回のIP買収の費用は十分に可能である。

今回のUDCの動きは、韓国の有機EL発光材料メーカーも注目している。有機EL材料市場は、特許競争力が左右するので、十分なIP確保が重要だからである。

UBIリサーチの調査によると、UDCは、このような特許競争力を前面に出して、2015年は前年に続いて、世界の有機EL発光材料市場で1位を占めた。徳山ネオルックスなど、韓国の材料メーカーは、UDCの強固な市場の先取りに対抗して、特許競争力の確保に積極的に乗り出している。

成均館大学高分子工学部イ・ジュンヨプ教授は、4月に開かれたフォーラムで、「UDCの特許は、これまで訴訟を経てやや縮小された部分もあるが、いまだりん光材料がほとんどすべて含まれる広いクレームを持っている」とし、「UDCは別の特許を買収するなどの対応に乗り出し、韓国メーカーもこれに対する対応策を探さなければならない」と強調した。

一方、BASFは、2015年には有機EL関連の研究開発を中断している。

Galaxy S Series Luminance Increase Trend Shows Blue Materials Luminance Needs to be Improved by 3.7 Times

Galaxy S Series Luminance Increase Trend Shows Blue Materials Luminance Needs to be Improved by 3.7 Times (Source = UBI Research)

Galaxy S Series`s Blue Materials Luminance Needs to be Improved by 3.7 Times (Source = UBI Research)

Hyunjoo Kang / jjoo@olednet.com

If the Galaxy S Series luminance increase trend continues, it is estimated that the luminance will reach 754 nits within 2-3 years. In order to produce Galaxy S with 754 nits, the luminance of blue emitting materials, that will be used for the product’s AMOLED, is analyzed to require improvement by approx. 3.7 times.

According to AMOLED Characteristics Analysis Report of Galaxy S Series, published by UBI Research, the analysis of luminance increase trend of Galaxy products from S4 released in 2013 shows Galaxy S series with full white luminance of 430 nits and peak white of 754 nits is expected to be produced within 2-3 years. The Galaxy S4 luminance is 338 nits (peak white), and the luminance increased to S7’s 505 nits via S5 and S6’s 400 nits mark. Calculating based on this trend, the future product is analyzed to have 754 nits of luminance.

The report reveals that for Galaxy S7, the luminance of red materials is 142 nits, green 338 nits, and blue 26 nits. To actualize 754 nits screen, the red materials have to improve luminance by approximately 1.5 times, green 1.2 times, and blue 3.7 times. UBI Research explained that for high resolution screen with limited size, emitting materials performance improvement is a must and that technology development should be focused on blue emitting materials.

* Luminance figures (nits) quoted in the article have been measured by UBI Research, with Auto Brightness function switched off. Future luminance forecast is also without this function.

Silicone Better than Acrylic for Flexible OLED…Momentive Introduces InvisiSil

Momentive demonstrated InvisiSil at SID 2016 (Source = Momentive)

Momentive demonstrated InvisiSil at SID 2016 (Source = Momentive)

 Hyunjoo Kang / jjoo@olednet.com

One of the issues of flexible OLED actualization is acrylic’s vulnerability against lower temperature, and silicone is emerging as a solution. Meanwhile, Momentive is attracting attention with their promotion of silicone based InvisiSil.

One of the key encapsulation technologies for flexible OLED is TFE (thin film encapsulation) that laminates thin inorganic and organic films, used by Samsung Display. Of these, organic material is formed through inkjet OLED process using acrylic materials. However, acrylic organic materials are easily broken under 0 ℃, which leads to difficulties in producing flexible OLED using these. However, silicone based materials can withstand up to -40 ℃ and are considered strong candidate for acrylic replacement.

Momentive is a company that develops such silicone based materials. In SID 2016 (22-27 May), Momentive opened an exhibition booth and presented InvisiSil Snap Cure silicones. The InvisiSil Snap Cure systems can cure rapidly at room temperature without UV exposure.

Momentive explained that for flexible AMOLED panel to move past edge type and toward true flexible such as foldable and rollable, silicone is much better suited than acrylic. Furthermore, they added that silicone based materials have yet revealed any disadvantages compared to acrylic, and that it is in development for continued application to mass production.